留学大図鑑 留学大図鑑

渡邉 碧為

出身・在学高校:
徳山工業高等専門学校
出身・在学校:
徳山工業高等専門学校
出身・在学学部学科:
機械電気工学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年10月10日 初回執筆日:2017年10月10日

モノづくり×インダストリー4.0

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Rhein Waal応用化学大学、Institut für EnergieTransformation
  • ドイツ
  • クレーヴェ
留学期間:
12か月
総費用:
1,600,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC 695> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC 800>

留学内容

ロボコンで有名な徳山高専で培ったモノづくりを将来 第4次産業革命の起こりつつある産業界で発揮するために、その分野で長けているドイツに留学しようという思いで渡航しました。世界最大の産業メッセ、ハノーファーメッセに行き、ドイツの企業間合同ブースを見たときに国全体を上げてこの改革を進めていこうという一体感に圧倒されました。6か月通った現地の応用化学大学では、カリキュラムに実習系、実験系の内容が必ず組み込まれており、実践的に活躍できるエンジニアを育てるための優れた教育制度を実感できました。留学後半の6か月は現地大学を通じてインターンシップに参加させていただき、現地の小さな樹脂製レンズの製造会社でプログラミングに励み、品質検査のオートメーション化の一端を担わせていただきました。全体の留学を通じて、ただ産業を自動化、ネットワーク化するという部分だけではなく、教育制度改革を含めて抜本的にアップグレードが必要だと思いました。

留学の動機

もともとモノづくりが好きで、徳山高専在学中にロボットの製作に没頭していました。そんな中、自分の作るロボットは見る人を楽しませる程度のことはできるけれど、実際に人の役に立つのか、社会の利益となるのかを考えるようになりました。作ったものを生産して社会に反映させるまでの、生産業界全体まで視野を入れたモノづくりのできる設計者を目指すため、来る第四次産業革命でリードしているドイツへ留学しようと思いました。

成果

インターンシップ先で画像処理による自動検品プログラムを作りました。幾何学的に樹脂製レンズの傷を検出するプログラムを製作したのち、良好なレンズとそうでないものとの相関的な比較をする手法で検品を行うプログラムも試してみました。その時に、いま巷で話題沸騰中のディープラーニングの威力も垣間見ることができ、さらに自分の展望も広げることができたと思います。

ついた力

洞察力

留学を通して、物事を多面的にとらえるようになりました。異文化に放り込まれたときに、社会が大勢の利益、不利益の折り合うであろうところで動いているのではないかと思うようになり、それまでは単に自分がどう思うかで世の中をとらえていた節がありましたが、少しだけ、あの人はどのように思うか、この状況だったらどうだろうかと考えるようになりました。

今後の展望

東京大学の進学が決まりました。昨今、起業が非常に評価されているように思いますが、僕は国の経済を支えるうえで基礎研究は欠かせないと思ったので、東京大学でインターネット社会を根本から支える半導体関係の研究に従事したいと考えています。

留学スケジュール

2016年
4月~
2016年
9月

ドイツ(クレーヴェ)

現地大学でゲストスチューデントとして活動しました。通常の学生や交換留学生と違い、ゲストスチューデントは学校体験的な立ち位置なので、本来は講義だけで実験や実習活動には参加させていただけないのですが、現地大学の科目の担当教員に一人ひとり直接お願いに行って特別に参加させてもらうことができました。学校間の交換留学協定もなく、制度もない中で飛び立ったので、現地大学でインターネットアカウントももらえず、授業で使う資料がアップロードされるホームページにもアクセスできない環境でしたが、友達や先生を頼ってそれなりに充実させることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:勉強用諸経費

100,000 円

大学の様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:勉強用諸経費

100,000 円

2016年
10月~
2017年
3月

(クレーヴェ)

本来は現地のパナソニックの支社でインターンシップをさせていただく予定でしたが、就労ビザの申請に失敗し、急きょ予定を変更し、RheinWaal応用化学大学の教授の元、ゲストリサーチャーというビザに申し込んだのち、企業体験というよりは、実験や企業に導入するプログラムの製作等を行いました。画像解析、温度センサー製作、光学実験など主に4つのプロジェクトに参加し活動しました。ドイツの大学は、学生にも積極的に企業間とのプロジェクトに携わさせてくれるので、こういう機会が日本でもあればいいなと思いました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:コンピュータ購入費、TOEFL受験費など、勉強用雑費(月学)

20,000 円

インターンシップで製作した温度センサー
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:コンピュータ購入費、TOEFL受験費など、勉強用雑費(月学)

20,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

約一年間ルームシェアでお世話になった友達、大家さん。大学のこと、普段の買い物のこと、お互いの国のこと、将来のことなど、異国で引きこもりがちだった自分をいつでも積極的に飲みに誘ってくれて、おかげで多くのことを知りえることができました。日本に来る留学生にもそんな存在であれるようになりたいです!

メキシコ、オランダ、スペイン、チェコの友達

ドイツのVISA申請はドイツ語で!

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

ドイツのVISA申請は田舎のほうだと特にドイツ語が話せないと突き返されます!英語しか話せなかったらドイツ語の話せる友人の協力が不可欠ですが、難民申請で外国人局はごった返していたので、申請だけで半日つぶれました。あと、ビザを申請するときに保険に加入している証明書類を提示しなければならないのですが、ふつうの旅行会社で加入できるような保険ではなく、歯の保障までついたそれ用の保険があるので一度インターネットで調べていくといいです。とにかく書類の確認と周りの人の協力が大事です。

国際学生証、便利です

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

ドイツだと博物館や美術館などは結構学生価格で安くなります。その時に国際学生証を生協で申請しておくと、生年月日が西暦で書いてあるし、身分証明としてかなり有効です!

留学前にやっておけばよかったこと

英語の勉強をもっとやればよかったですが、TOEICはだめでした。自分の意見をはっきりと英語で述べれないと生きていけないので、リスニングとリーディングだけでなくエッセイを書く練習や英会話の機会もしっかり作ったほうがいいです。

留学を勧める・勧めない理由

僕は留学をお勧めします。留学では自分の中で走っている自分のOSをアップデートすることができると僕は思っています。

これから留学へ行く人へのメッセージ

現地では日本人の友達とばかりつるまないように、頑張ってください!