留学大図鑑 留学大図鑑

だてちゃん

出身・在学高校:
私立智弁学園中学・高等学校
出身・在学校:
国立広島大学
出身・在学学部学科:
教育学研究科
在籍企業・組織:
itobanashi

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最終更新日:2017年02月23日 初回執筆日:2017年02月23日

インドでのファッションショー開催から起業

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • NGO「Destiny Foundation」
  • インド
  • コルカタ
留学期間:
5ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 700,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC600> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

インドの貧困層や人身売買の被害にあった女性たちの地位向上を目指し、
インド・コルカタでファッションショーを開催することが主な活動内容でした。
ショーの主催は、自身で立ち上げたサークル「Mode for Smiles」と
インターン先の現地NGO「Destiny Foundation」で、
留学初期は、ショーのための会場探しやモデル探しを行い、
NGOとも何度も議論を行って、2015年9月、無事にショーを開催することができました。
当日は、約200人のお客様にお越しいただき、ファッションショーだけでなく、
日本食ブースや、NGOの販売ブース、日本とインドの音楽など、さまざまな企画を準備しました。
ショー開催後は、NGOで作ったバッグなどの商品を
日本のフェアトレードショップで売れないか試したり、
インドのテキスタイルで有名な箇所をめぐり、インドの刺繍生地の魅力を知りました。
その後、起業を具体的に考えるようになりました。

留学の動機

初めてインドを訪れて以来、女性が抱える社会問題にショックを受けました。
その後、女性支援のNGOを訪れる中で、縫製の職業訓練が行われているけれども、
商品が売れる品質のものではなかったり、販売機会が少ないという課題に出くわしました。
そこで、自分にとって自信がついたファッションショーをツールに、
支援対象の女性に対して、内面のポジティブな変化と経済的支援をしたいと思ったことがきっかけです。

成果

ファッションショーには、のべ200人の方が来場してくださり、
「日本とインドの文化交流だけでなく、女性の抱える社会問題についても知ることができてよかった」という声が多く、
さらに支援対象の女性もショーに携わってもらったことで、
「とても楽しい経験になった。ぜひ次回もかかわりたい」という感想を聞くことができました。
またこの経験をもとに、起業を決意することができました。

ついた力

対話力

私が目指していた、ファッションショーで女性の地位向上を目指すという理念は、NGOと契約を結ぶ際には、互いに理解していた考えのはずでしたが、いざ一緒に準備を始めてみると、文化の壁だけでは乗り越えられないギャップが多く存在していました。
例えば、資金面のことや当日のスケジュールなど直前まで必死になって議論したことで、対話で解決していく力が身についたと感じています。

今後の展望

ショー開催後、とても良いイベントだったという声をもらい、一番支援したかった女性たちも満足してくれていて、ぜひこれからも続けたいという気持ちになりました。ただ、今回のショー開催はクラウドファンディングなど寄付中心に成り立っており、継続するためには、事業化の必要を感じました。
そこで、itobanashiというアパレルブランドを立ち上げることで、ショー開催や現地の女性の支援を続けたいと思っています。

留学スケジュール

2015年
7月~
2015年
12月

インド(コルカタ)

インドの貧困層や人身売買の被害にあった女性たちの地位向上を目指し、
インド・コルカタでファッションショーを開催することが主な活動内容でした。
ショーの主催は、自身で立ち上げたサークル「Mode for Smiles」と
インターン先の現地NGO「Destiny Foundation」で、
何度も議論を行って、2015年9月、無事にショーを開催することができました。
当日は、約200人のお客様にお越しいただき、ファッションショーだけでなく、
日本食ブースや、NGOの販売ブース、日本とインドの音楽など、さまざまな企画を準備しました。
ショー開催後は、NGOで作ったバッグなどの商品を
日本のフェアトレードショップで売れないか試したり、
インドのテキスタイルで有名な箇所をめぐり、インドの刺繍生地の魅力を知りました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

現地の女性たちに裁縫を教える場面
ファッションショー当日のスタッフ集合写真
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学で確信した、“私はこれを目指す!”

「途上国からいいものを届ける」アパレルブランドを目指します。
今後の展望にも書きましたが、留学後2016年4月に開業し、
itobanashiというブランド名で、
インドの女性が手縫いした刺繍を用いて衣服を制作し、
展示販売会を中心に販売しています。
将来的には、日本をはじめとした先進国の女性と、インドをはじめとした途上国の女性をつつなぐプラットフォームになれるように、一対一のコミュニケーションを生みながら衣服の制作・販売を行いたいと考えています。

東京にて開催した展示販売会のポスター

インド人との上手な暮らし方

  • 住まい探し : シェアハウス

私は留学中、インド人の女の子と2人でルームシェアをしていました。彼女とは、以前インドを訪れた際に意気投合し、一緒に住もうと決めていたので、家探しは彼女が基本的にしてくれ、とても助かりました。
しかし、住み始めてみると、まずその家がかなりの悪条件で、
・一日3回しか水が出る時間がない
・ベランダにカラスが襲ってくる
・インターネットはもちろん自分で工事
といった具合でした。
そして、ルームメイトの女の子も、かなり欧米志向とは言え、ヒンドゥー教徒。
食事は基本的に、私の苦手な香辛料たっぷりの野菜カレーでした。
そこで、彼女の作ってくれる食事は上手に断り、
お気に入りの中華料理屋を見つけて、よく利用していました。
また、一日3回の水が出るときには、大きなバケツに水をためて一日使うという工夫や、
カラス対策のためのネットや、インターネット工事も自分で現地の業者を呼んで行いました。
インドでは、毎日が奇想天外なハプニングの連続でしたが、その1つ1つを楽しみ、乗り越えていくエネルギーも同時に、インド人からもらっていたような気がします。
ものがなかったり、日本とかけ離れた状況を、日常を楽しむ余裕を持つことで、乗り越えられたと感じています。

ルームメイトのTaniyaと

留学前にやっておけばよかったこと

現地のローカル言語の勉強をもう少し熱心にやっておけばよかったかなと思っています。現地の言葉が話せるだけで、現地の人、特に貧困層の人たちとのコミュニケーションが円滑になると思うので、そうした方との交流を目指す人には、おすすめしたいです。

留学を勧める・勧めない理由

留学を勧めない理由として、本当に「今」の自分に必要なステップかどうかを見極めずに留学に行くことは勧められないと感じています。もちろん「いつか」行くと思っていたら、いつまでも行けないと思うので、行動が大切ですが、その段階でぜひ“今の自分の行動の目的はなんだろうか?”と前向きに自身に問いかけてほしいと思います。
そうした目的が、留学中、そして留学後に自分を振り返る重要な基準になると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

後悔しないように、一秒一秒をときめいてください。
私は正直、今で留学中の出来事を反省することはありますが、毎日一生懸命に生きさせてもらえたお陰で、後悔がほとんどなく、だからこそ、今もトビタテの活動に関わることができていると感じています。ぜひ皆さんも、留学でたくさん笑って、たくさん挫折して、その後の人生の糧となるような経験をしてもらえればと思います。