留学大図鑑

トシ

出身・在学高校:
開明高等学校
出身・在学校:
和歌山大学
出身・在学学部学科:
システム工学研究科システム工学専攻
在籍企業・組織:

最終更新日:2020年06月09日

蒸発から乾燥地の水不足問題を学ぶ

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Deakin大学
  • オーストラリア
  • ワ―ナンブール
留学期間:
2018年9月~10月,2019年2月~3月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 610,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC720点> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

私は農業が盛んである一方,日本に比べて降水量が少ないオーストラリアビクトリア州の湖の蒸発量の推定という基礎研究を行なう目的で2回に分けて留学しました.蒸発量の推定するためには水の酸素安定同位体比の蒸発するにつれて大きくなるという原理を用いて,すでに室内実験で論文化されている式を実際に湖に適用する必要があります.そこで現地で湖沼水をサンプルし,それ以外にも周辺の環境調査や河川水,地下水,降水のサンプルを行いました.また2回目の渡航では1回目の渡航での調査結果をもとに留学計画の練り直し,湖の水深別でのサンプル採取を行い湖の空間的な把握に取り組みました.

留学の動機

私は,大学3年生の時,フィリピンのイロイロで留学をしていました.そこで洪水,そして洪水によって水道水が黄色くなるという経験をしました.この時初めて日本では当たり前であった安心・安全の水を使えないことの不自由さに気付き,将来的に水を通して世界の水問題を解決したいと考えました.しかし,そのためには海外現場の理解と海外での人脈の拡大が重要であるため研究での留学を決意しました.

成果

実際に2つの季節に分けての調査を続け,今回の留学で研究対象としていた湖では半年間で20㎝以上水位の減少や植生環境の変化などが見られました.このように水が豊富であるとされる日本では考えられないオーストラリアの環境の違いについて理解を深めることができました.また,実際に調査の経過を現地大学で報告を行うことで研究の今後の方針のブラッシュアップと専門分野での語学力の向上に繋げることができました.

ついた力

横断力

私は今回自身の研究以外に海藻の研究にも従事しました.その中で学んだ海藻についての知識は自身の研究地周辺の水環境にも共通する部分があり,自身の研究での湖への流入する地下水の発見への手がかりにもつながりました.

今後の展望

私は2020年から新社会人になります.就職先では乾燥地域に向けた海水淡水化プラントの事業が行われているため,乾燥地域であるオーストラリアで得た人脈や経験を生かしていきたいと考えています.そして,日本のような安心・安全な水を世界に届けることに尽力し,世界の様々な水問題の解決に向け取り組んでいきます.

留学スケジュール

2018年
9月~
2018年
10月

オーストラリア(ワ―ナンブール)

水の酸素安定同位体比の蒸発するにつれて大きくなるという原理を用いて,すでに室内実験で論文化されている式をオーストラリアの乾燥地に実際に適用し,湖の蒸発量の推定を行なうという目的があります.そのため現地で湖沼水をサンプルし,それ以外にも周辺の環境調査や河川水,地下水,降水のサンプルを行いました.そして,留学期間最終週には現地での調査報告と日本文化についてのプレゼンテーションを行いました.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

実際に湖で調査している様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2019年
2月~
2019年
3月

オーストラリア(ワ―ナンブール)

1回目の渡航で採取したサンプルの水質分析を日本に帰国後行い,そのデータをもとに研究計画の再考を行いました.2回目の渡航では,分析結果をもとにDeakin大学のJohn Shearwood教授,Alecia Bellgrove准教授と議論を行いました.調査では湖沼水を湖岸でサンプルするだけでなく,湖の立体的な把握を行うため調査ボートを用いて水深別でのサンプル採取を行いました.そして,一回目の渡航と同様に最終週ではDeakin大学において調査結果の途中経過の報告と日本茶の試飲会を行いました.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

調査報告後参加者の集合写真
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

オーストラリアでは2月から3月にかけての気温は時に最高気温40℃を超え,山火事の危険性も伴います.こうした条件でのフィールドワークは過酷ですが,そのうえ私の研究対象地では向かうために駅から片道5キロ歩かないといけませんでした.そのため時にはしんどくて心が折れそうになることもありましたが,現地大学スタッフや地域住民の研究サポートもあって自身の研究の重要性を改めて感じ「なんとしてでも研究をやり遂げ,良い研究成果を出すぞ!」というモチベーションに繋げることができました.

現地でお世話になったDeakin大学John教授

辛抱強く研究を発信する

  • 語学力 : 英語

私は研究での留学だったため日常英会話だけでなく,専門分野での語学力も求められました.当初は,自分の研究をなかなかうまく伝えられず,歯がゆさを感じる日々を送っていました.ですが,研究についていろんな方に発信することで「どういう疑問があるのか?」,「自分の研究の面白さはなになのか?」を明確にでき少しずつ紹介が上達していきました.

就活はいつでもできる! だからこそ今を楽しむ!

  • 帰国後の進路 : 就職(企業)

私の2回目の留学期間は2月から3月と就職活動のピークでもありました.そのため私は異国の地で必死に研究に励むものの日本での友人の就職活動進捗状況に焦りばかり感じていました.そのことを家族,友人に相談したところ「今しか留学できないよ」「海外で研究できてるなんてそれほど羨ましいことはない」「就活のアピールがしやすい」などたくさんの言葉をもらい,私は私にしかできない今をとことん楽しんで後悔のないようにと切り替えることができました.

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学に行くということにはやっぱり勇気の存在が大きいです.ですが勇気があっても留学直前になって少し不安な気持ちが強くなり「行きたくない」や留学先でうまくいかず「早く日本に帰りたい」と感じることがあるかもしれません.そんな時にぜひ「今のままだったら何も自分を変えれないし,夢も実現できない」という言葉を胸に頑張っていただければと思います.