留学大図鑑 留学大図鑑

ななせ

出身・在学高校:
千葉県立東葛飾高等学校
出身・在学校:
東京女子大学
出身・在学学部学科:
現代教養学部国際社会学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年11月09日 初回執筆日:2020年11月09日

ルワンダで日本のジェンダーの在り方を学ぶ

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • E-gates.ltd
  • ルワンダ共和国
  • キガリ
留学期間:
11か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

日本企業のアフリカ進出支援を行う日系コンサルティング会社でのインターンシップを通じ、①ルワンダの男女平等から日本の男女平等促進のためのヒントを得る②アフリカでのビジネスの可能性を探るを実施しました。①に関しては、実際にルワンダに滞在したことで女性国会議員の割合は世界一位であるものの、家庭では男尊女卑の文化が残存、また女性間の格差の大きいなど様々な課題が明らかになりました。ルワンダの低所得層の女性のために自身ができることの一つとして、シングルマザーを雇う現地の工房と協力してアフリカ布を使ったブランドを立ち上げました。日本での製品販売を通じて、女性の雇用拡大・賃金の安定という当初の目標を達成したとともに、消費者が抱いていたアフリカに対するネガティブなイメージを払拭することができたと思います。②に関しては、実際にルワンダへの進出プロジェクトのサポートを担当し、法律調査や現地企業の訪問を行いました。その中で、日本におけるアフリカに関する情報の少なさを痛感し、メディアでの現地情報の配信を開始しました。

留学の動機

インドでの5か月のインターンシップを経て、インドの経済が発展する様子を生で見て、次は発展する前の様子を見てみたいと思い、アフリカに行くことを決めました。ルワンダを選択した理由は、男女平等という点で日本よりも優れていたからで、先進国が途上国から学べることがあるのではないかと思い、ルワンダに行くことを決意しました。

成果

①に関しては、実際にルワンダに滞在したことで女性国会議員の割合は世界一位であるものの、家庭では男尊女卑の文化が残存、また女性間の格差の大きいなど様々な課題が明らかになりました。ルワンダの低所得層の女性のために自身ができることの一つとして、シングルマザーを雇う現地の工房と協力してアフリカ布を使ったブランドを立ち上げました。

ついた力

臨機応変に動く力

水や電気が止まる、言葉が通じないなど日本とは違う環境の中で、考え様々な工夫をし、臨機応変に対応する力がつきました。

今後の展望

約1年間のルワンダの滞在を通じて、アフリカの良さと悪さを肌で感じることができました。その中で、今後もアフリカに関わり続け、アフリカと共に成長していきたいという想いが芽生えました。春からはアフリカ事業に力を入れる日系メーカーに就職するので、ビジネスマンとしてアフリカに関われる日が一日でも早く来るよう精進していきたいと思います。

留学スケジュール

2019年
4月~
2020年
2月

ルワンダ共和国(キガリ)

アフリカ進出を支援する日系コンサルティング企業でのインターンシップ(設立登記の際の法律調査、フィールド調査、ルワンダ出張時のアテンド、通訳・翻訳など)

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

30,000 円

首都キガリの年越しの様子
結婚式に参加した時の様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

30,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

ルワンダに11か月間滞在したことで、途上国の現実を学びました。私が旅行でルワンダを訪れていたら、一面だけを見てルワンダをきれいで安全で素敵な国と捉えていたと思います。しかし、長期間滞在し、ハウスボーイがお金を盗んだり、友人の弟が亡くなったりと途上国の現実を目の当たりにする機会が何度もありました。それらにはお金の問題が常に絡んでいて、「途上国の人々はお金はないけれど幸せ」という言葉をよく聞くけれど、それは幸せではなく、ただ選択肢が少ない中でも一生懸命生きているだけだと学びました。一方で、現地の人と活動を共にすることで彼らの情熱や想いに刺激を受けることもありました。長期的に滞在し様々な経験をし、良い面も悪い面も見たうえで、生涯アフリカに関わっていきたい、彼らの選択肢を一緒に増やしていきたいという想いと覚悟が芽生えました。これまで将来やりたいことが見つからずどこに進むべきか迷っていた私がやりたいことを見つけ、目標に向かって進み始めたのは大きな成長であり学びであると感じます。

日本企業が開催したプログラミング教室の様子

毎日書いていた日記が自分の経験を言語化するのに役立ちました。

  • 帰国後の進路 : 就職(企業)

ルワンダに行く前はルワンダに行くために、ルワンダ滞在中は結果を残すためにがむしゃらだった私は、就職活動のことを後回しにしていました。帰国後、慌てて就職活動を始めましたが、自分の経験をどのように言語化すればよいのかわかりませんでした。そんなときに役に立ったのが、ルワンダ滞在中に毎日つけていた日記です。当時の出来事と感情を見返しながら、自分が何を学んだのか、どう変化したのかを見つけ出すことができました。留学中は毎日が新しい体験の連続です。どんなに新しい体験をしても、時間が経つと忘れてしまうので、日記をつけて記録を残すのはお勧めです。

留学前にやっておけばよかったこと

やっておけばよかったことは事前知識を蓄えておくことです。語学はもちろんですが、インターンシップで扱う事業や現地についての勉強など、日本で時間や情報がたくさんあるうちにやっておけば、留学後もっと早くに結果が出せていたのかなと思います。一方、私は留学前友人に会うことに時間を割いていたのですが、それについては全く後悔していません。現地に渡航後、日本を発つ直前に会った友人からの言葉が励みになったからです。

留学を勧める・勧めない理由

私は絶対に留学へ行った方が良いと思います。留学を通して広がった世界は、今後自分の人生における選択肢をずっと増やしてくれるし、留学で辛いことを乗り越えた経験は自分の自信となるからです。時間もお金も拘束されますが、それ以上の価値があるはずです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

わくわくと不安と、様々な感情が入り混じっていると思いますが、何よりも楽しむことを忘れずに、たくさんのことに挑戦してもらいたいと思います。留学でしか得ることのできない経験はたくさんあります。自分の力でつかんだ機会を有効活用してください。