留学大図鑑 留学大図鑑

ユイタク

出身・在学高校:
山手学院高等学校
出身・在学校:
横浜市立大学
出身・在学学部学科:
国際総合科学部
在籍企業・組織:

シンガポールでは語学学校とワーク・ホリデーの経験、インドでは学生団体を通したローカルNGOでのインターン経験を積みました。
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最終更新日:2017年01月31日 初回執筆日:2017年01月31日

BoPビジネスで世界を豊かに!

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 語学学校EF Singapore/Vivid Creations/NGO Alternative for Rural Movement
  • インド・シンガポール
  • シンガポール
留学期間:
8カ月
総費用:
1,620,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,600,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC 805> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

従来、貧困問題は国際機関やNPOなどの市民社会が中心となって解決すべき課題と考えられてきました。近年、BOPビジネスと呼ばれる民間企業が途上国の低所得者層を巻き込み、生活改善に繋がりうる新しいビジネス形態が行われ始めています。本留学計画では、途上国においてこのような手法を持って、持続可能な発展に繋がるビジネスを行うための知見を得ることを目的として行いました。

計画の概要は、ASEAN地域で行う実践活動とそれに向けた学習です。ビジネスの中心地であるシンガポールで3ヶ月間語学学校(英語)に通いました。その後、引き続き3カ月間シンガポールでビジネスインターンシップへ参加し、最後の2ヶ月間はインドのコルカタから電車で6時間ほどのNGOに、学生団体を通してボランティアインターンシップに参加しました。

留学の動機

大学二年時に東南アジアへバックパックを背負って旅行に行きました。期間は二週間という短いものでしたが、ミャンマー・タイ・ラオスを渡航しました。その旅で一番印象に残っているのは、極度の貧困環境で生活する人々でした。例えば、幼児を抱える物乞いの女性、道端で歌いながら寄付を募る障害者、足にすがってくる子供です。日本に帰ってからもこの記憶は消えず、「見過ごしたくない」という思いから留学を決意しました。

成果

現地で行われるBoPビジネスは、一定の効果はあるように見えましたが、実際のインパクトが小さい現状や、新たな社会課題を生む問題点がありました。例えば、大手生活消費財メーカーが販売する1パック2円の液体パック石鹸は、BoP層の衛生問題を解決しますが、下水道やゴミ処理システムの無いような地域では環境汚染を引き起こしていました。利益と社会課題解決を同時に達成するには、まだ現地ベースでの改善が必要です。

ついた力

困難を乗り越えた経験に基づく自信力

「日常」とは違う環境や状況で、困難を乗り越えたり成功体験をすることで、新しいことへ挑戦する際にポジティブな気持ちが持てるようになり、どんなに難しいことでもなんとか出来るという「自信」が醸成されたと感じています。この自信は、ひとつの経験からくるものではなく、「留学をする」という意思決定から始まり、ホームステイ先の変更やインターン、ボランティア経験などから生まれるものだと思います。

今後の展望

就職活動を通し、日本の産業界での活躍を目指します。特に新興国の開発や、経済発展に寄与できるフィールドで働くことを目指しています。ビジネスインターンとNGOでのインターンを通して、ビジネスとして利益を追求することが出来れば、持続性やスピード、バイタリティーをもって取り組めると感じたためです。

留学スケジュール

2016年
4月~
2016年
7月

シンガポール(シンガポール)

3カ月間、語学学校(英語)でビジネス英語とスピーキングに焦点を当てて、学習を行いました。語学学校以降のインターンシップに向けた面接の練習も行いました。
シンガポールを渡航先に選んだ理由は、南アジアから東南アジアの地域に焦点を当てて留学計画であり、シンガポ-ルがASEAN地域のビジネス拠点であるためです。地の利を活かし企業訪問を行ったり、10月からのインド渡航に向けた人脈形成も行いました。
また、多様性のあるシンガポールの文化を学ぶため、ホームステイも行いました。シンガポールでのホームステイプログラムは珍しく、語学学校を選んだ際に重視した点の一つです。

費用詳細

学費:納入総額

900,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

90,000 円

項目:航空券

40,000 円

語学学校のみんなとWelcome Dinner
費用詳細

学費:納入総額

900,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

90,000 円

項目:航空券

40,000 円

2016年
7月~
2016年
9月

シンガポール(シンガポール)

インターンでは、イベントマーケティング会社で働いていました。シンガポールに進出を考える日系企業とシンガポールの橋渡しを行う業務が多く、進出支援やセミナー・イベントの運営、マーケティング等を行いました。
一方で、経理や総務として、事務職としての役割も果たしました。英語でのミーティングや営業電話、クライアントの訪問など、初めての経験が多く、最も学びが多い時期だったとも言えます。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

180,000 円

生活費:月額

90,000 円

項目:航空券

40,000 円

トラベルフェア
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

180,000 円

生活費:月額

90,000 円

項目:航空券

40,000 円

2016年
10月~
2016年
11月

インド(コルカタ)

学生団体を通して、ローカルNGOにてボランティアインターンを行っていました。業務としては、ファンドレイジングや、NGOの広報や事務を行いました。併設する小学校の国際教育を担当したこともありました。
自由度の高いインターンであったため、NGOの担当者からは「日本人として出来ることならなんでもやっていいよ」という指示を受けました。そこで、日本の文化発信や、ジェンダー問題の観点から女性向けスポーツイベントの運営や、小学生に向けたICTの啓発授業も他のインターン生と共に行いました。

費用詳細

学費:納入総額

50,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

20,000 円

項目:航空券

50,000 円

Child Rightsの啓発セミナーに参加
費用詳細

学費:納入総額

50,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

20,000 円

項目:航空券

50,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

シンガポールでホームステイをした際のホストファミリーです。語学学校時代に知り合い、インターン中も滞在させ続けてくれました。ホストブラザーとは一生の親友になれたと感じています。一緒にゲームをしたり、休日には映画を見たり、ポケモンゴーが配信されたときは二人でポケモンを捕まえに行きました。ホストマザーとは、毎日プールで泳いだりテニスをしたり、一緒に過ごす時間をとても大事にしてくれました。語学学校以降も、宿泊の延長を決断してくれたり、インターン中は毎朝起こしに来て朝食を作ってもらい、本当の母のようでした。バスの中で携帯を落としてしまった時は、ホストファミリーがGPS機能を使って位置を特定し、一緒に携帯を拾ってくださった人の元へ受け取りに行くのを手伝ってくれました。
この出会いは私の留学の宝のひとつで、これからもずっと連絡を取り続け大事にしていきたいと思っています。

みんなで行ったタイ旅行
ホストマザーは陸上選手!

人生で一番成長した期間だったインターンシップ

今回の留学で一番成長を実感したシンガポールでのインターンでは、当初、学生気分が抜けきらずミスが連発してしまいました。初月は怒られることが多く、社会人としてのマインドセットが醸成されました。一方で、ビジネスの経験があまりにも浅く、営業電話や問い合わせの電話一本もかけられないような、スキル面での課題も多くありました。
しかし、失敗しては反省して次に活かすサイクルを繰り返すうちに、徐々にミスは減り、社員の方からも信頼されていくのを肌で感じました。二ヶ月目には、日系企業向けセミナーイベントのアシスタントを担当させていただき、企画書の作成から先方との打ち合わせ、当日の運営まで行いました。イベントでは、テクニカルスタッフも任せて頂き、ゲスト対応やプレゼンの管理を行いました。
このように信頼関係を築いたインターン先とは、現在でも交流があり、就職活動をしている現在、志望企業のOBを紹介してくれたり、イベントについて情報をシェアしてくださったりしています。もし、シンガポールでインターンしたい方がいらっしゃれば、紹介したいくらいです。(笑)

職場の風景

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

インド滞在中は、田舎に滞在していたこともあり、これまでの経験や概念が覆される出来事の連発でした。冷蔵庫は無いし、電気が無い村もあるし、村人の半分は川で体を洗っています。また、朝は豆カレー、昼はフィッシュカレー、夜はチキンカレー、と三食カレーのことも多く、カレーはおいしかったですが、文化の違いに驚かされました。フェスティバルが頻繁に開催され、学校が休みになったり、深夜帯に神輿を担いで騒ぎまわることが一カ月に一週間くらいの頻度でありました。
英語を話される方がほとんどいなかったこともあり、言語の壁に苦労しましたが、小さな村だったため、帰国するときには村人と一緒に涙を流して別れを惜しみました。

いつかまた、村に行きたいと思っています。

併設する小学校の子供たちと仲良しの図

行く前にやってなんぼ

  • 語学力 : 英語

やってからいかないと、時間もお金ももったいない!
留学ではどんな風に、どの部分の英語を伸ばしたいのか、それを行く前に考えておけば、自ずと日本で何をやっとけばいいか見えてくるはず!

私の場合は、スピーキングにとにかく苦手意識があったので、リーディング・リスニングくらいは教材使って完璧にしてやる、という勢いで渡航前の半年間、1日1~2時間は必ずやってました。留学が始まる1カ月前には、ウォームアップとしてオンライン英会話も始めましが、そこはあんまり効果なかったかなぁ…(笑)

けど、どんなことでも「きっと役に立つ」って思ってやったことはほとんど全て役に立つから、行くと決めた日から始めよう!

常にバックアッププランを立てておく

  • 留学先探し : インターンシップ

実は私はバングラデシュへの留学を予定していました。しかし、外務省によるバングラデシュ全域の警戒レベルが、留学計画策定後に引き上げられ、シンガポール滞在中も警戒状態が続ていました。これにより、安全面を考慮した在籍大学の指示の元、渡航先を変更しなければならなかったのですが、これを見越してシンガポール滞在中の時点で、別のインターンシップ先や、ボランティア受け入れ先を探しておきました。

国や言語を絞らなければ、世界には数え切れないほどの受け入れ先があるので、先が読めない海外での留学だからこそ、暗雲が見えた瞬間にバックアッププランを準備することが大事だと思います。私の場合は、バングラデシュでの目的が、ビジネスの実践とボランティアによる社会貢献活動だったので、その目的に見合った、シンガポールでのビジネスインターンとインドでのボランティアインターンに挿げ替えることで、当初の目的に沿った同等以上の計画の質と成果を確保しました。

留学前にやっておけばよかったこと

英語以外の他言語を学ばずに渡航したことに後悔しています。
シンガポールでは英語と中国語、インドではオリア語ヒンディー語を話すバイリンガルの方が多く、絶好の学習の機会を逃してしまいました。もし少なからず、ヒンディー語が話せたら、、、と思うとコミュニケーションがより円滑に進み、もっとたくさんの人と知り合える機会が創れたのではないかな、と後悔しています。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は「やろうかな」って思った時から始まっているんじゃないかと思います。英語の勉強だったり、セミナー参加だったり、留学した先輩に話を聞いてみたり…。その一歩を踏み出すことから、どれだけ素敵な留学に出来るかが決まり始めているということ。
今、この文章を読んでくださってる君も、最高の状態で留学を迎えられるように、留学前から全力で頑張ってください!!