留学大図鑑

若宮 健

出身・在学高校:
京都市立紫野高等学校
出身・在学校:
京都産業大学大学院
出身・在学学部学科:
生命科学研究科 生命科学専攻
在籍企業・組織:

ミツバチの減少要因と利用可能性の探索

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • University of Salford, School of Environment and Life Sciences
  • イギリス
  • マンチェスター
留学期間:
1か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 360,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

「ミツバチの減少要因の探索」と「在来種ミツバチの利用可能性の評価」を目的に、イギリスで研究・調査活動を進めた。ミツバチは世界の食糧生産を支える重要な昆虫であるが、近年、CCD(蜂群崩壊症候群)や病原体の流行によるミツバチの減少が問題となっている。そこで本留学では、ミツバチの病原体の遺伝子解析においてトップレベルの実績を持つ研究者であるS. J. Martin教授(University of Salford)の元へ留学し、ミツバチの減少要因に関する最先端の知見を学んだ。また、イギリスは古くから伝統養蜂が盛んな国であるため、各都市のハチミツやミツバチに関する調査を行なった。

留学の動機

まさか自分が留学することになるなんて夢にも思っていなかった。元々環境問題や生物種の保全に興味があり、生態系で重要な役割を持つミツバチの遺伝情報に関する研究に取り組んでいたところ、共同研究者の方からトビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」の存在を教えていただいた。これを機に、研究者として活躍したいという思いやミツバチに対する気持ちを込めて応募してみた結果、留学が決まった。

成果

ミツバチの減少要因の一つとしてのダニとウイルスの世界的な拡大について詳しく学ぶことができた。今回の留学をきっかけに、今後はミツバチの病原体や周辺環境に着目し、耐病性のある系統の探索や環境への適応に関与する可能性のある遺伝子群の解析を視野に入れた研究を計画していきたい。また、養蜂協会の集会、各都市の店舗や博物館などの調査を通して、日本とイギリスの間にある養蜂文化の違いを実感した。

ついた力

問題解決力, 先を読む力

私の留学では目的地への切符の入手や宿泊先の手配、研究のアポイントメントをはじめ、所持金の不足、Wifi機器・スーツケースの故障など、多くの困難に遭遇した。また、海外では、日本で当たり前のことが当たり前ではなく、「日本だったら…」と思う場面も多かった。これまで経験したことがなかったイギリスでの1か月間を通して、生じた問題に対する対応力や起こりそうな問題をあらかじめ予測する力を身に付けることができた。

今後の展望

留学で得た知識や経験を活かしながら研究活動に取り組み、一つでも多くの成果を出していきたい。また、専門分野の研究を進めるだけでなく、日本に分布するミツバチの素晴らしさを多くの人々に伝え、ミツバチと関わりを持つ産業を活性化できるような活動も計画したいと考えている。

留学スケジュール

2017年
2月?
2017年
3月

イギリス(マンチェスター)

*期間1:ロンドンに滞在し、植物園、博物館等でミツバチに関する情報を収集した。

*期間2:留学先の先生の研究室で活動を行なった。また、調査地に関する計画を立てた。

*期間3:北アイルランドで開催されたUBKA CONFERENCE 2017(北アイルランド養蜂協会の集会)に先生とともに参加した。日本人どころかアジア人の参加者はおそらく私だけだったが、イベントの規模や海外の養蜂家の方々のミツバチに対する姿勢に驚いた。ホームステイ先の養蜂家の方には、北アイルランドの在来ミツバチの飼育の様子を見学させていただいた。

*期間4:複数の都市の店舗や博物館を訪れ、ハチミツやミツバチに関する調査を行なった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

店舗で販売されていたハチミツ
飼育中のミツバチ群(北アイルランド)
留学先の先生との1枚
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

物価の高さや自炊が難しい状況に苦しんでいた私にとって先生の奥さんやホームステイ先の手料理は非常に嬉しかった。また、休日に先生に連れていただいたピークディストリクト国立公園では、都市部から少ししか離れていないのにも関わらず、広大な自然を体感することができた。見渡す限りの大地にはヒツジが歩き、ロッククライミングを楽しむ人々もいた。その他にも、日本から離れた海外には、私の想像もしなかった景色や風景がたくさん存在していた。ミツバチの研究だけでなく、この1か月間で起きたエピソードや学んだことは数えきれない。

先生の奥さんの手料理
イギリスの広大な自然

幸せのハードル

  • 生活 : お金

今回の留学では所持金に制限があったため、到着後の段階から残り使用可能金額のカウントダウンが始まった。ミツバチの調査に関連する物品購入や交通費、宿泊費を優先したかったため、節約を行うのには大変苦労した。また、移動が多かったため、スーパーでの食材のまとめ買いや洗濯なども自由にできなかった。そのため、食事のバランスや値段には注意を注ぎ、使用した金額は小銭単位でノートに記録し、その他、各都市での移動はバスや電車ではなく基本的に徒歩を採用していた。このような生活の結果、良い意味で幸せのハードルが下がり、日本で普通だったことがとても幸せに思えるようになった。このような状況も考慮しながら、私を暖かく受け入れ、一緒に計画を考えてくださった先生には深く感謝したい。ちなみに、帰国の数日前にロンドンで、そして、その数ヶ月後にはマンチェスターでテロ事件が起きた。イギリスでは人の集まる施設や広場にはほぼ必ず警備員が配備され、建物の中に入るためには荷物検査が行われる。このレベルの対応を日本で体験したことはほとんどなかった。こういった事情も含め、日本はとても幸せで平和な国であることを実感した。

留学を勧める・勧めない理由

留学する・しないは個人の自由だと思いますが、今回のトビタテ!留学JAPANでの海外経験が私の人生の中で大きな出来事となったことは間違いありません。もし少しでも留学したい気持ちがあるのであれば、とりあえず何らかのプログラムに応募してみたらどうでしょうか。実際行くかどうかは受かってから考えても遅くはないと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

インターネットや本を通して見る世界と実際の世界は大きく異なっており、留学では全く想像しなかったことが次々と起こりました。留学前に不安に思うことはあると思いますが、失敗や困難から学ぶことも多く、実際に体験してみないとわからないことばかりです。自信を持って楽しんでください!