留学大図鑑 留学大図鑑

のんちゃん

出身・在学高校:
三木高等学校
出身・在学校:
香川大学
出身・在学学部学科:
経済学部経営システム学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年05月17日 初回執筆日:2017年05月17日

世界各国のオリーブについて学ぶ

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • マタカナオリーブコープ ドン・キホーテオアハカ校 ナポリフェデリコ2世大学 マンナハウス
  • メキシコ・ニュージーランド・イタリア・スペイン
  • ニュージーランド マタカナ
留学期間:
3ヶ月
総費用:
1,600,000円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC695> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC740>

留学内容

この農家では、オリーブの収穫・剪定の補助をしました。収穫の工程は①目の細かいネットを引く、②シェイカーで枝を揺らし、実を落とす、③実を集める、④葉を取り除く、というものです。
ここで、収穫時期とその方法が日本と異なっているという点に気づきました。日本では熟す前の緑色の実を収穫しますが、マタカナ地域では熟す直前の黄色い実を収穫していました。熟していない実の方が品質の良いオリーブオイルになりますが、含まれている油分が少ないためオイルの生産コストが高くなります。
収穫する方法は、日本で主流の手摘みではなく、オリーブの枝を振動させて実を落とす「シェイカー」という機械を利用していました。短時間で多くの実を収穫することができますが、手摘みよりも実が傷つきやすいという欠点があります。それでも高品質のオイルを生産できるのかという問いについて、農家の人にインタビューしたところ、収穫のタイミングを常に注視し、収穫後は酸化しないようすぐに共同搾油場で加工しているとのことでした。また、ニュージーランドでは料理に直接オイルをかけて食べる習慣があり、苦みが少ない、熟した実を好むため、収穫時期が日本と異なっていることが判りました。
 

留学の動機

私の夢は香川県の地元産業の発展に貢献し香川を盛り上げていくことです。3年前から小豆島で地域活性化の活動をしており、地元の方との活動を通して地元香川を大変好きになりました。その夢の実現のために「世界のオリーブ文化(料理、ビジネス、生産方法等)を学び、香川県のオリーブ産業に貢献」というテーマのもと香川を飛び立ちました。

成果

現地の食習慣に合わせたオイルを、ベストなタイミングで収穫・生産し、品質を高く保つ工夫を垣間見ることができました。日本ではオイルは調理の場で利用することが多いのですが、今後直接かけて使う可能性を見据え、日本人好みのオイルの味を調査し、好みの味に併せたオリーブの栽培方法を香川県で導入することが必要ではないかと考えます。

ついた力

行動力

私はニュージーランド渡航1ヵ月前に受け入れ先から受け入れ拒否にあいました。そのため私は香川県内の農家さん複数と大学の教授、ニュージーランドのオリーブ農家20軒以上に受け入れお願いのメールを自己PRをつけて送りました。このように自分の計画のために行動する力が付きました。

今後の展望

1. 小豆島オリーブ検定の取得
2. 大学生ともにオリーブ収穫体験
3. オリーブを使ったメキシコ料理のブログでの発信

留学スケジュール

2016年
7月~
2016年
10月

メキシコ・ニュージーランド(オアハカ)

オリーブを使った料理の歴史や食文化について学ぶため、語学学校に通いながら料理教室に参加しました。メキシコはスペインの旧植民地のため、長いオリーブ栽培の歴史があります。それゆえに現地の料理ではオリーブオイルを使うレシピがたくさんあります。メキシコの食文化はユネスコ無形世界遺産に登録されているなど、世界的に見ても特徴があります。私は料理教室で、基本であるトルティーヤ、ワカモレ(調味料の一種)、スープ、サラダの作り方を学びました。これらを組み合わせた多様な料理が地域ごとにあり、伝統的なサルサやタコス、テクス・メクス料理(メキシコ風アメリカ料理)についても学びました。これらに共通していることはオリーブオイルを頻繁に使い、調理用油だけでなくドレッシング、スープの隠し味等多種多様な方法で消費しているということでした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

マタカナ オリーブクルー
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2016年
10月~
2016年
10月

イタリア(ナポリ)

世界第2位の生産国で、日本のオリーブオイル輸入量の半分はイタリアから来ています。そこでオイル生産の最先端を行くナポリフェデリコ2世大学でオリーブのテイスティング・分析方法、オリーブ農家及びオイル企業で生産方法について学びました。
テイスティングの授業では、30人中私だけが品質の良いオイルと悪いオイルを間違えたのですが、イタリア人にとってオリーブの味を見分けることはそれほど難しいことではないということに衝撃を受けました。イタリア人学生からは「オリーブオイルは調理時に1回、仕上げに1回かける」と言われ、オリーブオイルという文化が生活に根付いていることを思い知らされました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2016年
11月~
2017年
1月

スペイン(セビリア)

世界第1位のオリーブ生産国であるスペインの中でも、セビリアやハエンがあるアンダルーシア地方はオリーブの生産地として特に有名です。この地域でオリーブオイルの生産方法、オリーブを活かした観光を学びました。
世界では都市で生活している人が、余暇・休暇を農家に宿泊するアグリツーリズムが流行していますが、セビリアのマンナハウスという農家では、オリーブに特化したアグリツーリズム(オレオツーリズム)を提供していました。観光客はオリーブ畑ツアー、シェイカーを使った収穫作業、オリーブ博物館見学、テイスティング等の体験ができ、地元のオリーブ料理を楽しむことができます。私が行った11月には、ハエンの20以上の農家が参加するオリーブ収穫祭が開催されていました。テイスティングを行うことができ、その場で購入することも可能です。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

私は人より多く国を回りました。そのために本当に多くの方と出会いました。ニュージーランドでは最後の最後まで自分のことを受け入れてくれたマタカナ農家さん、メキシコでは語学学校の先生方や友達、イタリアでは大学の先生、スペインでは農家の方々、語学学校の友達、すべての方が僕にとってはかけがえのない人たちで、僕が行ったことのない国でいろいろと教えてくれた人たちです。
これは私が留学で得た一番の宝だと思います。

スペインの仲間

農家を探すために役立つサイトを紹介

  • 留学先探し : インターンシップ

・Helpx
このウエブサイトは海外様々な国の農家、普通の家、教育など各場所において、おおよそ週に4日から5日働くことによって無料で宿泊場所と食事が頂けるという仕組みになっています。(各受入機関により多少の差はあります。)helpxは主に文化交流という点に重点をおいていると考えます。
helpxはヨーロッパ、アジア、オセアニア、北米、中南米、アフリカとほぼ世界中に受入機関があります。
 
・方法
1. ウエブサイトhelpxを検索
2. helpxに登録・・・2年間のヘルパーとしての登録で20ユーロ(2500円)を支払う
3. 興味のある分野、場所、自分の持つスキルなどをプロフィールに書き込む
4. その後、興味のある分野や場所を検索
ex) 分野・・・農家、畜産、教育、家事
   場所・・・都市、町(オークランド、マタカナなど)
5. 気にいったhelpxのホスト(受け入れてくれる機関)に期間と自分のスキルなどを書い
 た依頼メールを送る
6. メールの返信によって、依頼が承認された場合すぐに依頼の確定のメールを送る
(ここにおいて大事なことは依頼はなるべく多くしておくこと、なかなか連絡がかえってこないことがあるため、複数から依頼オッケーの返事を頂いても依頼の確定をしない限り断ることができる。)
*helpxホームページ
https://www.helpx.net/

これから留学へ行く人へのメッセージ

みなさん、少しでも悩んだら飛び立ちましょう!
そこには学びと新しい出会い成長がありますよ。