留学大図鑑 留学大図鑑

ゆっぴー

出身・在学高校:
千葉県立船橋高等学校
出身・在学校:
千葉大学
出身・在学学部学科:
文学部国際言語文化学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年03月08日 初回執筆日:2017年03月08日

「子供の足に靴を合わせる!?」教育留学

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)・哲学・心理・教育・児童・保育・福祉
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ラップランド大学 教育学部
  • フィンランド
  • ロヴァニエミ
留学期間:
9ヶ月
総費用:
1,560,000円 ・ 奨学金あり
  • (独)日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度」 720,000円
  • 大学独自のもの 202,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEFL 80点、TOEIC745点、IELTS6.5> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC855点>

留学内容

大学では教育学部に所属していました。フィンランド語などの語学の勉強もしつつ、メインは教育学部で開講している授業を受講しました。秋学期は各国の教育制度を比較してレポートを作成するなど、フィンランドの教育環境や理念を学習する傍ら、英語教授法や教材づくりの授業など、教員のスキルを高めるための講義も受講しました。また、大学と提携している小学校に30回授業見学に行き、毎回レポートを作成しました。英語の授業を見学して、先生方がどのように子供たちを動機づけているのか、アクティブラーニングをさせているのか、などの様々なポイントに目を向けながら観察していました。春学期には、秋学期に訪れた小学校で、実際に教育実習を行いました。計8回の授業の中で、英語の学習として成り立ちつつ、かつ日本のことを学べるような授業を考えました。例えば、英語版かるたを授業に取り入れてみました。子供たちの反応も良く、楽しんでもらえたと思います。一度教育現場を見ると、他の学校にも訪れたくなり、そこからは大学は関係なく個人的にアポをとって中学校や高校で見学や実習をさせてもらいました。温かい人たちばかりで、快く訪問を受け入れてもらえたのが印象に残っています。

留学の動機

もともとヨーロッパへの留学に興味がありました。そんな折、フィンランド教育に関するとある文献を読み、「フィンランドの教育は、靴に子供の足を合わせるのではなく、子供の足に靴を合わせるような教育」という一文が印象に残りました。これは個々に合わせた教育の推進を意味しているのですが、具体的にどのような教育をしているのか、実際にその目で教育現場を訪れたいという気持ちが膨らみ、留学を決意しました。

成果

実際にフィンランドの教育現場をこの目で見ることが留学の1番の目的でした。訪れてみて、文献だけでは分からないことを先生方に直接お伺いできたのは大きな成果だったと思います。何より、フィンランドの教育理念に対する先生や生徒、保護者の考えを知れたことは、私自身が教育で何を大切にしていきたいかを考えるときにも役立ちました。留学を通じて、将来への選択肢も増えたと思います。

ついた力

何でもやってみよう力

留学中は自分から動かないと、何も得られません。私は今まで、何かを「やる」「やらない」という選択肢が与えられたとき、失敗するリスクを考えて「やらない」を選ぶことが多くありました。しかし、留学を通じて、自分から学校見学のアポをとったり教育系のプロジェクトに参加したりして、動いた分だけ楽しさや成功体験が得られることの喜びを知りました。これは日本に帰ってからも持続しています。

今後の展望

留学前は、将来英語を使う国際的な仕事をしたい、というのが軸にありました。しかし、留学中に教育のみならず文化面なども含めて日本のことを客観的に見ることができて、改めて日本の良さに気付き、そして日本のためにドメスティックな働きをしたいという気持ちにつながりました。特に、日本の学校教育に関わる仕事をしたいと思っています。今は、どのベクトルから関わるのが自分に合っているかを模索しているところです。

留学スケジュール

2015年
9月~
2016年
5月

フィンランド(ロヴァニエミ)

【秋学期】大学で授業を受講することが中心でした。教育学部の授業(フィンランドの教育制度、第二言語教授法、ICT活用法など)に加え、フィンランド語の授業や、ジェンダーに関する授業も受講していました。また、教育実習の前段階として、大学と提携している小学校に出向き、観察実習を行いました。11月末から12月上旬にかけてテスト、レポート、プレゼンテーションが山積みで、一番心が折れそうになりました。
【春学期】1月は教育実習が中心でした。日本について学習できる内容でありつつ、英語でのアクティビティも取り入れた授業づくりが難しかったのですが、子供たちが楽しそうにしている姿を見たときは大きな喜びを得られました。大学での授業が秋に比べて少なく、時間に余裕ができたため、教育系のプロジェクトへの参加や、学校訪問などを自主的に行いました。やれることはやりきろう、という気持ちで臨みました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

36,000 円

生活費:月額

45,000 円

小学校での一風景。実は授業中!自由です。
教育実習でカタカナを紹介しました。皆上手!
学生団体も盛ん。これはメーデーのイベントの時です。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

36,000 円

生活費:月額

45,000 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

私はフィンランドという国について、詳しく知らないまま留学をしました。そして9ヶ月過ごしてみて、フィンランドの魅力をたくさん感じました。雄大な自然、驚くくらいの気候変化、サウナをはじめとするフィンランド文化・・・しかし中でも、フィンランドの一番の魅力は温かいフィンランド人達だと思います。この留学の中で、私はたくさんのフィンランド人の方と出会いましたが、みなさんとても優しい方ばかりでした。よくフィンランド人は日本人に似ているといわれます。確かに、あまり人の領域に最初から入り込んでこないところなど、似ていると思うところがあります。でもそれでいて、人をすぐ受け入れてくれるので、居心地が本当に良かったです。例えば日本なら急に知らない留学生が学校訪問をしたいといってきても、警戒するのが普通でしょう。ですがフィンランドでは快く受け入れてもらえるところがほとんどでした。他にも印象に残っていることがあります。私が自転車に乗ろうとしている時のことです。全く知らないおじいさんに、「もっとサドルを上げた方が漕ぎやすいよ!」と声をかけてもらいました。私はあまりの親切心に驚いてしまいました。フィンランドの人たちは良い距離感を保ったまま接してくれます。そのぬくもりを実感して、私はフィンランドが大好きになりました。

寮の周りは森!ハイキングやオーロラ観測を楽しみます。
黒い物は「マンミ」というイースターの伝統的なデザートです。
夜中0時を過ぎているのにこの明るさ・・・でもひたすら美しい。

英語の語学力を上げたいなら、語彙力を上げよう!

  • 語学力 : 英語

フィンランドの母語はもちろんフィンランド語なのですが、英語が出来れば生活するにはあんまり困りませんでした。しかも私の行ったラップランド大学は、今まで交換留学の条件として英語のレベルを具体的には定めていなかったので、あまり語学に関しては心配をしていませんでした。ですが、渡航の半年ほど前、急に語学力の要件が追加されました。交換留学の学内選考は通っていたのですが、ラップランド大学の要件を満たさなければ、基本的に留学できないことになります。そこから急いでTOEFLやIELTSを受け、何とかその要件に達することができました。
その勉強の中で、一番重要だと感じたのは語彙力を上げることです。特にReading、Writing分野の試験では、単語を知っているかどうかが大きな分かれ目になります。私はTOEFL用の英単語帳を購入し毎日スキマ時間を見つけてひたすら繰り返し暗記していました。すると実際にReadingの問題を読んだときに、明らかに以前より読みやすくなっていることを感じました。留学というと語学力を課題に感じる人も多いかと思いますが、是非まずは語彙力を上げることに焦点をおいて勉強してもらえればと思います。

留学前にやっておけばよかったこと

もっと日本のことについて知っておくべきだったと思います。私がフィンランドやほかの国の文化を知りたいのと同じように、周りの人も日本のことを知りたいと思ってくれます。その時に、できるだけ相手を満足させてあげられる回答をしたいと必ず感じるはず。日本語で説明できても、英語や他言語となると難しいこともしばしばあったので、少しでも準備をしておくと違うと思います。

留学を勧める・勧めない理由

私は留学はそんなに特別なことではなくて、例えば勉強やサークル、アルバイトと同じで、「学生の時に打ち込めること」の一つだと思っています。もちろん費用や語学面から、他のものと比べて手は出しづらいですが、「留学したい」と思ったら、その気持ちを特別なものと考えず、まずは誰かに相談してみるといいと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

「この国でしかできないことは何か」ということを常に考えておくと良いと思います。私の場合、フィンランド教育をこの目で見ること、他国の人と共同生活をすること、大自然を思いっきり楽しむことなどなど・・・。どんなことでも良いですが、目的意識を忘れないだけで、悔いのない充実した留学生活になると思います。帰国してからやり残したことがないように、留学する意義を考えることが大切です。