留学大図鑑

ゆづき

出身・在学高校:
新潟明訓高等学校
出身・在学校:
東京学芸大学
出身・在学学部学科:
教育学部E類多文化共生教育コース
在籍企業・組織:

最終更新日:2021年01月12日

高校留学で得た新しい考え

留学テーマ・分野:
中長期留学(4か月以上、日本の高校に在籍しながら留学)・異文化体験
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Derecskei I. Rákóczi György Gimnázium, Technikum és Kollégium (ハンガリーの現地校)
  • ハンガリー
  • デレチケ
留学期間:
11か月
総費用:
1,200,000円 ・ 奨学金あり
  • 地域自治体等のもの 700,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ハンガリー語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<CEFRB2(話す力)、B1(書く力)>

留学内容

留学は行きたくなかったのですが、行けば今の状況から抜け出せるかもしれないと思い出発しました。当時は家族ともうまくコミュニケーションが取れなかったり学校で過ごすことが苦痛に感じたりしたので、そういった環境から抜け出したかったです。到着してからはホストファミリーの家にお世話になったのですが、ハンガリーの家族は家族で過ごす時間をとても大切にしていて、最初は言葉も通じないなかで一緒に過ごす時間が苦痛だったのですが、家族や親戚、家族の友人の優しさやホストマザーのおいしい料理などのおかげで息をすることが楽になりました。途中、語学力の伸びや友人関係、日本での家族との問題などで悩むことがあったのですが、そこから救ってくれたのもホストファミリーでした。失敗したりうまくいかないときにもうだめだと思ってしまっても、自分のできたところを見てくれたり新しい視点で語ってくれました。そのおかげで1つの考え方にとらわれそうになった時も、本当にそうだろうかと考えられるようになることが増えました。1人の人間として当たり前のことかもしれませんが、それすらもできていなかった私にとっては留学してよかったと思える経験でした。

留学の動機

もともと留学へは行きたくなかったのですが、父のその日の気分で留学へ行けと言われ、気づいたらAFSの選考試験を受けていました。ハンガリーにしたのはほかの国では気候や食事が合わなそうだったり周囲から反対を受けたりした結果残ったことと、部活動や進路などさまざまな決定が親の言いなりだなと思い、パンフレットに独立心が強いと書かれていたハンガリーに行けば自分が変えられるのではないかと考えたので選びました。

成果

人からの言葉を受け自分の中で考えたり、その考えを相手に伝えられるようになったように思います。また留学中に現地校に通ったり他の留学生と話をしたり、ホストファミリーの話を聞く中で、さまざまな教育の在り方を聞くことができ、自分にとって苦手な部分もあった学校に対するイメージが変化し、子どもと学びに興味を持つようになりました。これを学びたいと思えるものに出会えたことは大きな成果だと思います。

ついた力

意見を受け止め、伝える力

留学中1度だけ家族と衝突してしまいました。それは旅行にでかける予約をしたにもかかわらずダブルブッキングとなっており、その権利を譲ったことが原因です。それまでは女の子だからと言われたり一方的に怒られることが多く、自分の意見を抑え込むことが多かったです。しかし家族は私のためを思い自分の権利を主張すべきだと怒ってくれました。結局譲ったのですが、相手の考えを聞き、自分の意見を伝える術が身につきました。

今後の展望

留学をして教育が国によって大きく違うことに興味を持ち、教育学部に進み、多文化共生社会の実現や外国にルーツをもつ子どもたちの支援に向けた勉強をしています。また、学生ボランティアとして留学時に利用した団体で学生ボランティアをしています。現在の経験を踏まえ、今後は困り感を抱えた人を支援する職に就きたいと考えています。私生活では、ハンガリーで経験した家族の時間や自分の時間を大切にできる人になりたいです。

留学スケジュール

2015年
8月~
2016年
7月

ハンガリー(デブレツェン)

AFSという団体で、第2の都市デブレツェンからバスで30分ほど離れたデレチケで約11か月過ごしました。ホストマザーとシスター(もう一人は海外で働いていた)と暮らし、留学中は現地校に通い、週末は家族と過ごしたり、AFSで留学している他の留学生やボランティアの方々と会ったりしていました。芸術をしたいと漠然と考えていたのですが、学校は体育の授業が多く、私は何をしに来たんだ…と思うこともありましたが、今では自分では絶対に選ばない経験ができたと思います。家族の助けもあり、もともと習っていたピアノではありませんが、フルートやギターといった新しい楽器に挑戦する機会をもらったり語学の学習をさまざまな人に手伝ってもらう中で、言語のテストで中級レベルの評価をいただいたりするまでになりました。また、様々な人と出会う中で、相手の意見を受け止め、考え、自分の意見を伝えることができるようになったように思います。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:お小遣い

5,000 円

ブダペストの景色(今のパソコンに写真がありませんでした…)
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:お小遣い

5,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

ハンガリーの好きなところはたくさんあります。おいしいご飯に美しい景色。しかし一番好きなところはハンガリーの人々です。ネガティブな人が多い、というイメージもあるでしょうし、実際感情の起伏の激しさに驚いたこともありました。しかし、ハンガリー人はとても優しく温かい人々です。乗るはずの電車がなかったとき、同じ号車に乗るはずの方が一緒に探してくれました。無事見つかると近くの席に座り、目的地まで一緒にいて笑顔で見送ってくれました。他にも気さくに話しかけてくれたり、気にかけてくれたり、たくさんのすてきな人に出会いました。特に幸せだったのはホストファミリーとの出会いです。初めは一緒に過ごす時間に息苦しさを感じていましたが、ハンガリー語が分からない私でも頑張って過ごせたのは、興味をもったものに挑戦できるように応援してくれたり、頑張ったこととその過程を認めてくれたファミリーのおかげです。常に自分をおさえていた私にとってホッとできる場所になりました。ホストマザーや家族の職業が保育園の先生だったので、町を歩くと子どもとその親に出会ったり、近所付き合いが頻繁にあったので家族の友人を通してたくさんの人に出会ったりする中で、たくさんの人とつながりながら暮らす姿に惹かれました。また学校で受けた教育の影響だけでなくマザーの子どもたちに向ける愛情のおかげで教育に興味を持つようになったので、この出会いに感謝しています。

帰国してもすぐいつもの空気に戻れるそんな関係になれました

ハンガリー語をどこから学ぶか。

  • 語学力 : その他の言語

いろいろ言い訳をして語学の学習ができないままハンガリーに行ってしまったわけですが、英語もほとんどわからないなかでハンガリー語を学ぶことは大変でした。初めは日本から持ち込んだ本とにらめっこしながらわからないところはホストファミリーや学校の友人、そして私が言った街のAFSの支部では数か月の間、無料でハンガリー語のレッスンを受けることができたのでその先生の力を借りて学習しました。ハンガリー語=外国語ということで同様に外国語である英語と比較しながら学んでいたのですが、ハンガリー語は世界最大難語と言われることもあるくらいの言語でしたし、他の言語とも似ておらず言語の習得は難しかったです。ある日、文法を復習していると、英語よりも日本語のほうが近いかもしれないということに気が付きました。そのように共通点を見つけると一気に学習が進みました。ハンガリー語は人称変化することが多いので単語を覚えてもうまく変化することができないと伝えることが難しいという点で文法を身につけるコツがわかったことはよかったです。実際他の日本人留学生ともハンガリー語を学習するときは人称変化など文法から覚えたほうがいいかもしれないという話になりました。しかし、学習で一番有効なのはやはり「話すこと」です。同時期に留学していたハンガリー語が流暢な友人にどうしてそこまで話せるのか聞くと、国に関係なく、すべての学生が話すことだと答えていました。実際話すことで本に記載していない単語、文法、使うことで覚えられる言い方……など話すことで言語力は一気に高まります。話すことで友人関係も広がるので一石二鳥です。話せるようになってからでないと恥ずかしいと思うかもしれませんが、文法は自分たちが思っているほど気にされませんし、話そうとする姿を見せたほうが喜ばれるのでぜひ思い切って話してみてください。

留学前にやっておけばよかったこと

語学の学習です。マイナーな言語、地方で学ぶ機会がない、留学まで時間がないといろいろ言い訳をして準備が不十分なまま留学してしまったので、これから留学へ行く人はぜひ語学学習を頑張ってほしいなと思います。また、高校生で留学する人は1人暮らしの経験がない人が多いと思うので、料理や掃除など自分のことは一通りできるようにしておくことをお勧めします。

留学を勧める・勧めない理由

留学を勧める理由は新しい考え方に出会うことができたり、語学ができるようになることで世界が広がったりすることです。高校留学は大学での留学と違い専門性が必ずしも求められません。今の状況に息苦しさを感じていたりどう進もうか迷っている人にはぜひ留学してみてほしいなと思います。勧めない理由は特にないので、迷っている方はまず検討してみてください。

これから留学へ行く人へのメッセージ

今の時点では留学へ行けることは恵まれていることだと思います。留学へ行くチャンスがある人は、できる限りの準備をして自分だけの留学を充実したものにできるようにしてください。応援しています!