留学大図鑑 留学大図鑑

かなこ

出身・在学高校:
晃華学園高校
出身・在学校:
上智大学
出身・在学学部学科:
文学部 新聞学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年07月13日 初回執筆日:2018年07月13日

多文化理解における博物館の役割を探る!

留学テーマ・分野:
海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Royal Albert Memorial Museum & Art Gallery
  • イギリス
  • エクセター
留学期間:
4カ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検二級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準1級>

留学内容

ビジターガイドとして来館者に博物館の基本情報案内、特別展やイベントの案内、展示物の解説、ハンズオンと呼ばれる体験型学習のアシスタント、来館者への口頭インタビューを行いました。また自宅では展示物に関するボランティアスタッフ向けの自主学習ビデオを見て予習復習を行いました。ボランティア業務の休憩時間などでは、他のボランティアスタッフ(大学生から年配の方まで)や博物館職員にイギリス国民から見た博物館の社会的役割や現状をインタビューしたり、日本の博物館の現状を話してイギリスの博物館との比較を話し合ったりしました。   
結果:実際に現地で活動していると、イギリスの博物館がいかに子供に対してオープンな場所であるかが分かりました。イギリスの博物館の多くが入場料無料なことももちろん大きな理由の一つではあるのですが、実際に触ったりモノを作ったりする体験型学習の種類の豊富さや頻繁さ、子供が自分の興味のままに走り回って展示室を行ったり来たり来たりできる環境、スタッフの積極的な声掛け、乳幼児を持つ母親向けのイベントや結婚式の二次会としての場所提供など、子供を中心に市民が親しみを持ちやすくなる要素を多々発見することが出来ました。

留学の動機

大学でジャーナリズムを勉強する中で、グローバル化と言いながらも偏見の残る世の中に疑問を抱いていとときに、博物館が多文化理解のきっかけの場となるのでは?と考えたことが発端です。そこから博物館の社会的役割について調べていくうちに、博物館大国イギリス(国民が年間で博物館に足を運ぶ回数が大都市の中でトップ)の現場を知りたいと思いました。

成果

自分は博物館に所属していたので、日本の文化や歴史に興味を持ってくださっている方と多く出会いましたが、逆にアジアの国々の違いをよく知らない人にも留学中に何度か会い、日本について自分の口から話すとき、自分の主観が入っていないか、客観的に事実を話せているか、ということにとても敏感になりました。

ついた力

とりあえず行動してみる力

自分の実力不足に臆して遠慮していてはなにも成長しないし、始まらない。「なんとかなる」精神でとりあえず行動してみる力が留学を通して身についたと思います。最後の勤務の際、仲の良いスタッフの人に「みんなかなこと仕事するのがとても楽しかったって言ってるよ」と教えてもらい、もっと前から自信を持ってもよかったのではないかと少し反省しました。

今後の展望

直接的に博物館に関わる仕事に就くことは難しいと思いますが、子供たちに遊びを通して新しい価値観や文化を提供出来るお仕事に最終的には携わりたいです。

留学スケジュール

2017年
4月~
2017年
8月

アイルランド(ダブリン)

活動概要:イギリスでのボランティア活動に向けて十分な英語力を身に着けるため、語学学校に通いました。またダブリンの国立博物館、国立美術館に何度も足を運び、日本の博物館との違い・日本の博物館に取り入れられる箇所を探ったり、現地のアイルランド人の方にアイルランドにおける博物館・美術館の社会的役割についてインタビューをしました。夏にはTrinity College Dublinにて美術史に関する夏期講座に出席し、ヨーロッパ美術の知識を増やしました。      

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

みんな本当に色々なところから来ています 笑
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
9月~
2017年
12月

イギリス(エクセター)

ビジターガイドとして来館者に博物館の基本情報案内、特別展やイベントの案内、展示物の解説、ハンズオンと呼ばれる体験型学習のアシスタント、来館者への口頭インタビューを行いました。また自宅では展示物に関するボランティアスタッフ向けの自主学習ビデオを見て予習復習を行いました。ボランティア業務の休憩時間などでは、他のボランティアスタッフ(大学生から年配の方まで)や博物館職員にイギリス国民から見た博物館の社会的役割や現状をインタビューしたり、日本の博物館の現状を話してイギリスの博物館との比較を話し合ったりしました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

渡航前からお世話になっていた上司の方々です
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

博物館で携わったすべての人々です。スタッフ、ボランティア仲間、来館者、すべての人々が優しくて、私が成長するチャンスをたくさんくれました。語学力も展示物の知識も乏しかった私ですが、私がどんなにしつこく質問をしても、いやな顔をする人は一人もいませんでした。大学で勉強していることやイギリス国内の旅行の予定など、こちらがさりげなく話したことも覚えてくれていて、「そのことならあの人に聞くといいよ」とアドバイスをくれた人や、家にあったパンフレットを全部持ってきてくれて一緒に旅行のプランを考えてくれた人もいました。

仲良くなったスタッフさんの一人です。ジョークが絶えない!

気後れしてもとりあえずやってみなきゃもったいない!

  • 語学力 : 英語

ボランティアが始まった当初、博物館のスタッフが全員ネイティブなこともあり、なかなか細かいニュアンスや冗談についていくことが出来ず、挫けそうになりました。また、英語力だけでなく展示物に関する知識も周囲の人と比べて圧倒的に足りていなかったので、なかなか自信をもって来館者に話しかけることが出来ませんでした。しかし、現場の上司は特別展の案内や来館者の口頭インタビューなど難しい仕事まで私に回してくれ、私が成長するチャンスをくれました。こんなに駄目な私でもここまでチャンスを与えられているなら無駄にするわけにはいかない、と恥を捨てて、ボランティア仲間やスタッフにアドバイスを求めたり、滅茶苦茶な英語でもとりあえず来館者に声をかけたり、と自分なりに努力を続けた結果、少しずつ現場に馴染んで行くことが出来、正規スタッフになればいいのに、と言っていただく程に認めてもらえるようになりました。

留学前にやっておけばよかったこと

NARUTOをちゃんと読んでいくこと(笑) 海外で同世代の外国人に出会う度、彼らは私が日本人だと分かるなり懇親の忍術を披露してくれたのですが、肝心の日本人の私が分からなかった・・・。NARUTOを読んでおくか、さりげなく他の有名なアニメに話をそらすテクニックをもっていると交流の幅が広がるかもしれません(笑)

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学中どんなに辛い経験をしたトビタテ生でも、留学したこと自体を後悔している、という人には会ったことがありません。留学ってハードルが高く思えてしまいがちですが、一歩外に出てみれば、意外となんとかなると思います(笑) 頑張り過ぎず、楽しんでください!