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Nat

出身・在学高校:
大阪府立泉北高校国際文化科
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

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最終更新日:2017年10月23日 初回執筆日:2017年10月23日

フェアトレードタウンで倫理的消費の研究

留学テーマ・分野:
中長期留学(4か月以上、日本の高校に在籍しながら留学)・高校一年留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Starthcona High School
  • カナダ
  • エドモントン
留学期間:
11か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,900,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<IELTS 5.5> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<TOEIC 850>

留学内容

英語力の向上、フェアトレードを含む倫理的消費について学ぶこと、異文化への理解を深めること、の3つの目標に向け、一年間行動してきました。間違うことを恐れず、様々な経験を通し、人と協力する能力、優先順序にしたがって情報を整理する能力、効果的に時間を管理する能力、そして何よりコミュニケーションをリードする能力などの社会的スキルを身につけてきました。
フェアトレード商品だけを扱うギフトショップでボランティア活動をしました。店員として、在庫管理、お客様の質問に答える事、レジ業務などを担当しました。ビジネスがどのようにフェアトレード運動をサポートしているのか、社会的倫理などの私が携わりたい分野で英語に触れられた事は、とてもいい経験になりました。
World Fair Trade Organiatioへの募金と宣伝を目的に、フェアトレードクッキーセールを企画しました。宣伝活動をし、1万円の募金を集めることができました。Fair Trade Edmonton という団体とも、ミーティングや普及啓発イベントなどに参加し、積極的に関わってきました。留学中、様々な努力を重ねてきたなか、人との交流から学ぶ”という私の信条を常に念頭に置き、倫理的な消費という社会運動を理解することに繋がる、私達の持つ多様性について理解すること、変化を支える風潮を学びました。

留学の動機

幼い頃から、途上国を訪れる機会など自分の当たり前から出ることがよくありました。多彩な経験が、様々な格差がある世界を良くしたいという責任感のような興味に繋がり、高校入学後、グローバル研究基礎で、世界の格差と倫理的消費を主に研究していた矢先に、トビタテに出会い、その興味を学びに深めるため、また将来世界的に活躍できるスキルを身につけるため、留学を決意しました。

成果

初めての事に飛び込んで挑戦してきたので、多くの苦難に直面しましたが、人としてどれだけ成長したかを思うと、自分を試すような状況にいられたことは、本当に恵まれていると感じます。この機会を高校生という、人生のスタートに近い段階で経験できたことに感謝しています。どんな困難に向かい合った時も、私の知らない新しい自分の一部と出会う楽しみと、広い世界を満たす未知を探る興味で、この期間は満たされていました。

ついた力

人を巻き込む力

この力は物事を進めるために、人の助けを借りてより効率的に成功させるスキルです。留学中は様々なプロジェクトを共同で取り組む機会があったので、コンセプトや各人の役割を共有することで、1+1=3の結果を生むことが出来ました。フェアトレードベークセールでは、どの作業を自分が担当し人にお願いするか計画をし、家族にはクッキー作りの手伝い、先生方には販売売り場の準備、友達には接客などを支えて頂きました。

今後の展望

大学では、経済学部で国際貿易を勉強することを望んでいて、将来は、国連専門機関で働くことを視野に入れ、この留学を含む様々な経験を活かして、特に貿易・消費の面から、世界の富の不分配を正すことに関わるという目標に向けて、日々精進したいです。この先私の生涯をかけて、自分が得意なこと、得た成長や能力をさらにパワーアップさせて、自分がパッションを持って取り組むことに活かせるのが、今私が描く将来のビジョンです。

留学スケジュール

2016年
8月~
2017年
7月

カナダ(エドモントン)

留学前に設定した目標を応用し、さらにたくさんの充実した学びに直結する出来事を経験することが 出来ました。どんな活動をしていても、私の信念である”人から学ぶ”ことを大切にし、人と関わる機
会に多く触れてきた結果、互いの違いを認め合い、自分の行動の影響に責任 を持つ、あるものも、ないものも、分け合うという文化が、倫理的消費とい う市民運動の繁栄に強く繋がっているのだと学びました。さらに、多種多様なバックグランドを持っ た、初めて出会う人の中で、人と分かり合い、自分を主張・確立するこ とは多大な努力を要しましたが、大変さ以上、自己の成長をもたらしたと感じています。語学力の面では、人とのコミュニケーションをスムーズに出来るようになり、日常会話に限らず、文献などの情報を得ることや、発信することが出来るようになりました。

費用詳細

学費:納入総額

1,100,000 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

20,000 円

WorldFairTradeDayに普及拡散活動
仲のいい友達とCanada Day のお祝い
学校の親友と卒業式にて
費用詳細

学費:納入総額

1,100,000 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

20,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

ヴィーガニズムについて学んだことは、私にたくさんの影響を与えてきました。そして、人生を変えるような出来事でもありました。ヴィーガニズムとは、考えられる可能な限り、食用、ファッション用途を含む様々な面での動物の犠牲を無くすことを目標とした生き方です。私が興味を持つ社会貢献の研究を続けた結果、畜産業が環境に与えるネガティブなダメージが多大であることを学びました。そして、動物製品の消費量を減らす、または無くすことは、飢餓、水不足、生物多様性の崩壊などの国際的な問題の解決策にもなり得ることも学びました。畜産業は、多くの場合、植物製品を製造するのと比べ、エサなどへの用途を含め、数え切れないほどの、より多くの水と電気を使用して行われます。このヴィーガニズムというライフスタイルは、私の信念である、自分の日々の選択に責任を持つという考えとよく重なる部分があり、私の道徳心を大きく成長させてきました。私はまだ完全なヴィーガンではありませんが、私の出来る範囲で出来る限り動物製品の消費を減らす努力をしており、ベジタリアンからヴィーガンへ移行しています。 英語を情報入手源として利用できることなくして、上記のことについて知り、学ぶことはできなかったので、人生を変えるようなあらなる多くの機会にアクセスがあることは、英語を使えるようになった特権だと強く感じました。

ヴィーガンの友達とベジタリアンのレストランで

国内・留学先で役に立つ、三つの英語上達の工夫

  • 語学力 : 英語

1自信を持つー第一言語以外の言葉を話すのは、不安で簡単なことではないかもしれません。でも、思い込みは現実に反映されるもので、”話せる”と信じ努力を重ねると、本当に話せるよう上達することを経験しました。自信を持ち、大きな声でハキハキ話すだけで、伝わることが増え、また自信を持てるというこのサイクルを作れるかは英語の上達に強く影響します。自信を持つと、言い方や単語を間違っても、伝えるのに時間がかかっても、それよりも”伝えたい”という気持ちが勝っていれば、人を惹きつけられるspeakerになることができます。全ては、マインドセットで自分に自信を持ち、思い込むことが大切です。
2隙間時間を有効に使うー英語になるべく多く触れることは、上達への一番の近道です。忙しくて、英語を勉強する時間が取れないという人には、交通移動中や、中心となる予定の間に、ラジオやオーディオブックを聞く、頭中で文章を作るなどをお勧めします。
3興味や英語を使うシチュエーションに合わせて学ぶー”継続性”は英語上達のキーポイントであり、そのためには楽しみながら興味を持てることに関連させることが大切です。自分に関わりの近いコンテキストから学ぶ方が、言い回しや単語の登場回数も多く効率がいい他、脳に残りやすいという利点もあります。

一番仲のいい友達と、放課後におしゃべり

留学を勧める・勧めない理由

留学を進める理由は、人との出会いです。私は様々な刺激を与えてくれた友達に出会い、恵まれていました。出会って間もない、多種多様な背景を持った人達とお互いを理解し会うことは、両者にとって、とても努力を要することでしたが、数え切れないほど多くのことを共に経験し、第一言語、生まれ育った環境など当たり前が徹底的に違うため、多くの口論や不和がありましたが、その困難以上に、共に成長しあえる素晴らしい経験でした。

これから留学へ行く人へのメッセージ

初めて立つ地で、チャレンジする意思を持つあなたは、とてもかっこいいです。その強い意思を忘れない限り、どんな困難で厳しい状況に直面しても、自己を成長させるチャンスとしてうまく活用出来ると信じています。自分が自分であることに誇りを持つことを決して忘れないで下さい。皆さんの留学経験が、楽しくて充実した、学び深いものになるよう、心から、応援しています。