留学大図鑑

佐藤圭

出身・在学高校:
会津若松ザベリオ学園高等学校
出身・在学校:
早稲田大学
出身・在学学部学科:
国際教養学部
在籍企業・組織:

最終更新日:2021年05月12日

フランスの難民政策と支援の実態

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • リヨン第3大学
  • フランス
  • リヨン
留学期間:
7ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 900,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
フランス語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

大学では2学期から法学部に属し、主にEU法・移民法・人権などの授業を履修しました。留学生であれば学部生でも修士の授業を選択することができたので、人権と移民法の授業は修士課程のものを履修しました(修士の方がより難民問題に特化した内容だったからです)。EU法の授業では、難民受け入れの大半を占めるEU圏全体で共通する人権・移民に関する法律を学び、ヨーロッパの進んだ難民政策や多民族国家ならではの様々な問題を知り、難民問題の因果関係の複雑さを突きつけられ、知れば知るほど愕然とする日々でした。2019年11月より、難民支援団体(JRSリヨン支部)にてボランティアとして活動しました。活動内容は、週1・2回行われるミーティング、難民同士の意見交換会・交流会、難民と難民受け入れ家庭(または受け入れを検討中のご家庭)との交流会が定期的にあり、一日旅行や屋内スポーツなどのイベントは不定期で主に週末に行われました。難民とボランティアという関係を超えて、仲間のような友人のような関係を築くことができ、どのような背景で難民としてフランスに来ることになったのか、難民申請の難しさやフランスでの生活の厳しさなど、一人一人バックグラウンドは違えど難民の多くが直面する多くの問題やフランスの受け入れ体制について話を聞くことができるようになりました。

留学の動機

大学1年時に参加した模擬国連の会議がきっかけで難民問題に興味を持ちました。日本は難民認定率が圧倒的に低く、受け入れ体制が不十分なことは明らかです。“難民” と呼ばれる人たちは受け入れ先国でどのような生活を送っているのか、自国を離れざるを得なくなった背景など、難民受け入れ大国であるフランスに行って実際に会って話を聞いてみたい、自分も何か生活のお手伝いをしてみたいと思ったのが留学に至った理由の一つです

成果

「難民問題」は壮大で曖昧なイメージを持たれがちですが、一つひとつポイントのようなものがあり、そのうちどの段階にアプローチすれば問題全体の改善に繋がるのかを見極めるのが重要だと思いました。これから様々な社会問題と向き合ことになると思いますが、その際も漠然と最善策を考えるというより、自分はそのどの段階に働きかけたいのかというのを念頭におきつつ問題の改善/解決に取り組んでいけたらと思います。

ついた力

聴く力

人の話を聴く力はいくらか成長したかなと思います。人によってはセンシティブなトピックだったり、予想に反してオープンに話してくれたり。それぞれがそれぞれに大切にしている文化や習慣、価値観があるので、その人の世代や宗教なども踏まえて、できる限り相手の目線に立って聞くことを心がけるようになりました。そういった意味で以前より人と話す際に配慮が行き届くようになったと思います。

今後の展望

やってみたいことは沢山あるのですが、まずは大学卒業後 院に進んで勉学を続けたいです。以前は全くと言っていいほど興味がなかったのですが、留学で法の授業を取ったのがきっかけで法についてもう少し詳しく知る必要があると思いました。最近はwildlifeのillegal tradeについても勉強し始めたので、どちらの方向に進むか決めるためにも学部生でいるうちにできるだけ多くのことを経験していこうと思います。

留学スケジュール

2019年
9月~
2020年
3月

フランス(リヨン)

イギリスとフランスに支部を置く難民支援団体でボランティアとして活動しました。当初は話についていくのに精一杯でなかなか発言することができず、勧められた提携団体でフランス語のレッスンを受けるようになりました。ボランティアで知り合った人の中でも通っている人が多くいたので、皆と打ち解けるという意味でも学外の団体でフランス語を学ぶことができたのはとても良かったです。やはり難民当事者との会話なくしては見えてこない部分というのは沢山あるもので、問題の被害者と実際に会って話をしなければその問題と向き合っているとは到底言えないのだなと身をもって感じました。大学ではEU・フランスの難民政策や人権法について学びました。フランスに限らずヨーロッパ諸国の事情にも触れ、ボランティアでの経験と照らし合わせながら他国と比較したフランスの難民受け入れの厳しさだったり寛容的な部分だったりをみることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

本当に空が綺麗な街でした。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

日本のことが、とても好きになった瞬間

トイレの綺麗さですね…。外出時もトイレのことを気にしなくていいのは相当ストレスフリーなことなのだと身に染みて感じました。フランスではお店やレストラン、学校でもお手洗いがそこまで清潔に保たれていないので公共のトイレを使うのはどうしても抵抗がありました。ショッピングモールではトイレを使用するのにお金がかかるところもありました。日本ほど管理が行き届いている所はなかなかないかと思うので、それは本当にありがたいことですよね。

光の祭典は格別でした

留学中にやってしまった、私の失敗談

フランスに着いて3日目、パリからリヨンに向かう時のことです。全ての荷物を持ってホテルから空港までは順調に行けたのですが、いざTGVに乗るまでが大変でした。荷物が一人で運ぶには多すぎて、人が入るほどの大きさのスーツケース2個と旅行バッグ2個を一度にエスカレーターで下すのはどう頑張っても危険すぎるし、他の人に迷惑をかける訳にもいかないし、本当にどうしようか焦りました…。もちろんエレベーターもありましたが、数が少なく(私が見つけられなかっただけかもしれません)さほど大きくもなかったのでついに諦めました。一つずつ運ぶなんて防犯上とても考えられないので、暇そうにしていた駅員に荷物を見ていてもらえるか聞いたのですがセキュリティー上できないとキッパリ断られてしまいました。やむを得ず待合室にいた観光客であろう人に頼むことにしました。本来あり得ないことですが、TGVを逃すとお金はかかるし当日や次の日の便ですら取れるとは限らないのでそのような決断に至りました。ありがたいことに快く引き受けてくれ、荷物を運びきるまで見守っていてくれました。本当に感謝してもしきれません。前日にホームの場所は確認済みで、1時間以上も余裕を持って空港についたのに、やっと席に着けたのは出発ギリギリの2、3分前でした。荷物は無理せず宅急便で送っておくべきだったと深く反省しました。

管理人さんにはしつこく、冷静に

  • 住まい探し : 学生寮

寮に住み始めて間もなく、部屋で異臭がし始めるという私からすれば最悪の自体が発生。おかしいと思って管理人に連絡するもなかなか理解してもらえず。やっと部屋に来て確認してもらっても、臭いなんてしないけど頭大丈夫か?と逆に怒らせてしまいました。再度来てもらった時にやっと感知してもらえたのですが、修理の人を呼んでくれると言ったきりで1週間、2週間と過ぎていきました。何度か確認の連絡をしたのですがやっと来てくれたのが3週間後、かつ当日は必要な道具がないから修理は待ってほしいと言われさらに5日ほど待ってついに修理して頂けました。管理人さんがなかなかタフな方でしたので解決までかなりの時間を要したのですが、皆さんも何か困ったことがあったら分かってもらえるまでめげずにアプローチしてみてくださいね。

キャッシュカードの利用可能範囲は要確認

  • 生活 : お金

留学中ずっと厄介だったのがキャッシュに関してです。フランスでは成人以上になると銀行口座を作れるのですが、当時その年齢に達していなかったため作ることができませんでした。日本で使っていたキャッシュカード兼クレジットカードで現金を引き出せるだろうから大丈夫、と思っていたのですが私が利用している銀行では数年前から海外で現金の引き出しができないようになっており、それを渡航後に知りました…。銀行によってはキャッシュカードでも海外でお金を引き出すことができないので確認必須です。フランスはカード社会と言われることがあってもキャッシュが必要になることも意外と多いので、現金は常にいくらか持っておくべきですね。私は現金がそこをつくと友人とご飯に行った際は自分がカードで支払って、割り勘するという方法を取っていました。(ただ、そんなお願いをするのはとても心苦しかったです)

留学前にやっておけばよかったこと

人によって様々だと思いますが、私の場合間違いなく「語学」です。語学力に自信がないと、究極に話せなくなってしまうタイプなので…。ボランティア先を探す際も、フランス語にもっと自信があったらより多くの選択肢があったと思いますし、授業でもかなり楽だったと思います。でも逆にそれで助けてもらって繋がりができた人もいて、そこから友達も広がったのでそれはそれで良かったです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学ほど挑戦して良かったと思えることは後にも先にもないんじゃないかと思っています。何か叶えたい夢があったり、逆に将来何をしたいかわからなくて悩んでいたり、人それぞれだと思いますが双方の場合において留学というのは一つの大きな手段だと思います。ただ、何かしら目標や留学中やってみたいことなどは明確に決めておくことで得られるものの質はかなり変わるはずなので、できたらそうしてほしいという思いはあります。