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しゃもじ

出身・在学高校:
明石工業高等専門学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
建築学部
在籍企業・組織:


最終更新日:2024年04月19日 初回執筆日:2024年04月19日

イギリス建築探訪記

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • NacelEnglishschool
  • イギリス
  • ロンドン
留学期間:
七週間
総費用:
1,200,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 400,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

夏季休業を利用してイギリスに現地の様式意匠を調査した。「現代の公共空間」「英国の宗教空間」「歴史的構造」の三つの観点から様式意匠との関りについて調査を進め、八つの調査対象の他、数か月の間にできるだけ多くの様式建築へ足を運び、それらについてレポートにまとまることで理解を深め、得られた知見から共通点などを精査し意匠の効果についてを論考した。

留学の動機

もともと西洋建築に興味があって建築家を目指し始めたため、日本では見ることのできない現地での西洋意匠を見てみたいという気持ちがあった。留学について最初は尻込みしていたものの実物を見なければ目指す建築はできないと思い挑戦を決意した。

成果

現地の建築を見ていて気付いた荘厳さ、凄みをだす工夫としては、高さと凹凸の鮮やかさを示す「縦線」。遠近と安定の視覚化しそれ自体が重要を明示する「石柱」。各所の使い方で建築のイメージを定める「直線と曲線」の三つについて特によく知見が深められた。

ついた力

冒険力

留学を決意した時や調査中に起きたことの中で少し躊躇した瞬間において、「やらなくてもいい」ことがらにたいして飛び込んでみる、「冒険」してみるという力がついたと感じた。たった一歩の勇気から始まる冒険によって得られた知見も多いため。「少し勇気を出してみる」という力として「冒険力」と評した。

今後の展望

自分は今回の留学で教会建築への興味が深まった。現在主流の機能性を重視したそぎ落とされた建築ではなくなってしまった宗教装飾が与える心理的な効果についてもっとよく知りたいと思うようになった。将来は意匠建築家を目指し、古い教会建築に見られる意匠の効果を探求。教会や公共建築などでそれらを実際の設計現場に活かした復古的な建築を世に出せるようになりたい。

留学スケジュール

2023年
8月~
2023年
10月

イギリス(ロンドン)

現地の語学学校に通いながらロンドンを中心に八つの対象建築を決めイギリスの様式建築を回ってその特徴についてをレポートにまとめた。夏季に開催された現地の建築系イベントにも参加するなど期間中にできるだけ対象建築以外の歴史的な建築へも足を運ぶことに努め、その意匠の特徴について知見を広めた。

費用詳細

学費:納入総額

289,506 円

住居費:月額

281,820 円

生活費:月額

100,000 円

ロンドン、セントポール大聖堂
費用詳細

学費:納入総額

289,506 円

住居費:月額

281,820 円

生活費:月額

100,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

建築留学では特に「ここでしか得られない」がよく見受けられた。イギリスという日本と文化圏の全く異なる場所での歴史的建造物というのは、その気候風土や文化から日本では絶対に見られない意匠が多く、とくにゴシック様式における石造りのキリスト教建築は日本にある教会では見られない高い天井を支える石柱や扇状ヴォールトなど歴史的な機構が多く確認でき日本で調べるだけでは知りえなかったその効果について知見を広めることができた。

グロスター大聖堂、扇状ヴォールトの回廊
カンタベリー大聖堂、内陣

不屈の心

  • 語学力 : 英語

ホームステイ先からバスで三時間以上かけて調査に来たカンタベリー大聖堂にて、当時17歳だったために保護者の同伴無しでの入館を断られてしまい立ち往生していた。その場で保護者になってくれる人を探すために何人も声をかけてみるも発音が下手だったのかうまくいかず、数時間かけて声をかけ続けてみたが結局誰も助けてくれなかったため、あきらめて帰ろうとしたが、どうしてもあきらめきれず最後の最後でカウンターで直談判をした結果。大人料金を払うことを条件に通行を許可された。今思うと、あの場で諦めなかったのは調査続行の解決にもつながったが、同時に不屈の心を養うことができた貴重な経験だったと思う。

カンタベリー大聖堂、外観

留学前にやっておけばよかったこと

現地語ネイティブのヒアリングを重視して対策した方がいいと思った。しゃべる、読むなどはもちろんだが。現地に行って大変だったのが特にネイティブの発音を聞き取ることだったため、留学前にネイティブの発音に慣れておくべきだと反省した。

留学を勧める・勧めない理由

留学の良さとは一重に「日本に絶対にない体験をできる」ことだと思う。自分はマイ探求コースで建築を選考、つまりは「単なる語学留学」ではなく、その土地でしかできないものを吸収、理解するための留学で在り。それは日本では絶対に得られないものだったと思う。帰国した今でも、同じ体験は日本では絶対にできないと思っているため海外で何かを得たいと思う人には強く留学をお勧めする。

これから留学へ行く人へのメッセージ

「留学」と聞くと、なにか大きなこと。もちろんそれ自体は自分を形作る貴重な経験を得るための大きなイベントだが、「不安」よりも「楽しみ」を大事にするといいと思う。不安は自分を守るために必要な感覚であり、蔑ろにするべきではないが、留学はそもそも自分の意思をもって国を飛び出す殻破りを含めた行為だと私は思う。不安も募るかもしれないが、まずは目いっぱい楽しもうとすること。それを大事にして世界へ飛び立ってほしい