留学大図鑑 留学大図鑑

Jun

出身・在学高校:
滋賀県立八日市高等学校
出身・在学校:
金沢大学大学院
出身・在学学部学科:
自然科学研究科
在籍企業・組織:


最終更新日:2019年05月14日 初回執筆日:2019年05月14日

化学と工学の融合!吸着材料の開発

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • レッジョカラブリア大学 材料化学研究室
  • イタリア
  • レッジョディカラブリア
留学期間:
2018年12月10日~2019年2月20日
総費用:
750,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 730,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC710> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

イタリアのレッジョカラブリア大学にある、材料化学のスペシャリストである教授の研究室で約3か月の研究留学をしました。私は、日本の大学では工学系の研究室で吸着材料を開発し、性能評価を行っていました。イタリアでは化学系の専門家のもとで、違った切り口から、より高性能な吸着材料を開発することを目的としていました。吸着材料がうまく作れずに苦労した事もありましたが、教授との議論や論文調査などを進めながら解決していきました。教授の都合により、吸着材料の性能評価は途中の段階で終わってしまいましたが、一部でも満足のいくデータが得られ、新たな考え方を身につけることができました。研究についてのスキルも向上しました。

留学の動機

学部4年時にタイに1か月の研究留学を経験しましたが、タイでは私の研究分野とは異なる研究をしました。せっかく海外で研究するなら、自身の研究分野をより発展させたいと考えていた時、研究室の先輩が「トビタテでは自分で留学計画を立てられる」と、教えてくださったので応募しました。

成果

留学してはじめの頃は目的の材料調製に苦労し、思うような吸着材料ができませんでした。しかし、あきらめずに教授との議論や関連する文献の調査を粘り強く行いました。その結果、最適な条件を見つけ出し、材料調製に成功しました。

ついた力

研究力

日本での研究においても、わからないことや未知の発見の連続です。私の日本で所属している研究室は大所帯であり、困ったときは、多数の教授や先輩・同輩が助けてくれることもあります。しかし、海外の研究室では、現地の教授とのより密な打ち合わせをお願いしたり、文献の調査等など、日本にいる時よりも自分が主体となって研究を進めました。そのため、研究に対する取り組み方、意識が向上しました。

今後の展望

ここで習得した技術、知識、考え方を活かし、研究を発展させます。そして、企業に身を置いて研究開発を行い、世界中の人々の暮らしを豊かにできる製品を開発します。世界でも活躍できる人財になります。

留学スケジュール

2018年
12月~
2019年
2月

イタリア(レッジョディカラブリア)

前述

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

研究で用いた溶液。留学初期のころはうまくいかなかった。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

私は現地の大学が管理するゲストハウスで生活していました。そこには現地の学生や他国からの留学生など約30人が生活していました。みんな気さくですぐに仲良くなりました。ある日はみんなで食事をしたり、ある日は自習室で勉強を教え合ったり、またある日はサッカー中継を見て喜びを共にしたり。特に仲良くなった学生は実家のクリスマスパーティに招待してくれました。急にやってきた日本人をここまでもてなしてくれた皆に感謝です。彼らとの思い出は一生の宝です。

ゲストハウスの学生達とおやつパーティーの時間

周りの人を頼ろう

  • 語学力 : その他の言語

私はイタリアに留学する!と決めたはよかったのですが、イタリア語は話せず、英語にもあまり自身がありませんでした。事前準備として、イタリア語や英語の勉強を進めればよかったのですが、学会発表やインターンシップなどで忙しく、思うように準備ができないまま留学してしまいました。しかし、現地の大学では英語を話せる学生は全体の3割程度であり、更には、街中では英語が通じませんでした。そこで私は、英語とイタリア語が堪能な中国人留学生と友達になりました。少し遠くへ買い物に行きたいとき、レストランで注文する時、現地の学生と会話をするときも彼が通訳をしてくれたので本当に助かりました。自分で解決する力ももちろん大事ですが、周りの人にも頼る力も大切だと感じました。また、英語が苦手な学生と会話する時も、必死で身振り手振りを交えながら話すと意図はくみ取ってくれます。何もせずに黙って動かないことが一番いけないことだと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学を良くするも、悪くするも自分次第だと思います。私は周囲の温かい人たちの支えがあって最高の留学になりました。感謝の気持ちを忘れずに、自分の夢をかなえてください!