国別留学ガイド
カナダ

大学生・大学院生
向けガイド

OECDによる2015年度国際学習到達度調査(PISA)では、G7諸国中「読解力」が1位、「科学」、「数学」においてはそれぞれ2位につけており、2012年度同調査より水準が向上しているカナダ。治安がよく、主な英語圏と比較しても学費が比較的安いことなどから、留学先として人気が高い。歴史的にも長年世界中から多くの移民や留学生を受け入れており、留学生へのサポートも整っている。
公用語は、英語とフランス語の2言語。カナダは連邦制をとっており、教育も各州・準州による管轄で、およそ100大学のほとんどが州立である。大学間のレベル差はあまりないが、入学資格や卒業に必要な単位数は、州、大学、学部ごと異なるため事前に詳しく調べる必要がある。学位取得には、4年制大学に入学する他、州立のコミュニティ・カレッジ(入学基準は4年制大学より多少低い)で大学編入プログラムを履修した後、4年制大学の2年または3年次に編入することもできる。カレッジでは、サーティフィケートやディプロマなどの修了証を取得することができ、2年間で必要単位を取得すると準学士号が取得できたりと、4年間のプログラムで応用学位が取得できるカレッジもある。また、カレッジには、職業訓練カレッジもあり、ビジネス、アート、調理、美容、福祉など就職につながる多様なプログラムを提供している。大学やカレッジはプログラムの選択肢が幅広く柔軟で、在学中に仕事の経験ができるCO-OP(コープ)プログラムも留学生に人気。
また、カナダの高等教育機関への留学の魅力として、フルタイムの学生として在籍している場合は、一定の条件のもと就労が可能であることや、学位やディプロマなどを取得後、最長3年間カナダでの就労が可能な「卒業後就労許可プログラム」に参加できることがある。多文化なカナダでの就労経験は、大いに役立つのではないだろうか。

大学の入学条件

12年間の初等・中等教育を修了する必要がある。ケベック州は、初等・中等教育が計11年のため、大学入学資格を得るためにはCEGEPという短大で2年間学ぶ必要がある。

必要な英語力

4年制大学 
TOEFL iBT88~100
IELTS 6.5~7.0程度

注)英語力が足りない場合、条件付き入学(Conditional Acceptance)という制度がある。
仮入学許可をもらい、入学前に集中的に英語研修を受講し規定レベルまでスコアを上げれば入学が認められる
・州立カレッジ TOEFL iBT 71~80、IELTS 6.0~6.5程度

出願時期

州、学校により異なる。秋にスタートの場合、少なくとも就学希望開始前年の冬頃までには出願書類を提出しておきたい。

生活費(平均)

ホームステイ:CA$700~950/4週間(1日2食付)
学生寮:CA$7,000-CA$13,000/8ヶ月(食事付き)

滞在先

ホームステイ、学生寮の場合が多い。その他、アパートシェア、貸部屋など。

渡航前に必要なもの

パスポートの申請や残存期間の確認、航空券・保険の手配、外貨・クレジットカード等
6ヶ月未満の留学には電子渡航証(eTA)、6ヶ月以上の場合は就学許可証(学生ビザ)を申請する必要がある。(査証に関しては、ウェブサイトで最新情報を確認の上、少なくとも出発希望の2か月前には査証の申請をするのが望ましい)

必要書類

入学願書、高校成績証明書、卒業証明書、財政能力証明書、TOEFLもしくはIELTSスコア等

学期制度

9月スタート。2、3、4学期制があり学校により異なる。
入学時期は、2学期制の場合は1、9月。3学期制の場合は1、5、9月。多くの大学では休暇中の5~8月に受講できるプログラムもある。

授業料(平均)

(学部により異なるがArts and humanitiesの一般プログラムの例)

【大学】平均CA$4000~5000/セメスタ
参考:マギル大学の場合
(学部)CA$16,373~18,289/年
(院)CA$14,697~16,373/年
参考:トロント大学の場合
(学部)CA$32,550~46,820/年
(院) CA$21,560~29,740/年
参考:ブリテイッシュ・コロンビア大学の場合
(学部)CA$25,220~34,847/年
(院)CA$8,436/年

(Directories of Canadian Universities 2018参照)

【語学学校】
大学付属:CA$1,200~1,800/4週間
私立  :CA$1,000~1,500/4週間

一般的なランチの価格

カフェテリア等(CA$5~12)

参考になるwebサイト

海外留学支援サイト:
http://ryugaku.jasso.go.jp/oversea_info/region/n_america/canada/ newwin

※海外留学支援サイトに別ウィンドウで開きます。

Universities Canada (カナダ大学協会):
https://www.univcan.ca/ newwin

※Universities Canadaのサイトに別ウィンドウで開きます。

Colleges and Institutes Canada (カナダ・カレッジ協会):
http://www.collegesinstitutes.ca newwin

※Colleges and Institutes Canadaのサイトに別ウィンドウで開きます。

Languages Canada(ランゲージズ カナダ):
http://www.languagescanada.ca newwin

※Languages Canadaのサイトに別ウィンドウで開きます。

EduCanada(カナダ政府カナダ留学公式サイト):
http://www.educanada.ca/ newwin

※EduCanadaのサイトに別ウィンドウで開きます。

(取材協力) カナダ大使館 http://www.canadainternational.gc.ca/ newwin

※カナダ大使館のサイトに別ウィンドウで開きます。

高校生向けガイド

カナダでは公立でも私立でも、留学生を卒業まで受け入れるシステムが整っており、中学・高校への長期留学には、「体験留学」と「進学留学」の2種類がある。

①体験留学
カナダの中学・高校生活や日常生活を体験しながら、英語力をつけることを目的とした1か月~1年間程度の「体験留学」プログラム。
日本の学校長の判断により、カナダの学校で取得した単位が36単位を限度に日本の学校の卒業単位として認められる。帰国後に進級するか留年するかは留学前に確認しておこう。

②進学留学
カナダの中学・高校で単位取得や卒業を目的とした「進学留学」プログラム。滞在は3~4年と長期になることが多い。
日本人が進学留学をする際、英語力が足りない場合は、まず正規のコース(学科)と留学生向けの英語集中コース(English as a Second Language=ESL)を履修することになる。
また、カナダの学校を中退した場合、日本の高校への復学が難しいため、再度受験して入りなおすか、高等学校卒業程度認定試験を受験することになる。そのため、日本の高校に籍を置いたまま、休学・留年扱いでカナダの高校に進学するケースもある。

~番外編~
3~4週間程度の短期間で、世界中からの留学生と一緒に学ぶ「サマー・キャンプ(スクール)」、「ウィンター・キャンプ(スクール)」。アクティビティーが数多く盛り込まれており人気が高い。
日本の夏休みや冬休み等の休暇を利用して、各学校が実施する短期のプログラムに参加する。授業の一部に参加することが可能な教育委員会のプログラム等もある。
カナダ留学を希望する場合は、カナダ大使館主催の「カナダ留学フェア」や「カナダ留学説明会」(予約制)に参加したり、カナダ大使館の図書館の留学情報コーナーやウェブサイト、カナダ各州の教育省・学区教育委員会のウェブサイト等で情報収集をしよう。日本にあるカナダの州政府事務所なども利用が可能だ。

教育制度

カナダには約5,500校の中学・高校があり、ほとんどが公立校。カナダ人の95%の生徒が公立校に通っている。各州に教育省が置かれ、義務教育の期間や教育制度、教育内容並びに成績の基準などは州ごとに異なる。

学期制

2学期制、3学期制のところがあり、州や学校によって異なる。9月上旬に始まり、翌年の5月下旬から6月末までのところが多い。

出願方法

日本とカナダの学校間に交換・派遣留学などの姉妹校・提携校を通じたプログラムがある場合は、日本の学校に申し込む。私費留学の場合、公立校の場合は各教育委員会に、私立校は学校に直接申し込む。手続き等を個人で行うことが心配な場合は、民間の留学支援団体や留学エージェントを通しての留学手続きを取る方法もある。

入学手続きに必要なもの

入学願書・申請料または内金・英文の成績証明書・推薦状・エッセイ(自己アピール)・カストディアン

(注)私立学校の場合は、英語能力を証明するテストのスコアを要求される場合がある
(注)未成年者(19歳未満または18歳未満。州ごとに異なる)が留学する場合、カストディアン(保護者の代理人・後見人)が必要。留学生が急病になったり事故にあったりしたときに責任を持って対処してくれる人のこと。公立校では留学する学校の校長、担任教師、ホストファミリーなどがカストディアンを引き受けてくれる場合が多い。私立校(一部の公立校)ではカストディアンの手配を民間企業に委託しなければならない場合がある。

ビザ

6ヵ月未満の留学には電子渡航証(eTA)が、6カ月以上留学する場合は、就学許可証(Study Permit)が必要となる。
日本の管轄は在フィリピン・カナダ大使館査証部となる。就学許可証についての最新情報は下記「参考になるwebサイト」のカナダ移民・難民・市民権省ウェブサイトを参照。

費用

①体験留学:期間、留学スタイルにより異なる。
②進学留学:
【公立校】授業料:C$10,000~C$13,000/年 、滞在費: C$700~C$950/月が目安
【私立校】授業料と寮(ホームステイ)その他、制服代(C$200~C$300)などが必要な学校もあり、あわせて年間C$30,000~C$60,000程度。(C$1=約85円=2018年8月現在)
費用は学校ごとに異なるので、インターネット等で最新情報を確認のうえ、各学校に直接問い合わせのこと。

参考になるwebサイト

海外留学支援サイト: http://ryugaku.jasso.go.jp/oversea_info/region/n_america/canada/ newwin

※海外留学支援サイトに別ウィンドウで開きます。

カナダ大使館: http://www.japan.gc.ca newwin

※カナダ大使館のサイトに別ウィンドウで開きます。

カナダ移民・難民・市民権省ウェブサイト: http://www.cic.gc.ca/english/study/index.aspnewwin

※カナダ移民・難民・市民権省のサイトに別ウィンドウで開きます。

留学生を受け入れるプログラムを持つ公立校の情報: http://www.caps-i.ca newwin

※留学生を受け入れるプログラムを持つ公立校の情報のサイトに別ウィンドウで開きます。

カナダの私立校の情報: http://www.cais.ca newwin

※カナダの私立校の情報のサイトに別ウィンドウで開きます。

(取材協力) カナダ大使館 http://www.japan.gc.ca newwin

※カナダ大使館のサイトに別ウィンドウで開きます。

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