留学大図鑑 留学大図鑑

Momona

出身・在学高校:
神奈川県立横浜国際高等学校
出身・在学校:
国際基督教大学
出身・在学学部学科:
教養学部アーツ・サイエンス学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年09月13日 初回執筆日:2017年09月13日

高3ファッション留学@ロンドン芸術大学

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ロンドン芸術大学
  • イギリス
  • ロンドン、イギリス
留学期間:
6週間
総費用:
999,875円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 630,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検2級、TOEIC810点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準1級、TOEIC830点、iELTS6.5>

留学内容

「世界に羽ばたくファッションデザイナーになる」という幼い頃からの夢を叶えるべく、高校三年生のときに多くのデザイナーを輩出しているロンドン芸術大学(UAL)への短期留学を決意する。
 国内外の留学エージェントに頼らず、自分でUALのホームページを見て興味の有るプログラムを申し込んだが、UALは日本の窓口を持っているので、そちらの無料説明会や体験授業を受けながら滞在先やコースの雰囲気など現地情報を収集した。
 授業には様々な国から同年代の、ファッションが好きな学生が集い、ともに切磋琢磨して刺激し合える環境があり、現在でも交流を続けている。どの授業でもアイデンティティとは何かを問われ、ファッションを通して自分自身と向き合うことができた。そして、トビタテで社会貢献について考える中でファッションへの見方が変わった。それまでは服を作る上で作り手や着る人が可愛いと思えば良いと思っていたが、環境や貧困問題を抱えていることを知り、将来はファッションを通して何か人の役に立ちたいと思うようになった。

留学の動機

多くの同級生は大学に向け受験勉強を励んでいたが、日本の大学にあまり魅力を感じずファッションの勉強がしたいと思っていた。一方で勉強内容をファッションに絞ってしまっていいのかという不安もあった。海外の芸術系大学を調べ説明会等に参加していく中で、世界でもトップレベルのUALに興味を持ち、留学を通してずっと好きだったファッション、そして自分自身と向き合うべく、トビタテに応募をした。

成果

”自分の好きなファッションを通して、どう社会貢献できるのか”と、真剣に考えるようになったことがこの留学の大きな成果であったと感じている。UALで学ぶまでは洋服を着る人が魅力的になれる服作りにフォーカスをおいていた。しかし、ファッション産業には環境や労働をはじめとする様々な問題を抱えていることを知ったことで、持続可能性に注目するようになり、自分の将来を改めて見つめなおすきっかけとなった。

ついた力

自分力

留学に関する手配をエージェントに頼らず全て自分で行った。また、寮にステイしていたので毎日自炊、週末には洗濯を自分でこなした。新しい環境に一人で飛び込んでいくのは心配事が多かったが、この留学を経験したことが自分の自信に繋がった。また、UALでの授業は、自分が何にそしてなぜ興味があるのか、アイデンティティーを見つめ直し、表現するといった自分自身と向き合う作業であった。

今後の展望

留学を通してファッションと改めて向き合うことで、服の製作や廃棄過程で環境に負荷を与えていることや、安い服の背景には途上国で低賃金・低年齢で労働を強いられている人々の存在があること、またブランドが海外に製作を委託することで日本の繊維産業が衰退している現状を知った。私は特に後者に強い興味を持つようになり、将来は伝統工芸や繊維産業を活性化し、その魅力を世界に発信していきたいと考えている。

留学スケジュール

2015年
7月~
2015年
8月

イギリス(ロンドン)

この留学では、6週間を通して高校生向けに開講される4つのサマーコースに参加をした。主にファッションに関する幅広い知識を得るコースと、海外の大学にもし応募する場合はポートフォリオの提出が必須であるので、その準備をするコースである。実際に現場で活躍されているプロの方が講師をしてくれるため実践的な事が学べた。平日に授業があり、週末は寮の友達やクラスメイト、現地にいるトビタテ生と美術館などへ行きロンドンの街巡りをしながら、様々な形を持つアートを楽しんだ。ロンドンの多くの博物館は通常展示が無料で見ることができる上、ある芸術大学では生徒による現代アート展が行われていたり、その他にもミュージカルや体験型の舞台芸術、週末には各地で蚤の市が開かれるなど様々なタイプのアートを楽しめる環境があった。様々な”芸術”に触れる機会が増え、それはいまの私のインスピレーションの源となっている。

費用詳細

学費:納入総額

495,585 円

住居費:月額

138,240 円

生活費:月額

150,000 円

項目:航空券

216,050 円

デザイン画の授業にて
寮の友達と夜景を見に行きました
クリエイティブな授業の数々
費用詳細

学費:納入総額

495,585 円

住居費:月額

138,240 円

生活費:月額

150,000 円

項目:航空券

216,050 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

 留学中、街中を歩いていたら高校の姉妹校プログラムでスペイン語を教わった先生に偶然再会すると言う嬉しい出来事がありました。
 私は公立の国際系の高校に通っていたのですが、第2外国語の授業が必修であり、私はスペイン語を取っていました。高校二年生のときにはスペインの姉妹校交流プログラムに参加をし、ホームステイをしながら現地の高校に通いスペイン語を習っていました。授業の中でスペイン語の素敵な歌を教えてくれたのが印象的で、そのとき先生と連絡先を交換しましたのですが、お互いイギリス訪問中だということをしらずたまたま巡り会えたことがまさに「すごいエピソード」でした。後日、会う約束して一緒にサタデーマーケットに行き街探検を楽しみました。スペインでの再会ではなくロンドンの街中で、あのときあの場所を歩いていなかったらと思うと、なんだか不思議な気持ちになります。

古着屋さんでパシャり

google earthで町探検しよう

  • 生活 : 携帯

 私はスマホを持っていなかったのでパソコンを持って行きましたが、wi-fiがないと使えないことや、スマホのようにスクリーンショットを保存してすぐに見て確認できないため、日本にいるときから入念に現地の地図を確認してから行きました。
 あらかじめ学校の周りや地下鉄の地図を印刷したり、google earthで町探検をするなど、学校、寮、駅の場所が、どのような位置関係になっていて、どうやったらたどり着けるのかを乗り換え手順などを含めメモをしておきました。
 現地について最初の頃は不安はもちろんありましたが、事前に場所を確認し知ることで迷子になることもなかったです。学校や寮にはWI-FIが飛んでいるので毎日パソコンを持ち歩いていましたが、やはりスマホの方が便利だという実感はありました。しかしパソコンだけでも困ることはありませんでした。
 スマホに没頭してスリなどのトラブルに巻き込まれたり、頼りすぎて時間にルーズになりすぎたりすることがなく逆に良い点もあったかもしれません。

先生のサポートがあってこその留学

  • 帰国後の進路 : 進学

 私は高校三年生の夏休みの留学だったため、担任の先生に最初は反対されました。日本で行きたい学部が見つからず、塾に通わず特別な受験勉強はしていませんでしたが、学校の成績を落とさずしっかり勉強することを心がけていました。私の留学への熱意と普段の学習態度を先生に理解していただき、最終的にサポートをしていただけることになりました。また、行きたい学部がなかったのですが、大学からの指定校推薦を視野に入れておきました。

15歳から持てるデビットカード

  • 生活 : お金

 お金は、現金とデビットカードを持っていきました。デビットカードは日本の銀行が出しているもので、カードにあらかじめ振り込んでいた額だけお金が使えるというものです。現地でも、VISA対応のお店であればクレジットカードと同じようにPIN番号(暗証番号)を押してカード払いもできますし、ATM対応もしていたので現金を現地通貨でおろすこともできました。カードの残金はオンラインで確認できますし、もし残金がなくなってしまった場合でも、日本から振り込んでもらうことができます。また、カードによっては航空会社とコラボしているものもあり、カード払いをするたびにマイルがたまる仕組みになっているものもあります。私の使っていたデビットカードは15歳以上で所持でき、オンラインで申し込みができました。

留学を勧める・勧めない理由

   特にトビタテで留学に行くの良いところは国内の各地域から集まった多様な夢や志を持っている仲間ができることです。トビタテ生のコネクションは強く、留学から2年が経ちましたが、現在でも交流を続けています。お互い切磋琢磨し刺激し合える仲間がいることで、自分もさらに頑張ろうとい気持ちになります。

これから留学へ行く人へのメッセージ

高校生で異国の地で一人で過ごすということは、もちろん不安もあり大きなチャレンジもありますが、終えた時には自信となって自分に返ってくると思います。私の場合はこの留学を通して、共に夢を分かち合える仲間と新たな課題を見つけました。親や先生、友人など様々な方のサポートがあってこその留学だと思います。不安なことがあればぜひOGOBのトビタテ生に質問してね!