留学大図鑑

しょーた

出身・在学高校:
岡山県立高梁高等学校
出身・在学校:
広島大学
出身・在学学部学科:
教育学研究科
在籍企業・組織:

成長の意義を実体験をもって伝える英語教員

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • オークランド大学大学院
  • ニュージーランド
  • オークランド
留学期間:
9か月
総費用:
870,500円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 123円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検1級、IELTS7.0> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<英検1級、IETLS7.0>

留学内容

元々英語教員として働いていたが、教科書の知識ではない、現地での学びを体験をしたかった私は思い切って退職して、オークランド大学大学院で英語教授法の学びなおしを計画し、留学に臨んだ。そして帰国後は、違う環境で学ぶことの大切さを実体験をもって伝えられる教員になりたいと思っていた。しかし留学直後に日本に帰国することになり落ち込み、日本でオンライン授業が可能であることが分かっても、最初は消極的に受講していた。更に追い打ちをかけるように、その後オンライン授業が継続できない可能性がある、という連絡が来て非常に戸惑った。しかしその後、オンラインが継続受講できることが分かり、授業が受けられるだけでもありがたいという気持ちになり、以前よりも積極的に授業に参加する自分に気が付いた。この経験から、予想外の事態に対して、学習環境は変えられなくても学習に取り組む姿勢は変えられるということを実感した。留学前は、違う環境に身を置くことによって得られる経験を生徒たちに伝えたいと思っていたが、今は、どんな状況でも成長できることを実体験をもって伝えられる英語教員になりたいと思う。成長に大切なのは、環境ではなく、与えられた環境に対してどのように向き合うか、ということを自信をもって生徒や同僚の教員に伝えるべく教員復帰後も積極的に現場で働きたいと思う。

留学の動機

公立の高校で教員をしていた時、国際交流イベントの一環で生徒をオーストラリアに2週間引率した経験がある。滞在先で日ごとに成長する生徒を見て、たとえ僅かな期間であっても生徒の人生に留学体験が大きな影響を及ぼすことを実感した。そして高校生に熱意をもって留学を進めるためには、まずは自分自身が身をもって留学体験をしたいと考え、大学院学びなおしの一環としてオークランド大学大学院への留学計画を考えた。

成果

留学計画時は海外に身を置くことで得られる異文化体験を望んでいた。しかし留学開始早々に帰国することを余儀なくされ、非常に落ち込んだ。しかし日本でもオンラインを通じて英語力と英語教育の専門知識は高められると思いなおし、与えられた学習環境の中で最大限努力しようと決心し、その後はオンライン学習に積極的に取り組んだ。学ぶ環境は変わらなくても学ぶ姿勢は変えられるということを、身をもって体験することができた。

ついた力

受容力

2種類の受容力が身についたと思う。1つ目は異なる価値観に対する受容力である。日本とは異なる環境に身を置き異なる文化に触れることで、異なった文化や価値観に対して寛容になった。2つ目は不測の事態を受け入れることを学んだことである。突然の帰国は不本意なものであったが、自分の意志で変えられない現実があるということを再認識した。受け入れることで、その現実とどう向き合うかという次のステップに進むことができる。

今後の展望

公立の高校の教員になる身として、どんな環境でも人は学ぶことができるということを生徒たちに伝えていきたいと思う。確かに現地体験でしか学べないこともあるだろう。しかし英語力や異文化交流はオンランなどを通じて日本でも不可能ではないということを私は体験した。また異なる文化を持つ人と交流することで考え方が柔軟になることを伝えていきたい。この柔軟性は人間の器を大きくすることにつながると考えられる。

留学スケジュール

2020年
3月?
2020年
11月

ニュージーランド(オークランド)

学業に関しては3月2日から帰国する3月30日までは大学院の英語教授法(TESOL)の授業を現地で受けていた。その後11月22日まで日本でオンラインでの授業を受け続けた。前期は3つ、後期は4つの授業を受講した。実践活動に関してはオークランドに滞在している時は日本語クラブというサークル活動に顔を出し、日本語や日本文化に興味のある現地の学生と、英語や日本語で意見交換をした。帰国後はオークランド大学で日本語を教えている先生のオンライン授業にボランティアとして参加し、受講生たちの日本語会話のサポートを週一回のペースで行った。後期は英語教授法の授業で知り合ったクラスメイトとスカイプを使って日本語で話す機会を作った。平均で週一回1時間から1時間半のペースで行った。話す議題は多岐に富んでいて、各国の文化や価値観、言語教育の問題点などについて自由に会話をした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

Rangitoto Islandから見たオークランドの景色
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

あなたにとって留学とは?

今回の留学は運命を積極的に受け入れる機会を与えてくれたと考えている。高校生に留学の魅力を、実体験をもって伝えるようと思っていた自分としては現地での留学が続けられず、1か月程度で帰国した時は現実が受け入れられなかった。最初はオンライン授業にも非常に消極的だった。なぜこのような目に合わなければならないか、という言いようのないやるせなさだった。その後後期の授業を履修する前に、後期のオンライン授業が受けられないかもしれないというメッセージを担当者からもらい、更に絶望的な気持ちになった。しかしその後オンライン授業を継続受講できることが分かったとき、授業が受けられることに感謝したことを覚えている。その時、学ぶ環境は変えられなくても、学ぶ姿勢は変えられるということに気づいた。頭では分かっていたことだったが、オンライン授業を受け続けられる喜びを肌で感じて以来、積極的に授業を受けるようになった。留学後に気づいたことは、前期と後期では学ぶ環境は変わっていなかったが、後期の授業の方が実りがあったということだった。より積極的に授業を受けた後期の方が自分としても納得がいく学習成果が得られた。自分を憐れんで消極的になるのも与えられた環境に感謝し積極的になるのも自分の姿勢にかかっている。今回の留学を通して、自分の意志ではどうしようもない運命でも受け入れ、自分にできる最大限の努力をすることの重要性を学んだ。

Mount Edenから見たオークランドの景色

求められる言語力(英語圏では英語力)に応じた効果的な勉強

  • 語学力 : 英語

英語圏に留学するなら事前に英語力を上げることが大切なのは言うまでもない。しかしペラペラ話す力をつけたいなど、漠然とした目標だと非効率的になりかねない。少なくとも4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)の中でどの力が留学生活で求められているかということに関してはしっかり考えておく必要があるだろう。例えば現地の人達にインタビューをするなどフィールドワーク中心の留学であれば、リスニングやスピーキングに力を入れるのが大切だし、論文や課題図書を読んでレポートを書くのであればリーディングやライティングの力が会話力以上に求められるかもしれない。自分の留学のビジョンを明確に抱く過程で、まずはどの技能が求められているかについて認識しておくことが事前準備の段階では必須だ。私の留学経験を踏まえ、特に強調したいのはリーディングとライティング(特にリーディング)である。私は大学院の授業を受講したが、学部の授業であっても大学院の授業であっても、一般的に海外の大学で授業を受けるのであれば、圧倒的なリーディングの宿題が課されることが多い。私の場合は1回の授業について30ページの英語論文を3つ読むこともあった。日本の大学とは比較にならないほどの分量でしかもそれがすべて英語であることを考えると、確かなリーディング力を日本にいるときにつけておくことが大学で授業を受ける際の必須条件と言えるだろう。またテストよりレポート提出が多いことを踏まえると、まとまった英語の文章を書く力が成績に直結する。幸いなことにネット環境さえ整っていれば、留学先で学ぶ分野について本や論文を事前に読むことは日本にいても十分可能である。確かなリーディング力はそれ以外の技能にも影響を及ぼすので、留学前に英語で文章を読む習慣を少しでも身につけておくことが、充実した留学生活につながるということを今回の留学を通して学んだ。

留学前にやっておけばよかったこと

留学先の言語の勉強はいくらやってもやりすぎることはない。私の場合は英語で論文を読む習慣をつけておけばよかったと思った。日本でもある程度読んでいたが、留学中に課される課題の量が日本の大学とは全く違っていて、大量の論文を読む習慣をつけていなかったことを後悔した。また、日本の文化や価値観に関する本を読んでおくのも重要だと思う。私にとって新渡戸稲造の「武士道」は日本人について改めて考える良い機会になった。

留学を勧める・勧めない理由

留学は広い意味では自分の人生を豊かにしてくれると思う。自分にとっての良い経験だけでなく、予想外の困難、留学先での自信喪失など全て人生の肥やしになると、留学から帰ってある程度時期が経った辺りで実感した。帰国後、必ず何らかの形で成長した自分に出会える。自分の成長に気づくのはすぐではないかもしれないが、間違いなく留学後の人生において大きな影響を与えるということを確信している。

これから留学へ行く人へのメッセージ

自分の軸を持ちつつ柔軟性を持つことが大切だと思います。自分の軸を明確にし、具体的な目標をもって留学するのとそうしないのとでは、留学生活の密度が違います。また心が折れそうになったときに、自分の軸が初心に帰る拠り所になることもあります。しかしこの軸や目標は変わることもあるという柔軟な発想も同じぐらい大切です。軸を明確にしつつ状況に応じて柔軟に思考・行動することで留学生活を実りあるものになると思います。