留学大図鑑

山口 凌

出身・在学高校:
熊本県立八代高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:
日本野鳥の会熊本県支部

最終更新日:2020年07月13日

ニュージーランド型野鳥保護

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・語学留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ドミニオンイングリッシュスクール
  • ニュージーランド
  • オークランド
留学期間:
23日間
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 320,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準2級>

留学内容

「ニュージーランド型野鳥保護」。これを自らの目で見て、聞いて、体験する。これが私が学ぶために行ったことです。ニュージーランドには多くの自然保護区があります。私はその中でもティリティリマタンギ島というオークランドから船で2時間の島に行きました。船旅は通常は快適で運が良ければクジラなどに会うことが出来ます。そこは有名なキウィはもちろんのこと、タカヘやプケコといった美しい固有種たちが生息しています。そのため多くの国から観光客が訪れています。そこで私は環境保全省の職員、ボランティアの方にインタビューをしました。「野鳥保護」の意義は何か。これからの野鳥保護や環境問題への取り組みには何が必要とされているのか。これまで疑問に思っていたことをすべて質問しました。そして実際にバードウォッチング!ニュージーランドの固有種やカラフルな鳥、日本など北半球から渡ってきた鳥などを見ました。丘の上からは壮大なスケールで展開される、海鳥、クジラ、イルカがする小魚の漁を見下ろしました。日本ではなかなか見ることができないすばらしいものでした。このようなことから、ニュージーランドでは独自の生態系を保全していくことと国民がそれらを実際に見て学ぶ環境が整えられていることを実感しました。それとともに、現在日本各地で作られている環境学習センターはその第一歩であり、今後はそれを教育に取り入れていくことが大切だと思いました。

留学の動機

私は日本野鳥の会に所属しており、会のメンバーや熊本大学の教授らとともに野鳥の保護活動をしています。しかし、私は今の日本の野鳥保護活動は不十分であると考えます。他国は国を挙げての保護活動が盛んなのに対し、日本は国民の関心が薄く、野鳥が多く飛来する干潟が汚染や開発で急速に減少しています。私はこれに強い危機感を抱きました。そんな時に出会ったのが「世界一の野鳥保護大国」、ニュージーランドでした。

成果

ニュージーランドでは「一般人でも入れる保護区」ではあっても入島制限があります。にもかかわらず、課外授業として取り入れる学校も多いです。つまり、日本と違って自国の環境保護について学ぶ環境が整っているのです。これは今注目されてきているSDGsなどを取り入れた社会づくりを考えられる人材育成に役立っています。実際にニュージーランド航空などでは環境に配慮した取り組みを世界の中でも先駆的に行っています。

ついた力

未知の考えを取り入れる力

「未知の考え」を取り入れることは多くの可能性をもたらします。これまで日本では多くの学者が野鳥保護について研究し、多くの人たちが活動を行ってきました。しかしそれでも、世の中にはまだ知らない考え方があります。ニュージーランドは野鳥保護大国として有名ですが、実際に訪れてその様子を見た人は少ないです。つまり今回、新たな可能性を「ニュージーランド型野鳥保護」がもたらしてくれると確信しています。

今後の展望

現在、私の住む町にある球磨川が多くの野鳥たちの「命の中継所」となっています。北の国から南の国から。ラムサール条約の登録基準も満たしています。しかし、そこでも環境汚染が進んでいます。そこで私はこの地を官民共同で一大保護区にしたいと思っています。町からも近いため学校の社会科見学など、教育に取り入れることもできます。何よりニュージーランドと違い車で行けるため、多くの人に「開かれた保護区」になるのです。

留学スケジュール

2019年
7月~
2019年
8月

ニュージーランド(オークランド)

7月19日に成田空港発。翌朝オークランド国際空港着。ホストファミリーと会い、オークランドの町を散策。夜はホストファミリーと遅くまで話し込む。月曜日から毎日語学学校へ通学。イタリア、カナダ、アメリカ、香港など、さまざまな国の友達と出会い充実した生活を送る。7月31日。ついにティリティリマタンギ島へ。日本との野鳥保護の違いに驚き、学び、固有種の野鳥たちに出会う。そこで働いている方や、そこを訪れた方にインタビュー。全員が快く受けてくれ、国際交流の魅力を味わう。島内では何度もスコールがあり大変な思いをすることもあったが、これが変わらず生態系を守り続けているのだと実感する。週末には世界有数の動物園である、オークランド動物園へ。初めてキウィを見る。鳥類の進化を感じる。あっという間に3週間が過ぎ、8月10日朝5時。ホストファミリーに別れを告げて帰国の途に。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

都市、オークランド。教会越しのタワー。
野鳥保護ボランティアの方にインタビュー。
サヨナラのオークランド!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

絶海の孤島 ティリティリマタンギ島

朝5時。ホストファミリー宅を出てオークランドの港に向かう。朝のオークランドはとにかく寒く、湿度が高い。肌に水がまとわりついているような感覚だ。通勤通学ラッシュで道は混み合っている。港に着くとすぐにターミナルへ。チケットを手に入れて9時ごろ乗船。船旅は二時間。船内では軽食を販売しており、とても快適に過ごすことが出来るようになっている。しかし、この航路ではクジラなどが見られるということでずっと船外席にいた。間違いだった。その日はあっという間に大荒れになり船は大揺れ、豪雨に見舞われクジラなど見れる状態になかった。それでも2時間粘りに粘って島に到着した。見れなかった。そしてついに野鳥保護について学ぶこととなった。山頂までの3時間ずっと歩いては観察を繰り返し、独特な雰囲気の漂う森を歩いた。そこには大きなイグアナや巨大な虫などが生息していた。登山道は木材や砂利で整備されておりとても歩きやすかった。頂上に着くとそこにある唯一の店で野鳥グッズを購入し、そこから海を眺めた。ここで奇跡が起きた。なんと目の前で数百羽の海鳥とイルカによる狩りが見れたのだ。なかなか見れないことらしくより近くで見たいと思わせるのだった。

上陸後、最初に出迎えてくれた島の住人

クジラを求めてもう一度

前回ティリティリマタンギ島に行ってから数日後、やっぱり私はクジラを近くで見ることをあきらめきれなかった。クジラを見ることが出来ると他の海鳥たちに会える可能性もあるからだ。また、ニュージーランドは日本と同じ島国であるため、その海を冬であっても感じたいと思ったからだ。すぐに現地のJTBに行き、ホエールウォッチングを申し込んだ。ホストファミリーにもこのことを話すと、「ぜひ見てみるといい!近くで見れるからとても迫力がある」と話してくれた。そしてツアー当日、午前中はオークランドタワーから眺めを楽しんだりして、午前11時に集合場所へ。しかし人気のツアーであるというのに一人もいない。集合場所は豪雨となっていた。そのため受付がある海洋博物館に行きツアーについて聞くと・・・
「会場が大時化のため中止」
またしても天気によってクジラを見ることが出来なくなった。とても残念ではあったが、これも一つの思い出である。またいつかオークランドでのホエールウォッチングをできる日を楽しみにしている。

どこにいたのだろう。見たかった~。クジラ。

留学中にやってしまった、私の失敗談

留学では多くの物が必要となる。私の場合、能を、世界広めるということも目的の一つだったため着物をもっていった。また、日本の遊びを伝えるためにもいくつかの日本のものをお土産として持っていった。多くの物が必要になるのは行きだけではない。帰りもまた然りである。私は夏休みの間に留学したが、その間日本の友達は課外があっていたので、クラスの友達や家族親戚、お世話になった人たちのためにお土産を多く買った。(自分にも多く買った。久しぶりにこれほど買い物をした)そのためスーツケースに入らなくなり、より安く収めるため、郵便で服などを日本に送ることにした。しかし帰国前日、郵便局が早めに閉まってしまい、送ることが出来なかった。そのためホストファミリーに送ってもらうことにして帰国したのだが、送料が払われていないとして送ってもらえなかった。郵便局に行く前日にボックスを買ったのだが、その時にスタンプが押されたため、料金を払ったと思ってしまったのだ。そのため後日日本から国際送金(とても高い金額)をして荷物を送ってもらった。余裕をもって着実に行動すべきである。

ニュージーランドの夕方。この翌日やってしまった・・・

互いを理解しあえるように積極的に話をする

  • 住まい探し : ホームステイ

留学するうえで多くの人がホームステイをするのか寮生活をするのかで迷うと思います。留学先やどのような目的をもって留学するのかによって変わるのですが、私はホームステイを選択しました。まず最初に述べておきたいのは、ホームステイ=緊張、不安、恐怖などのネガティブな考え方は全くないということです。私ももちろん留学前は心配でした。周りに一人も日本人がいない状態で生活していけるのだろうか?受け入れてくれるだろうか?意思を伝えられるだろうか?しかし、実際に行ってみると、これまでの不安は何だったのだろうかというほど楽しい日々でした。ホストファミリー宅に到着してすぐ、ホストファザーが「待っていたよ~!疲れてない?これから3週間よろしく!」と元気よく温かく迎え入れてくれました。また、その日のうちに全ホストファミリーに会い、その日は夜遅くまで話に花が咲きました。ホストファミリーは私たち留学生のことにとても興味をもっています。様々なことを知りたいと質問をしてくれます。それも、まだ来てすぐの日本人ということもありゆっくりと分かりやすく話してくれます。もし分からなくても紙に書いたり、ジェスチャーを用いて伝えようと努力してくれます。

午後4時 ホストファミリーおすすめのスポットへ

留学前にやっておけばよかったこと

私が思うに留学前にしておくとよいことは、自分が留学する地域の特徴をしっかりと調べておくことです。私は今回の留学で天気に大きく動かされました。もしこのことを知っていたら、私は行きたかったホエールウォッチングに行けたかもしれません。皆さんにはより後悔のない留学をしてほしいです。また、留学中には、日記をつけておくこともおすすめします。日記をつけると、これまでの学びや、成長を確認することが出来ます。

留学を勧める・勧めない理由

留学は確実にした方がいいことです。これまでの人生は日本の中で構築されたものであり、それを当たり前としてしまいます。しかし留学をすることにより、客観的に物事を見ることが出来るようになり、グローバルな視点を持った人間になれます。また、これまで以上に視野が世界に広がるでしょう。私もそうでした。留学中にも毎日が発見の連続でとても充実した日々を過ごすことができます。

これから留学へ行く人へのメッセージ

現在世界はめまぐるしく動いています。私たちはその時代の波に乗らなければなりません。ですが、そこで何もしないのならば何も変わりません。思い切って行動しなければなりません。それが留学なのです。留学をするとあなたが世界へ出るきっかけを作ってくれます。それだけでなく、多文化共生社会である現代にも通用する人材になれるでしょう。私は心から応援します!!