留学大図鑑

吉渡匠汰

出身・在学高校:
福島工業高等専門学校
出身・在学校:
豊橋技術科学大学
出身・在学学部学科:
工学部
在籍企業・組織:

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こんにちは!オランダに3ヶ月間農業企業でインターンしていた吉渡(ヨシワタリ)と申します。
雑食・悪食な性格で、色々なものに興味を持ちます。化学の道を歩んできましたが、プログラミングもやっており、機械学習をはじめ暇を見つけてはコーディングしています。他の趣味はイラスト、囲碁、篠笛で、学ぶことも好きです。
分野を跨ぐ橋になりたいと思っています!

最終更新日:2020年10月21日

農業先進国オランダで農業工学を見る

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • TechNature B.V.
  • オランダ
  • ムールカペレ
留学期間:
3ヶ月
総費用:
1,200,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 730,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC 705> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

農業用ロボットやその他技術が発達し、農業分野でトップレベルの大学もあるオランダで農業工学を学ぶ目的で留学しました。大学に行くという選択肢もありましたが、より現場に近くビジネス面にも興味があったので農業ベンチャー企業にお世話になりました。
ベンチャー企業では野菜の品質管理用ロボットの開発に関わりました。機械工作、電気工作、プログラミング(機械学習)など幅広い作業がありましたが、元々ある程度経験したことのある内容だったためなんとか食らいつくことができました。はじめは単純作業が中心で留学の意義を薄く感じていましたが、それから「はんだ付けができるか」や「プログラミングができるか」という風に徐々に任せられる仕事が増えていったのは嬉しかったです。
最終的にロボットの完成を見届けることができました。また、その過程で会社内外に行き、農業ビジネスの現場を見れたのはとても貴重な経験になりました。

留学の動機

動機の一つは海外の農業に興味があったからです。大学の研究から農業に関わるようになり、日本や世界の農業を知りたいと思うようになりました。特にオランダは大学を中心に企業、農家を含めたユニークな仕組みができており、オランダを選ぶきっかけとなりました。
第二に全く異なる環境に身を置きたかったからです。言語や能力に自信がない状態で慣れない環境で自分が何ができるのか、学べるのかを知りたいと思っていました。

成果

留学で得た最も大きなものは抽象的ですが自分を認める心です。留学中は言語や仕事をうまくこなせなかったことで大きく自信を失うこととなりました。同時に自分よりも優れていると思っている人(日本人・現地人問わず)も苦労している様子を見て、完璧を目指さなくてもいいなと思うようになりました。そして留学中に感じたアイデンティティの欠如から、様々な経験や知識を身につけるモチベーションができました。

ついた力

現状把握能、向上力

自分を客観的に評価する力が身についたと思います。以前は何でもできなければならないという焦りがありましたが、今は自分ができること、できないことを理解して、その中で何をするかを考えられるようになりました。そういった意識の中で自分を伸ばそうと思えるため、焦らず着実に自分を高めることができるようになりました。

今後の展望

できないことを受け入れられるようになったので、次はそれをカバーするために人と繋がる力を鍛えるべきだと考えています。また、向上心が付いたのはいいのですが学習(インプット)が中心なので、それをアウトプットする機会を増やしたいです。この2つを合わせると発信する力が必要かと感じています。

留学スケジュール

2019年
11月~
2020年
2月

オランダ(ムールカペレ)

インターン先の会社が開発している、野菜の品質を評価するロボットの作成に関わりました。ベンチャー企業らしく様々な仕事に携わりました。オランダの農業企業の展示イベントに連れて行ってもらったこともありました。なんとなく海外のビジネス=英語というイメージがありましたが、国内メインのイベントはオランダ語一色で、現地語を学ばないとその国に深く入れないと感じたことの一つです。
毎日必ず2回は皆でコーヒーブレイクを入れていました。最初のうちは多人数で英語の雑談を数分間するこの時間は割と辛い時間でもありましたが、拙いながらも英語を話す機会でしたし、雑談から会社やビジネスのことを知ることもありました。
居住地は小学校を改造した集合住宅のようなところで、よく他のオランダ人と会いました。また、比較的小さな国なので、よく大学の図書館に行ったり、イベントに参加したりして国中を回っていました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

120,000 円

生活費:月額

280,000 円

チーズ工場にて
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

120,000 円

生活費:月額

280,000 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

記念日というのはその国の個性が垣間見える日だと思います。私はクリスマスをイギリスで、大晦日と新年をオランダで過ごすことになりました。年末のこれらのイベントの雰囲気は日本とは真逆で、イギリスのクリスマスは家族でゆっくり過ごすために店が閉まり町はとても静かになります(事前にこのことをしらなければ飢え死にしてたかもしれません)。一方でオランダの年越しは除夜の鐘のような静かさは全くなく、一般人が派手な花火をたくさん打ち上げます。1月1日の0時を迎えた瞬間に空が花火で埋め尽くされる様は日本では滅多に見れない光景でした。ちなみに元日には寒中水泳をやっていたそうなのですが、寝過ごしてしまいました…。

新年の花火

留学前後での、自分の変化

一番大きな変化は自分から自分自信に対する目が変わったことです。元々飽き性で様々なことに手を出してはそれを極めないといった習慣を持っていました。その状態でいざ海外に行くと、「何も誇れることがない、言葉が不自由な人」という印象を自分に持ってしまい、日本では感じにくかったアイデンティティ・クライシスを体験しました。これを克服する何かが特にあったわけではないのですが、一人で悩んだり、他の人と交流していくうちに「他人と比べる必要はないのかな」という風に思うようになり、今は色々なものに手を出せることを伸ばしていこうという風に思っています。実際に帰国後は、楽器を始めたり、囲碁を学びなおしたり、外国語の勉強をしています。

オランダ語の勉強

あなたにとって留学とは?

人にとって留学の目的や価値は異なるものだと思いますが、私の場合「日常を挑戦に変化させる機会」だと思いました。特に海外に不慣れであれば、買い物やバスに乗ることですら大きな挑戦になります。各々の目的を達するとなればさらに大きな困難もありえます。もちろんそれが楽しいと思えることもありましたし、悩んだり落ち込むことも多く、日本ではなかなか得られなかった気づきや考えが生まれるのではないかと思います。

Beschuit met muisjes 出産祝いのお菓子
Pannenkoek オランダのパンケーキ
パンケーキの店のドリンク

英語への自信

  • 語学力 : 英語

実は留学前に不安から「留学 英語 できない」のように検索する時がしばしばありました。その度に英語ができなくてもなんとかなるという記事を見つけ、いやこの人はなんだかんだ英語ができるんでしょと思っていました。しかし今となってはそれはある程度正しくて、実際なんとかなりました。
元々そこまで英語が得意ではなく、数年前であれば海外留学なんて全く気にも留めないくらいでした。TOEICの数字=コミュニケーション能力ではありませんが、留学より2年前はTOEIC400点でした。そこから単語の暗記をしたり、気になるニュースを読んだりして600、700と上げていきました。それでも英会話への自信はありませんでしたし、実際全然喋れなかった…という日も多かったです。
現地で感じたのは外国語で喋ることに慣れていないということです。なんとなく聞き取れたけど返答はこれでおかしくないか?単語や文法を間違えていないか?といった恐れがとても大きかったです。逆に慣れれば辛さは軽減されていたかもしれません。日本にしろ海外にしろ少人数で話すことから徐々に慣れていくのがいいかと思いました。むしろ何を話せるかの方が相手の印象には残るかもしれません。英語を勉強していれば、現地では実践の毎日なので日々成長しているのを感じられます!

準備からが計画です!【トビタテ】

  • 費用 : 奨学金

トビタテ留学japanの奨学金の話ですが、諸々の締切は注意するべきです。事前研修でも言われると思います。以下11期時点での情報です。
合格後に計画(行く場所や期間など)に変更が生じる場合、留学実行の数ヶ月前に変更届けを出す必要があります(該当期の募集要項を確認してください)。一日でもズレると再審査の対象になるので、特に合格時点で留学先との確約が取れていない人は必要になってくるかもしれません。私の場合、留学先との調整をギリギリまでしており、留学一週間前に変更届を出すことになりました。結果、大学やトビタテの事務の方々に大きな迷惑をかけてしまいました。留学前の変更届けは一回限りなので慎重になりがちですが、自分の中でデッドラインを決め、逆算して留学スケジュールを確約するのがいいでしょう。できれば応募時点である程度確定するのがベストかもしれません。
以上は、自分がこうすればよかった…と思っていることなので、一つの参考にしてみてください。

空港から出るまでを考えておく

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

入国した直後のことをある程度シミュレーションしておいた方がいいです。例えばオランダの現地SIMは空港で購入可能でした(2019年)。また、空港から出る場合は電車を使うことになりますが、その際にはchipkaartを購入して一定額チャージしておきます。これらの購入場所や使い方を事前に調べておくとスムーズに空港から出ることができます。
なお、運が悪いと入国審査で旅行の計画を詳細に聞かれます。労働ビザ等を持っていない場合は、観光する場所を考えておくことをおすすめします。

chipkaart

留学前にやっておけばよかったこと

●オランダ語
オランダは英語が母国語でない国の中では最も英語ができる国と言われています。実際英語が話せれば問題なく生活できます。しかし、あくまで国や人々のベースはオランダ語です。街中の文字や人々の会話はオランダ語であり、英語だけではその国に深く入り込めない感じがしました。そのため、留学途中から本格的にオランダ語の勉強を始め、帰国後も継続しています。

留学を勧める・勧めない理由

●勧める理由
特にあまり海外との接点が無かった人にとっては挑戦の毎日になります。数ヶ月であってもそこから得られた経験や考えは人生でかけがえのないものになると思います。
●勧めない理由
正直上記は環境を変えれば日本でも得られるものだと思います。よって、他の動機も持たないと人によっては不満足な留学に終わってしまうかもしれません。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学と聞くとすごい人達の特権のイメージがあるかもしれませんが、私のように自己評価が低い人間でも自分なりの経験と自分を見直す機会が得られました。それぞれの考え方があると思うので、大切なのは自分の動機を持つことと、それを達成するための計画を固めておくことだと思います。
これから海外に行く皆さんなりのものを得られる留学になることを願っています!