留学大図鑑

田村響平

出身・在学高校:
新潟高校
出身・在学校:
帯広畜産大学
出身・在学学部学科:
共同獣医学課程
在籍企業・組織:

先輩の近況をリアルタイムでチェック!

将来は絶滅危惧種の保護に獣医師として携わりたいと考えています。留学では4カ国に行き野生動物の保護施設でインターンをしてきました。「doliNOTE」というサイトを運営しており、留学大図鑑に書いてない情報もたくさんあるのでそちらもチェックしてみてください。野生動物関連の留学を考えている人はTwitterのダイレクトメッセージまたは僕のサイトからご連絡ください。

最終更新日:2021年05月11日

トキを再び日本の空へ

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • CROSS×ROAD(フィリピン)、Wildlife Friends Foundation Thailand(タイ)、Colobus Conservation(ケニア)、Belize Bird Rescue(ベリーズ)
  • タイ・フィリピン・ベリーズ・ケニア
  • セブ、チャアム、モンバサ、ベルモパン
留学期間:
11カ月
総費用:
2,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,570,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC940点>

留学内容

海外で野生動物を学ぶために留学に行くことにしました。英語力がなかったため、最初にフィリピンの語学学校で英語をみっちり勉強しました。その後はタイ、ケニア、ベリーズの野生動物の保護施設で様々な国籍の方と一緒に仕事をしました。複数の国に行ったのはいろんな種類の動物の保護を経験して多くの知見を得たかったのと、多くの地域に行くことで様々な文化や考え方に触れることができ、日本では会えない人に出会うことができると考えたためです。
国から国に移動する間に旅行もし、ストックホルム、ロンドン、ニューヨークにも滞在しました。

留学の動機

地元にトキという絶滅危惧種の鳥がいます。その鳥の保護に獣医師として携わりたいと以前から考えていました。海外で日本には生息しない様々な動物の保護を学ぶとともに、様々な国籍の人と交流し、その経験を将来トキの保護に活かしたいと思い留学を決意しました。

成果

留学中は野生動物保護施設でインターンをしていたのでもちろん、野生動物の保護、飼育、治療の知識と手技を学ぶことができました。また、施設には多くの国から人が来ていたのでコミュニケーションはずっと英語であり、英語力も大幅に向上しました。加えて、留学中に40か国の人と出会ったので多様な価値観、考え方、宗教などに触れることができ「グローバル力」も身につきました。

ついた力

適応力

留学中はおよそ3か月ごとに滞在地を変えました。物理的にも精神的にも環境がガラッと変わる1年でした。どの国でも最初の1週間程度は食事や生活様式に慣れることができず大変苦労しました。しかし、留学期間が進むにつれ、新たな環境にすんなりと「適応」することができるようになりました。今では世界中のどこでも生活できる自信があります笑

今後の展望

トキの個体数はこの10年で順調に増えているので最近は他の絶滅危惧種の獣医になることも考えています。留学で英語力が向上し、異国の地で日本人以外と働く楽しさを知ったので、国際機関や海外の施設で働くことも視野に入れています。どの道に進むにしても人と動物が共存できる世界を作ることに貢献できればと思っています。

留学スケジュール

2019年
6月~
2020年
9月

タイ(チャアム)

最初の4週間はサル、クマ、カワウソ、鳥などのエサやり、ケージの掃除、おもちゃ作りなどを行い、次の4週間は保護されたアジアゾウを飼育しました。最後の2週間は施設にある動物病院で獣医師と共に飼育されている動物や、保護された野生動物などの診察に携わりました。施設で飼育されていた動物のほとんどは日本には生息していないものなので、これらの動物をここで扱うことができとても貴重な経験となりました。将来日本で何かの飼育に携わることがあれば、ここで学んだことを活かしていきたいです。動物病院での2週を除いた8週間は常に複数のグループに分かれ、チームごとに行動していましたが、メンバーは日替わりで、彼らは世界中から来ているため毎日いろんな国の人と交流することができました。チームリーダーを任せられることが多くありましたが、この多国籍からなるチームをまとめて一緒に仕事をすることは非常に良い経験となりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

アジアゾウを広大な土地で保護していました。
施設の動物病院で撮影。
施設で一緒に働いた仲間たち。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2019年
9月~
2019年
12月

ケニア(モンバサ)

この施設では野生のサルの世話、保護、治療、リハビリ、調査を主に行いました。専属の獣医師が1名いたのでサルを保護した場合は診察、治療、手術などのお手伝いをさせていただきました。今回は偶然にも年に1回の個体数調査の時期と滞在時期がかぶっていたためこの調査にも参加させていただきました。サルと人間の軋轢を少なくする活動もしており、この地域ではサルの交通事故が大きな問題となっていたので、道路の上にかける橋の作成を手伝ったたり、他にも教育活動や植林に使う苗木の世話をしました。このように、動物、人、環境のすべてに働きかけて活動していたこの施設でのインターンはとても有意義で、将来日本で活動する際にここでの経験を活かしていきたいと考えています。滞在中はケニア人3,4人と常にルームシェアをしており、我慢をしなくてはいけない部分も多くあったが、このように現地の人と共に生活をすることは非常に良い経験となった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スタッフの方々との写真。
獣医師と診療をしているところ。
個体数調査で双眼鏡を構えている自分。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2019年
12月~
2020年
2月

ベリーズ(ベルモパン)

絶滅危惧種である「オオキボウシインコ」をはじめ、ベリーズに生息する数多くの野鳥の保護に携わりました。この施設では常時およそ150羽の野鳥がいたため、彼らのエサの準備・エサやりから1日が始まり、その後は調子の悪い個体に薬をあげたり、リハビリを行うなどしていました。アメリカの野生動物専門の獣医師と約1か月滞在期間が重なり、解剖や手術を一緒に行ったり、薬の投与の仕方を教えて頂いたりと、毎日多くのことを学ぶことができ将来野鳥の獣医師になりたい自分にとって、とても濃い時間を過ごすことができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

保護したタカ。
エサやりの風景です。
獣医師と解剖をしているところ。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ヴィーガンとの出会い

タイでは色んな国籍の人と一緒にご飯を食べる機会が多かったのですが、多くの人がヴィーガンやベジタリアンであることに驚きました。施設で用意される食事も普通に肉や卵を含むものと、ヴィーガン用の2種類が用意されていました。ヨーロッパでは野生動物や環境に配慮のある人の間では一般的になってきているそうです。日本で20年間も生きてきて1人も出会ったことが無かったので、僕には衝撃というか新鮮な体験でした。それと同時になぜ日本では普及していないのかと疑問にも思いました。日本のレストランでも「ヴィーガン用」と書かれたメニューを見たことがないどころか、ヴィーガンの意味を知らない人すら多くいると思います。彼らに大きな影響を受けて、僕も帰国してから肉、乳製品、卵をスーパーで一切買わないようにしており、消費量をできるだけ減らすようにしています。

タイの施設の食堂。ご飯をとるために並んでいます。
肉が入ってなくても美味しかったですよ!

ココでしか得られなかった、貴重な学び

ケニアではモンバサに滞在していました。ここが実は有名なリゾート地で多くの観光客が訪れていました。ビーチ沿いには1泊3~4万円もする高級なホテルが立ち並び、最新のスマホを持った人たちがバケーションを楽しんでいました。一方で、現地に暮らす人たちは質素な家に住み、道端にある屋台には電気、ガス、水道がなく焚火で作られた数十円の料理を食べていました。日本では貧富の差を目にすることはあまりありませんが、海外で実際に目の当たりにしてなぜこのようになってしまったのか非常に疑問に思うとともに、憤りを感じました。

道路の右には高級ホテルが、左には現地の人が住んでいました。
豪華なホテル。
現地の人が食べている「チャパティ」。安いけどおいしいですよ!

世界中を見てきました!

留学先のフィリピン、タイ、ケニア、ベリーズの4カ国に加えて、スウェーデン、イギリス、アメリカの3カ国に観光に行き、合計で7カ国に行きました。有名な観光スポットを実際に訪れることができ、一生の思い出ができました。動物がとても好きで幼いころからサファリに行くのが夢だったのでケニアでその夢を叶えることができて本当に嬉しかったです。

各国の観光スポット。

クレジットカードは複数持っていきました。

  • 生活 : お金

どこにどんな期間で留学に行くにしてもお金は大切です。おそらくクレジットカードを忘れる人はいないと思いますが、1枚しか持っていかないという人が多いのではないでしょうか?想像してみてください。異国の地、言葉もよく伝わらない、もしかしたらとんでもない田舎にいるかもしれません。そんなところでたった1枚しか持ってないクレジットカードを無くしたり、盗まれたりしたらどうなりますか?おそらく多くの人に迷惑をかけることになると思います。僕はカードを3枚持っていきました。キャッシングはその内の2枚ですることができたので、万が一片方が無くなっても大丈夫なようにしていました。留学に行く前にカードを複数用意し、限度額や海外のATMでキャッシングできるかどうか絶対に確認するようにしてください。
同じような理由で眼鏡をかけている人は予備のものを持っていくと良いと思います。

留学前の勉強でかなり大きく左右されます。

  • 語学力 : 英語

これは断言できますが、1年や2年やそれより短い留学では日本にいるときにどれだけ英語の基礎を身につけているかで、留学中の伸びが天と地ほどの差になります。「留学前の学習が9割」といっても差し支えないと思います。フィリピンの語学学校にいるときにこのような人たちが大勢いました。「留学中に勉強するから、日本では全然勉強してこなかった」。そういう人たちは総じて伸びていなかったと思います。また、留学中は他にやることが多くて英語の勉強に時間をあまり割くことができません。日本にいるときに単語と文法の基礎を身につけて、海外にいるときはアウトプットだけに専念するのがいいと思います。僕の場合、留学の1年前から英語学習を毎日欠かさずに行い、大学受験の時に覚えたけどあやふやになってしまった文法を復習し、語彙力も大幅に強化しました。そのおかげで自分でも驚くほどに英語が身についていきました。

めげない。あきらめない。

  • 留学先探し : インターンシップ

留学先が4カ所だったので受け入れ先を探すのが今回の留学で最も困難なことでした。英語で検索して色んな施設のホームページを見ました。自分の条件にあう施設を探すのは骨が折れました。良さそうなところが見つかり、メールを送っても返信が無いこともしばしばあり本当に留学計画を作れるのだろうかと何度も思いました。特につらかったのは行くことが決まっていた施設と突然連絡が取れなくなったことです。CVなども大学の先生に添削してもらいしっかりと準備していたので悔しかったのですが、1番の問題はそこに6か月滞在予定であったことです。留学計画に6か月の大きな「穴」が空いてしまい、それから必死になって他の施設を探して何とか計画を作り上げることができました。トビタテは自分で留学計画を作るので、受け入れ先を見つけるのが非常に大変だと思いますが、どんなに断られてもめげずに、最後まであきらめないでください。

留学前にやっておけばよかったこと

世界史と日本の勉強をしておけばよかったと後悔しています。少なくとも行く国の歴史を学んでから行くことで留学で得られることが多くなると思いました。また海外にいると日本のことについてよく質問されます。僕は原爆や宗教について答えられない場面が多々あったので、日本人としてそれらの質問にしっかりと答えられるように準備しておけばよかったと後悔しています。

留学を勧める・勧めない理由

「留学に行かない理由は無い」と思っています。海外に行くチャンスがあれば絶対に飛び込むべきです。留年することや就活を恐れている人がいると思いますが、それらの面で得られる不利益をはるかに上回るものを留学では得られることができます。留学で得た経験は今後の人生に大きく影響します。「順当に就職したけど留学していない人」と「就職は1年遅れたけど留学経験を持つ人」。長い目で見たら後者の方が絶対に良いです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

日本では経験できないことをたくさんしてください。色んな人と話す、行ったことのないところに行く、その土地の料理を食べる、現地の人と生活するなど「生」の経験がとても大切だと思います。