留学大図鑑 留学大図鑑

まこ

出身・在学高校:
奈良高校
出身・在学校:
京都大学
出身・在学学部学科:
工学部工業化学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2023年01月10日 初回執筆日:2023年01月10日

最先端の医療に貢献したいー土台作りの旅ー

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ビショップス大学(Bishop's University) 生物化学科
  • カナダ
  • シェルブルック
留学期間:
10か月(そのうち大学に通ったのは8か月)
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 730,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

8か月間の交換留学と約1か月間の農業ボランティアを行った。
交換留学では生化学科に所属し、授業と実験を履修した。英語が不自由なことで、悔しい思いをすることも多かった。アパート住まいだったので、日本食パーティーを開催したりもした。(移民が少ない地域で、日本のことはあまり知られていなかった。)ただ、住み込みの農業ボランティアをした期間が1番私にとって濃かった。
1軒目は薬用ハーブ農家だった。雑草を抜くという作業が多かったものの、畑の植物から自作の薬用クリームや香水を作る体験(実際に売る商品)ができ、自然本来の力を実感した。
2軒目は養蜂と有機栽培のコミュニティ農家だった。メンバーは広大な森のような敷地に小屋を建てて暮らしており、昼間は担当の作業をし、夜ご飯は全員で食べた。有機栽培ゆえこちらも雑草抜きが大変だったが、農薬によってではなく人力で処理することは自然、人間、敏感な蜜蜂すべてにとって良い。養蜂にも携わらせてもらった。

留学の動機

医療分野の研究者として活躍したいという思いがあり、世界最先端の研究についていくには、専門分野において英語で座学、実験、ディスカッションを行う経験が必要だと考えた。また「健康・医療ににまつわる作物」をテーマに、異国の地で基礎に立ち返り、体を動かしながら学ぶことは、研究者としての引き出しを増やすと考えた。

成果

自然の力を再認識するとてもいい経験が、農業ボランティアでできた。植物から手作りした薬用クリームを実際に虫刺されに使ったり、有機栽培の大変さと価値を実感したり、栄養満点の蜂蜜づくりに携わったりしたことはとても貴重な経験である。また、言葉の不自由さを乗り越えて(特にフランス語話者と)、会話することで、コミュニケーションへのタフさが身に付いた。

ついた力

人と比べない力

私は、元々尋常でなく人と自分を比べてしまう。しかし、今回の留学で日本では本当に考えられないほど多種多様な人々や生き方に触れ、自分自身が成長できているかを考える方が大事だと考えるようになった。まだ、比べる癖が消えたわけではないが、少しは、人は人・自分は自分と思えるようになったと思う。

今後の展望

大学を卒業後、大学院に進学し、研究者になるために学ぶ。その後、企業に就職し、世界最先端の研究で、医療に貢献する。

留学スケジュール

2018年
9月~
2019年
6月

カナダ(シェルブルック)

8か月間ービショップス大学で交換留学生として学んだ。生化学科に所属していた。実験では、思いが伝わらず、悔しい思いをすることが多かったが、グループレポートのときにかなり発言できたことが嬉しく、印象に残っている。他の日本人学生と、アパートで暮らしていた。
約1か月間ー住み込み農業ボランティアをした。農作業の代わりに、食事と住む場所を提供してもらった。現地の人とともに働くのはとても貴重な時間だった。ホストの第1言語がフランス語だったので、お互い苦労したが、それも私を成長させてくれたと思う。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ひまわり油で有効成分を抽出する様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学中、日本の大学でやっているスポーツを続けていたのですが、教えてくれる人がおらず、悶々と練習する日々でした。そんなとき、所属していたクラブの友達が自分のコーチに紹介してくれて...そこからとても充実した練習ができるようになりました。フランス語が話せない私にもいつも優しくしてくれて、感謝してもしきれません。最後にコーチと生徒達で、コーチの家で寿司パーティー!!日本に興味を持ってくれたのが嬉しかったです。この夏に、来日までしてくれました。
その後、コーチがクレープを作ってくれました。ケベックではメープルシロップの生産が盛んですが、コーチのご両親もメープルシロップを生産しておられて、昔から食べておられる、おうちのオリジナルレシピのクレープをご馳走してくれるとのことでした。大量のラードで揚げ焼きした後、大量のメープルシロップとメープルバターとメープルシュガーをかけて食べました。
カナダの人は本当にみんな優しくてありがたかったです。

一緒に作った大量のお寿司!
甘甘甘クレープ(美味しかった!)

授業に期待しすぎない

  • 語学力 : 英語

秋学期、私は授業を多めに履修し、その授業の勉強をメインでやっていました。しかし、秋学期が終わった後、いまいち自分の英語力がのびていないと感じてしまいました。このままでは、また他の学生と対等にやっていけないという危機感を感じ、冬学期は授業の数を最低ラインまで減らしました。そして、個人的な英語の勉強の割合を増やしました。その中で1番効果があると思うのが、Netflixなどで、ひたすらドラマなどをみることです。そんなんもうやってるわと思う方もいるかと思いますが、私は正直、「ドラマ視聴=娯楽=さぼっている」というような固定観念が頭から抜けず、試していませんでした。しかし、見始めてみると、見た直後は明らかに口から英語が出やすくなっているし、内容にはまって、集中して見ることで、リスニング力も付いたと思います。ネイティブが複数いる中での会話だと、彼らが猛スピードで話すので、リスニング力を鍛えるのもすごく大切だと思います。私だけかもしれませんが、YouTubeだとどうしてもおすすめの動画として、日本語の動画が出てきてしまうので、その誘惑に流されてしまいました。
専門の授業では、専門の単語や知識は身に付けられて、もちろんそれは大事で将来の研究に生かしていけると思うのですが(秋学期は特にそう思っていた)、会話やディスカッションで、「この人理解してるな」と思ってもらわないと相手にもされないと思うので(結果、悔しい思いをすることが度々ありまました)、自分で英語学習の時間を設けて、しっかり勉強するのも大切だと思います。それから、動画を見るなんて、日本でもできると思う方も少なくないと思いますが、私としては、日本にいたら、部活やらバイトやらで実はあまり時間がないと思うので、留学中は語学力アップのチャンスかなと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

おすすめは、現地の人の家に住まわせてもらう経験をすることです。私は諸事情により日本人同士でアパート住まいでした。これはだめだと、冬休みは3週間、ホームステイをしました。日本語も全く使わず、カナディアンなクリスマスも経験できました。農業ボランティアでも、生活習慣や価値観を学んだり、フランス語が母国語の人々とのコミュニケーションに苦労したり、とにかく学ぶことがいっぱいでした。留学、応援しています。