留学大図鑑

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出身・在学高校:
東京学館新潟高校
出身・在学校:
大阪教育大学
出身・在学学部学科:
教育学部
在籍企業・組織:

最終更新日:2021年04月05日

インドの子どもたちと共に生きた時間

留学テーマ・分野:
海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • NPO法人オン・ザ・ロード
  • インド
  • ウッタルプラデーシュ州
留学期間:
1か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 300,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準一級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準一級、英検一級>

留学内容

私はインドで学ぶことに困難を抱える子どもたちと共に自由な教育活動を行いました。触れ合った子どもたちは皆学ぶ意欲はあるものの、インドの古くから残るカースト制ゆえに制限された環境に身を置かざるを得ない子どもたちです。私はこうした「学びたいのに学べない」状況を改善すべく、インドで教育支援を行っている学校と連携して国際交流等の場を設け、身分の差や貧富の差を乗り越えて自由に夢に向かって生きる環境づくりを目指しました。活動を終えて、子どもたちの日本に対する興味が増したことに加え、インド人の深い愛国心を実感し、私にとっても革命が起きた時間となりました。

留学の動機

中学時代から英語が好きで、その頃から海外留学を考えることがありました。様々な報道や書籍に触れ、経済的に弱い立場で生きる子どもは周囲の環境によって将来の可能性を広げられるか大きく左右されることに私は危機感を覚えました。日本にはなじみのない身分制度を学び、身分の差で将来の可能性が狭められる社会を変えたいと思い、インド留学を決意しました。

成果

留学を通して、日本とインドの架け橋として子どもたちの輝いた表情を守りたいという思いが強くなりました。活動で触れ合った現地の子どもたちは身分の差や貧富の差を微塵も感じさせないほど明るく、子どもを支える先生方も皆活き活きとした表情で取り組んでいる姿が印象深かったです。抗えない格差がありながらも、決してその環境に負けていない人々の力強い生き方から私も勇気と希望をもらいました。

ついた力

完遂する力

留学中、新興国で生きる子どもたちの背景を知り日々学びの連続の中で、日本とは全く異なる習慣、文化、言葉、価値観など慣れない環境に壁を感じてもがくこともありました。そのたびに社会を変えたいと強く感じた初心を思い出し、現地の方々に支えられながら最後まで活動をやり遂げることができました。困難に直面しても自らを奮い立たせる強さは、インドで留学したからこそ鍛えられた力の一つになったと感じます。

今後の展望

今後は、司法や外交といった公的な分野で人としての尊厳が守られる国際社会の実現に貢献したいと考えています。日本における新興国のイメージは「貧しさ」や「危なさ」といったまだまだネガティブなものも多く存在します。そうした新興国に対する意識を一新し、歴史的に築き上げられた人々の生き方を守りながらも、生まれ育った環境に左右されずに自らの力で未来を切り拓くことのできる体制づくりを行いたいです。

留学スケジュール

2020年
2月~
2020年
3月

インド(ウッタルプラデーシュ州)

歴史的なカースト制ゆえに教育の機会を得ることができない子どもたちを対象に、無償で学びの機会を提供しているマザーベイビースクールという私立学校で活動しました。ここで学ぶ子どもたちは幼児から小学生の学齢にあたる子どもたちで、理論型の学習に加え、将来の可能性を広げるために裁縫やIT関連の教育も実践されています。そうした環境の中で私は、異なる文化で生きる子どもたちと国際交流をねらいとした活動や、自分の好きなことを表現し夢を考える特別授業を行いました。国が違っても通じ合える他者理解の精神に触れ、世界課題の平和的解決の糸口を発見できたように思えた時間でした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

子どもたちが描いた好きなものを集めた世界に一つだけの桜の木
一人一つずつ作成した日本の凧作り
インドのホーリー祭!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学前後での、自分の変化

今回が初めての海外渡航であったこともあり、言葉や習慣の違いに対して壁を感じてしまうことがありました。実際活動を行っている最中に、学校で一緒に活動していた現地の先生から、思うように言葉が出ない私の様子を見て笑われてしまうことがありました。その悔しさから何ができるか自問自答した際に、今の自分には悔いの残らないよう最後まで活動を完遂することだと奮いたたされました。それを契機に活動に対する意欲がさらに湧き、失敗を恐れず些細なことでも言葉にして果敢にコミュニケーションを取るように行動を変えました。その結果、現地の先生方からヒンディー語を教えてもらう機会ができるなど、さらに経験の幅を広げることに成功しました。身をもって積極性の大切さを実感し自分に自信をつけることができた転機となりました。

思い思いに自分のことを話してくれる子どもたち

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

当初私は逆境を抱える子どもたちに対して「支援」を行う目的で留学しました。しかし実際に困難な状況に直面しながらも一生懸命日々を生きている子どもたちの姿からはカースト制という制限された身分で育っていることなど微塵も感じさせないほど強くたくましく、希望を与える存在でありました。今回私が活動したことで、子どもたちはより表情豊かに自分の強みに自信が持てるよう変化はしましたが、根底には子どもたちの生きる強さがあったからこそ実現できた変化であったと感じています。この意味で私は「支援」をしに行ったのではなく、現地で多くの人に支えられ、子どもたちから「育ててもらったのだ」と実感しました。私にとってこの経験は、途上国で生きる子どもたちに対するイメージが一新された瞬間でした。

活動最終日、子どもたちにアリガトウを伝えました!

この国のことが、とても好きになった瞬間

インド人の「人好き」な触れ合い方に留学中何度も刺激を受けました。どこでも声をかけ合う温かさは現代社会で忘れかけていた触れ合いのように感じられました。私が留学中滞在していたゲストハウスで参加したホーリー祭では様々な国から来た外国の方々と関わることができ、早朝にはガンジス川を遊覧しながらインドの宗教について現地の方からお話を伺うことができました。どれもインド人の分け隔てなく接する親密な触れ合いがあったから経験できたことでした。当初は対処に困った客引きも、インド人の生き方の一つなのだと実感し、自由で世話好きなインド人のキャラクターが大好きになりました。

世界中の人と楽しんだホーリー祭!
早朝のガンジス川をボートで遊覧

自分ができるネットワーク全てを駆使して粘り強く交渉!

  • 留学先探し : ボランティア

私は受け入れ先機関との交渉が留学準備の中で最も苦戦したことでした。当初受け入れ予定であった機関と、留学開始直前に突如連絡が取れなくなり、予定していた留学開始時期から大幅に変更する運びとなりました。受け入れ先機関をめぐって紆余曲折した際に、自分自身で現地の受け入れ団体を探し連絡を取ったことに加え、インドに詳しい留学生や日本にある海外ボランティアを派遣している団体、地域の国際交流センターなど、少しでもつながりのありそうなところに積極的にコンタクトを取るよう行動しました。長い交渉の末、最後には納得のいく形で受け入れ先機関を見つけることができ、悔いのない留学を実現することができました。この経験によって、最期まで諦めない粘り強さや人をまきこむ力を身につけることにつながり、自分自身にとって大きな成長になったと感じています。

これから留学へ行く人へのメッセージ

今皆さんが生きている日本からどんな世界が見えますか。答えはきっと様々あって、どれも唯一無二の大切な答えです。留学を決意する過程で悩んだり行き詰ることもあると思います。しかし、皆さんが一歩踏み出すことによって得られる経験や感じ方が必ずあり、これから生きる人生の中で大きな力になると感じます。今見てくださっている皆さんにはどうか自分の熱い想いに正直に、世界に羽ばたいてほしいと心から願っています。