留学大図鑑

冨沢元輝

出身・在学高校:
さいたま市立浦和高等学校
出身・在学校:
筑波大学大学院
出身・在学学部学科:
人文社会科学研究科 国際地域研究専攻
在籍企業・組織:

新興国ビジネスのスペシャリストを目指して

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • メキシコ大学院大学国際関係学センター政治学修士課程
  • メキシコ
  • メキシコシティ
留学期間:
10か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,450,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
スペイン語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<DELE A2> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<DELE B1>

留学内容

新興国ビジネスのスペシャリストを目指して、メキシコに大学院留学をすることが私の留学のテーマでした。具体的には、①メキシコ大学院大学(El Colegio de México)の政治学修士課程でネイティブの学生達と共に講義を受けて専門性とスペイン語力の向上を図ること、②日系企業でインターンをして新興国ビジネスの現場を体感すること、③近年健康意識が高まりつつあるメキシコ国内で日本食事業発展の可能性をさぐることを計画して留学しました。

しかし、いざ留学してみると、大学院では毎週数百ページ以上の文献を課されるスペイン語の講義全く付いていけず、インターン先での離職状況調査では、滅茶苦茶な集計をされたExcelファイルやピポットテーブルなどの不慣れなツールを前に途方に暮れるなど大苦戦しました。

そんな中でも最後まで粘り強く大学院での勉強やインターン先での調査を継続する中で、①メキシコ大学院大学院の交換留学については、2学期間で全3つの講義を合格し、②日系企業のインターンでは、離職状況原因に関する調査結果と早期離職問題対策措置について、現地人事部の方にプレゼンテーションすることができました。③日本食事業では、メキシコ人の食に関する消費動向についてアンケート調査と現地学生対象に日本食レストランで日本食紹介イベントを実施しました。

留学の動機

留学を意識したのは学部1年生の夏休みでした。初のアルバイト(飲食業)では、社員の方々や他のバイト生に付いていけず自身の無能力さを痛感し、自由な時間では、目的意識もなく宿舎の自室でだらだらと天井を見つめる日々を送っていました。そんな中で、このままでは何も得るものがないまま大学生活を終えてしまうという焦燥感に駆られ、大学の先生に相談にしたところ、新興国への留学を進められ、挑戦してみようと決意しました。

成果

大学院の交換留学では、スペイン語や政治学に関する講義を履修することで、アカデミックスパニッシュと専門性が向上しました。また、インターンの業務として、現地工場の離職状況調査に従事する中で、メキシコ人の労働気質や雇用定着の実態を定量的に学び、食に関する調査では、現地中間層の消費動向を多角的に学びました。一方で、留学生活全体を通じて自分自身と向き合う時間が得られたことも有意義だったと感じています。

ついた力

自己洞察力

私にとって留学生活は、「社会や世の中のために学びたい」という熱意溢れる学生達に圧倒されて挫折しながらもがき続けた時間でした。そんな中で、私自身も彼らから刺激を受けて、「人々の平穏な日常を守るため」に生きたいと考えるようになりました。帰国した現在は、外務専門官を目指して予備校に通って勉強中です。

今後の展望

留学中に、社会や世の中をよりよくするために熱心に学ぶ現地の学生達と一緒に過ごす中で、私自身も彼らから刺激を受けて「人々の平穏な日常を守る」ために生きていきたいと思うようになりました。そして。幼少期から興味を抱いていた平和構築や安全保障に関係する進路を選択したいと考えるようになり、現在は外務専門官を目指して予備校に通って勉強中です。

留学スケジュール

2017年
8月?
2018年
5月

メキシコ(メキシコシティ)

メキシコ大学院大学(El Colegio de México)の国際関係学センター政治学修士課程に2018年8月7日から2019年5月まで2学期間在籍しました。そこでは「理論的・実践的スペイン語」、「政治理論」、「国際関係論」などの講義を受講しました。渡航当初は、各週数百ページ以上課される文献の量とそれを熱心にこなす現地の学生達に圧倒され、また、第2学期に進学するための成績要件もプレッシャーとなり、9月中旬から10月初旬にかけては、自分を見失っていました。そんな中でも、数少ない外国人留学生であった私を気にかけてくれた現地の学生達に支えられ、第2学期に進学することができました。大学院大学での勉強を通じて、政治学や国際関係論の理論的視点に加えて、メキシコ政治体制の特質に対する理解が深まりました。また、留学全体を通じてアカデミックスパニッシュを磨くことができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

330,000 円

生活費:月額

600,000 円

メキシコ大学院大学の外観
現地学生達を対象に日本食の紹介イベントを実施した時の様子
何度も泊り込みでお世話になった学生自習室のソファー
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

330,000 円

生活費:月額

600,000 円

2017年
9月?
2018年
4月

メキシコ(メキシコシティ)

2018年9月15日から2019年4月25日まで、現地の日系企業でインターンをしました。インターンでは、現地工場の離職状況調査を課題としていただきました。具体的には、退職者アンケートや従業員データなどをExcelを使用して定量的に分析して、現地工場の離職問題を明らかにしたうえで離職対策措置の提言をすることが課題の内容でした。恥ずかしいことに、大学の情報処理の講義を除いてExcelを使用する機会が皆無だった私は、インターン開始時には、書式が統一されない離職者データを前に呆然としていました。そんな中、日本人駐在員の方に丁寧に指導していただいたお陰もあり、データの集計を一からやり直し、多角的な観点から分析する中で、現地工場の早期離職問題の実態と原因に定量的に迫りました。インターン最終日には、現地の人事部の方々を対象に早期離職問題の実態と原因、対策措置についてプレゼンテーションを実施しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

メキシコ大学院大学では、各研究センター主催で特定の課題について外部の研究者や有識者などを招聘したセミナーや学生の卒業研究発表の公聴会などが学内で実施されます。そのような同大学院内で実施されるイベントの中には、終了後に菓子やサンドウィッチ、飲料などの軽食を無料で振る舞う打ち上げのようなパーティーが終盤に行われる場合があります。学生達はこうした軽食を囲んだ"打ち上げのことを"brindis"(スペイン語で乾杯の意味)と呼んでいます。バイキング方式で軽食が際限なく無料で提供されるので、このbrindis目当てでイベントに参加する学生も少なくありません。中には、brindisが開始する直前のタイミングになって何食わぬ顔でイベントに現れる学生もいたりします。ただ、私がbrindisの一番の魅力だと感じたことは、他分野を専門とする学生や研究者の方々とコミュニケーションをとる機会が得られることです。日本で生活しているときから感じていたのですが、大学院生は自身が所属する専攻以外の方々と知り合う機会が非常に限られています。そのため、様々な分野の学生や研究者が分け隔てなく集まれる居心地のいい空間があるのは素敵だと感じました。友人には「是非brindisを日本に持ち込んでくれ!」と言われたので、卒業までに時間を見つけてbrindisのような企画を私の大学でも実現できたらいいなと思っています。

翌日に中間試験を控えながらもテンションが高い友人達
翌日に中間試験を控えていないためテンションが高い自分

メキシコシティでの宿泊先探し

  • 住まい探し : ホームステイ

メキシコシティに留学された方々の中には同様の経験をされた方もいるのではないかと思いますが、メキシコシティの大学は宿所を備えていない場合が多いです。そのため、留学生自身が、滞在期間中の下宿先を探して家主の方と直接契約交渉をしなければいけません。私の場合は、渡航後5日間お世話になったAirbnbのご一家に、下宿探しのためのサイトを教えていただき、比較的治安のよいエリアの物件に直接連絡して契約交渉をしました。しかし、現地の大学の新学期開始時期が目前に迫り、多くの物件は市外出身の現地学生がすでに契約していたため、なかなか納得のいく物件を見つけられませんでした。やっとの思いでAirbnbでの宿泊期間最終日に、治安が良い観光地付近に下宿を見つけたのですが、1か月の家賃が6800ペソ(およそ40800円)とメキシコシティの中でもかなりの高値で契約してしまいました。そのまま、第1学期期間は同じ物件で生活したのですが、頻繁に水道やガスが停止するなどのトラブルが相次ぎ、また大学院からのアクセスも不便だったため、第1学期終了後に引越すことにしました。冬季休業期間中にインターンの合間を縫って自分自身で再度物件を探して、下見や契約交渉をするのは大変でしたが、なんとか親切な大家さんに出会い、大学院から徒歩圏内の物件を見つけることができました。もし、私の留学体験記を読んでいる方の中でメキシコシティへの留学を検討している方がいらっしゃいましたら、留学渡航前のなるべく早い時期に下宿探しを始めて、候補となる物件の大家の方々にwhat’suppを通じてコンタクトをとることをおススメします。個人的には、Dadaroomというウェブサイトがメキシコ国内での物件探しの際におススメです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

私は自分自身へのコンプレックスを払拭したくて留学を決意しました。今振り返ると当時の私には、「自分は本当は何がしたいのか」を自分自身が納得する形で明らかにできていなかったと反省しています。今後留学を検討される皆さんには、ぜひ一度自分自身の気持ちに素直に向き合って「自分がやりたいこと」を明らかにしてほしいです。確固たるビジョンを抱いて留学に臨めればより有意義な時間を過ごせるのではないでしょうか。