留学大図鑑

北嶋 泰周

出身・在学高校:
長崎県立大村高等学校
出身・在学校:
徳島大学
出身・在学学部学科:
総合科学部
在籍企業・組織:

ネパールのバザールで「売り方」を学ぶ!

留学テーマ・分野:
専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Nepal Tokushima (Japan) Friendship Association
  • ネパール
  • カトマンズ
留学期間:
40日間
総費用:
250,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 220,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ネパール語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

私はネパール留学を通して、世界農業遺産の「にし阿波の傾斜地農業システム」の保全に向けた「埋もれたフードロスをなくし、余すことない地産地消を進めるプロジェクト」の基礎を作るために留学しました。一般的にフードロスとは「流通から消費」の過程で廃棄されたものをいいますが、私はフードロスが「生産から流通」の過程においても生み出されているのではないかと考えます。生産から流通の間では規格外の小さすぎる(又は大きすぎる)物やキズ物が、市場という場で溢れてしまうことで出荷されなくなるのが現状です。一部は自給作物として消費されますが、残った分は廃棄されてしまいます。このような状況で、私はカトマンズ近郊で行われていたバザールに着目しました。ここでは日本では売られないようなキズ物や規格外の大きさのものまで販売されています。私はこれを「途上国だから」と言う理由で簡単に処理したくなかったのです。本調査留学は売り手や買い手に対するヒアリングから、何をどのように販売し、また購入しているかというバザールの経済活動を明らかにしていくものです。さらに生産者と消費者が直接繋げることで、「キズ物」などネガティブな情報だけでなく、生産者の思いや 情熱、有機栽培や見た目以外の品質など、ポジティブな情報を提示することができる様な「市場破壊型」の経済活動を広げていく取り組みを目的としています。

留学の動機

私は文化人類学専攻希望だったので、一年前からネパールでの調査を行なっていました。その時はネパール北部の農村の世帯調査をしていましたが、その世帯調査前後でカトマンズ市内をウロウロしていたときに、道端で偶然路上商人が野菜を販売していたのが私とバザールの最初の出会いでした。その時は特に何も感じませんでしたが、帰国後が「彼らはなぜこんな道端で野菜を売っているのだろう?」と思い始めたのが留学の動機です。

成果

何よりも「健康に生きる」と言うことです。(3回目の渡航でしたが)ネパールでの健康的な生活は簡単にできません。香辛料にお腹を壊され、お茶の名産地であるイラム地方に行った際は12時間ほどギチギチのジープに揺られて(車酔いしやすい私は)地獄を見ました。途上国で健康に生きると言うのは当たり前のようで、そんなに簡単なことではなかったです。今回の留学で健康で生きる術を身につけられたのは大きな成果でした。

ついた力

通い続ける力

私は路上商人の調査をメインで行いましたが、初めてバザールを訪れた時は商人たちから、全く相手にされませんでした。終いには商品のおばさんから「お前はなんでそんなに私たちに質問してくるんだ。早くどっかいけ!」と言われる始末でした。しかし何日も通い続けることで、商人たちと少しずつ仲良くなりながら社会に与していく力を身につけました。

今後の展望

大学院に進学して、もっとネパールでも研究を進めていきたいと思うようになりました。今回はバザールに関する調査でしたが、その傍らで訪れたお茶の名産地のイラム地方での経験から、お茶に関する調査を新たに開拓して行きたいと思っています。

留学スケジュール

2019年
8月?
2019年
9月

ネパール(カトマンズ)

私はネパール留学を通して、世界農業遺産の保全に向けた「埋もれたフードロスをなくし、余すことない地産地消を進めるプロジェクト」の基礎を作るために留学しました。生産から流通の間では規格外の小さすぎる(又は大きすぎる)物やキズ物が、市場で溢れてしまうことで出荷されなくなるのが現状です。そこでカトマンズ近郊で行われていたバザールに着目し、まず売り手や買い手に対する聞き取り調査から、どのように販売し、また購入しているかというバザールの経済活動を明らかにしていくものです。そして生産者と消費者が直接繋げることで、「キズ物」などのネガティブな情報だけでなく、生産者の思いや 情熱、有機栽培や見た目以外の品質など、ポジティブな情報を提示することができる様な「市場破壊型」の経済活動を広げていく取り組みを模索すると言うものです。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

カトマンズの早朝バザール
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

バザールの調査を終えてから、1週間ほどお茶の名産地であるイラム地方に行ってきました。その際は毎日何十種類ものお茶をテイスティングしながらどのように小規模経営のお茶を作ってきたのかを学びました。しばしば茶のクオリティは標高差に関係すると言われますが、現実はそんなに単純なものではなかったです。実際にティーマスターがその日の気候を読みながら、どのように加工するかを決めて、その瞬間に適した作品を作り上げます。いくつかの茶園に行くと、同じ銘柄でもその作り手によって大きく味が変わるということを肌で感じることができました。日本でネパール茶を販売する店はいくつか知っていますが、このようにティーマスターの話を聞きながら、そのお茶を味わう経験ができる場所はありません。このことはネパールのイラム地方に行かないと得られなかった貴重な学びになりました。

ネパールティーのテイスティング

言葉ではなく、体で伝える

  • 語学力 : その他の言語

ネパール語は日常生活に困らない程度に話せるようにはなりましたが、いざバザールを訪れて路上商人たちから話を聞こうとすると、最初のうちはそこまで会話のラリーが続かなかったです。私が使えるネパール語は数が知れているので、それを補うようにジェスチャーや指差しで伝えるようにしました。そうすると、彼らも私の必死な訴えかけに対応してくれて、コミュニケーションをとることができるようになりました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

私は「誰でも留学に行けば何かが身に付く」「海外に行けば勉強になることがある」と盲目に海外留学を肯定する気にはなれません。人によっては「よく考えると、今の自分は海外に行くことよりも、国内で何かを学んだ方がいいかもしれない」という結論に至ってもおかしくないはずです。もしそれでも「私は海外に行くべき人間だ!」と思えるのであれば、臆することなく挑戦してみる価値はあると思います。