留学大図鑑 留学大図鑑

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出身・在学高校:
東京都立国立高等学校
出身・在学校:
法政大学大学院
出身・在学学部学科:
理工学研究科
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年05月19日 初回執筆日:2017年05月19日

星空で切り拓く世界平和への道

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)・地球・宇宙科学・環境科学・エネルギー・原子力
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 国際天文学連合 Office of Astronomy for Development (IAU-OAD) / 国際機関Universe Awareness (UNAWE)
  • 南アフリカ・オランダ
  • ケープタウン・ライデン
留学期間:
4カ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 660,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

私は、これまで自身が被災地や発展途上国をはじめ、様々な地域で展開してきた天文学教育普及活動の実践経験から、天文学が青少年を始めとしたあらゆる世代の人々に対して科学的好奇心の促進に役立つのではないかという気付きを得ました。加えて、様々なバックグラウンドを抱える状況下においても、文化や言語、宗教を越えて、地球規模の広い視野を持った次世代の育成に役立つなど、国際貢献としての可能性をも見出すことができました。

これらの活動から、私は天文学というツールを用いた教育普及活動には、私たち一人ひとりが一地球市民であることを改めて想起させ、ひいては世界平和への架け橋へとなり得るのではないかと考えました。

私は、天文学を用いて社会の発展を目指すという大変挑戦的なビジョンを掲げている、「国際天文学連合(IAU)天文学推進室(OAD)」ならびに「Universe Awareness」という国際機関での活動を通して、実践的な科学教育活動や、国際協力の元に成り立つ科学を用いた社会貢献の在り方についての学修活動を実施しました。

留学を通じては、国際協調のもとで大規模なプロジェクトを動かすノウハウや経験を積むことができました。また、国際的に広がった人的ネットワークや培った経験は、今回の留学に限らず、今後も様々な活動を展開する上で、様々な場面において自身の助けになるものと信じています。

留学の動機

これまで私は、自身が専攻する天文学を用いて、社会にどのような形で貢献することができるか模索してきました。ある時は、未曽有の大震災に見舞われた東北の地で、またある時は東南アジアの発展途上国で様々な活動を展開する日々を通して、このたび留学を決意することとなった国際機関との出会いに恵まれ、留学の決心を固めました。

成果

留学中に滞在した国際機関において、様々な国籍のメンバーたちや、関係する他の機関と協調しながら、プロジェクトの推進に携わりました。これらの経験から私はこれまで味わったことのないプレッシャーや達成感、視野の広がりや人とのつながりを得る事ができました。特に南アフリカ共和国においては、実際に現地の黒人居住区を訪れ、そこに暮らすおよそ940名もの子供達との交流を通して、多くのことを学ぶことができました。

ついた力

自分の世界を広げる力

・新たな人との出会い
・自分の持っていた常識では考えられない場面に遭遇した時
・様々な価値観に触れたとき
・その他、自分の五感で感じ取った様々な刺激より
これらの経験を通して、自身の世界観が広がっていくことを実感しました。

今後の展望

留学を通して築き上げ、強めることができた人々との関係を今後も大切にしていきたいと考えます。トビタテ留学を経た今は、この留学で訪れた国々での経験を糧に、さらにほかの国や地域で同様の活動を展開できないかと模索しています。その上でも、トビタテ留学で得ることができたかけがえのない経験や人とのつながりは、様々な場面で自分を導いてくれるものと確信しています。

留学スケジュール

2015年
10月~
2015年
11月

南アフリカ(ケープタウン)

南アフリカ共和国に本部をおく国際機関「国際天文学連合Office of Astronomy for Development」にて、天文学による社会発展を目的とした天文学教育普及活動を実施しました。具体的には、ケープタウンにある黒人居住区を訪れ、現地の小学生およそ940名に対するワークショップを開催しました。

ワークショップの中では、参加者に対するアンケート調査も実施し、活動後のフィードバックや研究データとして集められました。

活動の様子は「国際天文学連合 Office of Astronomy for Development」が世界に発信するニュースレターに掲載される他、自身の修士論文の研究テーマとして、活動から得られたデータが用いられました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

現地で実施したワークショップの様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2016年
8月~
2016年
9月

オランダ(ライデン)

オランダ王国に本部をおく国際機関「Universe Awareness」にて、世界規模のプロジェクト推進に参画することを目的に現地へと留学しました。Universe Awarenessは2017年3月現在、世界69カ国に支部を持つ国際機関であり、その大規模ネットワークを駆使して全世界にまたがる様々なプロジェクトの推進をこれまで行ってきました。

トビタテ留学で本機関を訪れた際には、このネットワークを駆使したマイクロクラウドファウンディングプロジェクトのプロジェクトマネジャーとして、本プロジェクトに参画しました。

また、欧州周辺諸国の科学教育機関を視察し、欧州における科学教育・アウトリーチの実態について学修を深めました。

活動の様子はショートレポートとしてUniverse Awarenessの公式Webサイトに掲載されました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

「Universe Awareness」への掲載レポート
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

あなたにとって留学とは?

私にとって留学とは、非常にありきたりな答えになってしまいますが、やはり自分の世界や価値観を大きく広げ、変えるものだと思います。語学留学や研究留学など、留学には様々な形や目的がありますが、自分のこれまでの日常から抜け出したすべての場面から、新鮮な学びや思いがけない気付きを得られることに、留学の持つとても大きな価値を感じます。

南アフリカのサザーランド天文台より

公用語は11言語。言葉の壁を超える術を持とう。

  • 語学力 : その他の言語

私が滞在していた南アフリカ共和国には、公用語がなんと11言語もあります。さらに、昔から様々な国からの移住者を抱えるこの国は、ネルソンマンデラ氏の言葉を借りれば、まさしく言語の面においても「虹色の国」だと言えます。言葉は相手との意思疎通をする上で欠かせないツールですが、留学を通してまったく言葉の通じない相手とコミュニケーションをとる場面が生じることもあると思います。言葉の通じない相手をも笑顔にできる、そんな術を探してみてください。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は、あなたに新しい価値や知識、経験を与える絶好の機会になるはずです。しかし同時に、想像を絶する困難や不安、対処のしようがない問題も待ち構えているかもしれません。良いことはもちろん、悪いことも、日本に帰国した時にすべてを笑い話として語れると信じ、あなただけの留学の日々を思い切り歩んでください。