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茂垣 聖

出身・在学高校:
千葉県立佐原高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

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最終更新日:2024年05月01日 初回執筆日:2024年05月01日

脳神経内科医になるためのはじめの一歩

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・語学留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • VanWest college バンクーバー校
  • カナダ
  • バンクーバー
留学期間:
2週間
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 410,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準1級>

留学内容

夏休みを利用した、脳神経科学と医療がテーマの留学です。バンクーバーの語学学校に通って英語力やコミュニケーションスキルの向上を図りつつ、放課後にクリニックを訪問したり、街頭インタビューをしたり、図書館にある海外の文献で脳神経科学を勉強したり、科学博物館の人体の展示を見たりと、やること盛りだくさんの充実した毎日を送っていました。カナダは200以上の民族が共生するモザイク社会であり、日本では認められていない積極的安楽死が認められています。日本とは違った環境で生活をし、留学しないと出会えなかったであろう沢山の多様な人々と交流したことで、医療に関する正解のない問いについて思考を深め、医師に必要な人間力を高めることができたと自負しています。

留学の動機

私は頭痛の時に「なぜ怪我も腫瘍もないのに痛みを感じるのだろう」と疑問に思い、脳神経のメカニズムやその機能に迫る脳神経科学に興味を持ちました。将来は脳神経内科医となって脳神経の病に苦しむ人々を救いたいと考えています。そのために今できること、それは勉強だけではないと気がつきました。幼い子供でもなく、大人にもなりきれない今だからこそ、海外へ飛び立って様々な価値観に触れようと思い、留学を決意した次第です。

成果

留学を経験したことで客観的に見た日本の良さに気がつき、今まで当たり前だと思っていたことにも感謝できるようになりました。それだけでなく、視野も可能性も広がり、自分が本当にしたいことを見つけられたのは大きな財産です。また、海外経験を積むメリットを体感し、留学から半年後に台湾にも探究しに行ってきました。これからも大学生で長期留学をするなど、国境を超えて世界で活躍できる医師を目指していきます。

ついた力

失敗を恐れず果敢に挑戦する力

今までは行動を起こす前に1人で色々と考えすぎてしまい、行動を起こせませんでした。しかし、上手くいくかは実際にやってみなきゃ分からない、躓いた時は誰かに助けを求めても大丈夫なんだと思えるようになりました。勿論リスクマネジメントは大切ですが、行動を起こさないことには経験したいことも永遠と経験できないままです。カナダでは、一生することはないと思っていた街頭インタビューにも挑戦し良い経験になりました。

今後の展望

脳神経内科医として、最先端の脳神経科学で難病に苦しむ患者を救うことが私の夢です。高校卒業後も海外へ飛び立ち、世界最先端の医療を学んで日本の医療に貢献します。また、今回留学のチャンスをいただけたことに対して感謝の気持ちを忘れず、次世代にへと繋げていけるようにエヴァンジェリスト活動にも邁進していきたいです。

留学スケジュール

2023年
8月~
2023年
8月

カナダ(バンクーバー)

午前中はVanWest collegeという語学学校で、英語力とコミュニケーションスキルの向上を目指しました。授業にはなんとかついていけたものの、最初のうちは自分が伝えたいことが英語でスラスラと出てこなくてもどかしい思いをしました。2週間後にはテストで好成績を取ったり、クラス内でのプレゼンテーションでみんなから褒められたりしたので頑張って本当に良かったです。続いて探究活動についてですが、どこか一つのところで行うのではなく、毎日違う場所で違う視点から探究しました。クリニックを訪問して診察室の見学や医療従事者へのインタビューをしたり、街頭インタビューで街ゆく人に医療に関してどのような価値観を持っているのかを聞いてみたり、サイエンスワールドという科学博物館の人体の展示や図書館の医学書を使って勉強したりなどです。医療やそれに対する価値観の、日本との違いについて知ることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

語学学校の卒業セレモニーでの一枚
訪問したクリニックの診察室にて
ビーチでトビタテ生の同期と街頭インタビューに挑戦!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学が実現したのは勿論、「留学最高!」と感じたまま無事に帰国することができたのも私1人だけが頑張った結果ではありません。バンクーバーに到着してすぐのこと、興奮が落ち着くと突如不安が襲ってきました。2週間だけとはいえ、知り合いが1人もいなくて母国語が通じない、そんな環境下でやっていけるのかと改めて考えたのです。運も味方してくれたのかとても恵まれて、ホストマザーもすごく親切だったのですが、時差ボケで耐え難い眠気を感じている私にネイティブの英語が降りかかってきて、全然聞き取れずものすごく焦りました。そんな時に力になってくれたのが同じ家で生活していた日本人留学生達です。日本人留学生同士で仲良くなってしまうと、甘えてしまって英語力が伸びないというイメージがあったのですが、彼女達は日本語ではなく聞き取りやすい簡単な英語で私と接してくれました。ファーマーズマーケットやショッピングセンターに連れて行ってくださったり、夕食時に英語でたくさんお話ししてくださったり、映画や人狼ゲーム、トランプなどを一緒にしてくださったりしました。彼女らがいなければ、ここまで留学を楽しむことはできなかったでしょう。感謝してもしきれません。彼女達の英語力も、国境を超えて自分の成し遂げたいことをするために日々努力している姿もとても尊敬しています。いつか彼女達のようになれるよう頑張りたいです。

ファーマーズマーケットにて

英語が分からない!

  • 語学力 : 英語

私は学校での英語の成績が良い方だったので、正直コミュニケーションの面ではあまり心配していませんでした。しかし、ネイティブの英語も、語学学校の友達の英語も、普段日本で聞いているリスニング教材の音声とはスピード感や訛っている感じが全然違くて、最初は言っていることがさっぱり分かりませんでした。お昼ご飯はいらないとホストマザーに言ったはずなのに否定疑問文の答え方を間違えて2食分食べることになってしまったり、お菓子を宣伝されてるのかと思って購入しようとしたらよく分からないドックフードだったりと散々です笑 そんな経験から学んだことはただ一つ、“英語力の無さを恥じる必要はない“ということ。母国語が通じない環境に飛び込んだ私は偉い!英語ができないから学びにきたんだ!と割り切って、無理して理解しているフリをするのではなく、逐一簡単な英語に言い換えて確認させてもらったり、知らない言い回しを教えてもらったりすれば、格段に英語力は伸びますし、スラングも使いこなせるようになると友達との会話も盛り上がって話すのが楽しくなりました。帰国後の英語学習のモチベーションも高いまま、日々学習に励んでいます。最初から英語ができる状態で留学しなくても全然大丈夫!失敗を恐れて行動しないことこそが失敗だと思います。話せなくてもなんとかなってしまうのが現状だし、過ごし方次第で格段に英語力は伸びます!

インタビューのアポ取りに苦戦

  • 帰国後の進路 : その他(インターンシップなど)

私は医療従事者へのインタビューを行うためにアポイントメントをとりたかったのですが、留学前は時差が大きくて現地と連絡を取り合う時間が合わないし、そもそも国際電話になってしまうので、医療機関に片っ端からメールやSNSのダイレクトメッセージを送ることにしました。しかし得体の知れない日本人、しかも未成年の突然の連絡は相手にされなかったらしく、返信はほとんど来ませんでした。また、カナダはマリファナの使用が認められていることもあって中毒患者が病院に搬送されることも多いらしく、未成年が1人で大きな総合病院に入るのは危ないという返事もありました。そんな状況下でも、“諦めないこと“が大事です。諦めず範囲を広げて調べていると運良く、日本人の医療通訳の方が派遣されているクリニックでインタビューの許可をいただくことができたのです。しかも全て日本語でOKでした。これから留学をされる方も、アポ取りは苦戦されるポイントなのかもしれません。そんな時は諦めず、時には他人の力も借りて、挑戦し続けてみてください!

留学前にやっておけばよかったこと

強いていうならば、日本についてもっとよく知っておけば良かったです。私が日本人であることが分かると日本について知っていることを話してくれる方が多いのですが、私はアニメをほとんど見ないので、外国人の友達の方がアニメに詳しいことも少なくありませんでした。「日本人なのに世界的に有名なこの日本のアニメも知らないの?!」と驚かれるとなんだかとても恥ずかしいような気持ちになります。

留学を勧める・勧めない理由

留学というのは100人行けば100通りあって、留学の時間をどう過ごすかはその人次第です。生半可な気持ちではただの「楽しかった」「大変だった」という思い出だけで終わってしまうでしょう。しかし、目的を明確にして留学すればどんな出来事も行動も、きっと代え難い素晴らしい経験となります。私は留学を通して多様な価値観に触れ、行動力など様々な力がつき成長できたので、海外に興味がある全ての人に留学を勧めたいです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学では楽しいことも辛いことも経験し、その度に嬉しい、悲しい、寂しい、様々な感情を抱くことでしょう。その一つ一つの経験や感情を大切にしてください。短期間の留学であったとしても、それはどんな形であれ必ず将来の糧となります。私にとっていつも自分の背中を押してくれるのは留学した過去の自分です。皆さんの留学が、最高の経験になりますように。