留学大図鑑 留学大図鑑

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出身・在学高校:
都立小石川高等学校
出身・在学校:
早稲田大学
出身・在学学部学科:
文学学術院
在籍企業・組織:


最終更新日:2019年11月19日 初回執筆日:2019年11月19日

カラフルな都市ベルリンで文化事業を学ぶ

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ベルリン由大学文献学専攻
  • ドイツ
  • ベルリン
留学期間:
11か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,600,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ドイツ語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

ベルリン自由大学の文献学専攻に約一年間在籍しながら、博士論文の完成に向けた研究、調査等の活動を行った。その他、『都市と文学』や『移民と映画』をテーマにしたゼミなどに参加。それぞれのゼミにおけるプレゼンや課題を行ったほかワークショップにて、ドイツ語で口頭発表も行う。その傍ら、実践活動として「ベルリン芸術祭」などの様々な文化事業に足を運び、資料収集や情報収集を行い、ベルリン市民の生活にどれほど文化的イベントが根付いているのかを実感した。第69回ベルリン国際映画祭におけるインターンとして、日本から出品された作品の監督及びプロデューサーのアテンド、通訳、ミーティングへ参加等の業務を行いながら、映画祭で実施された様々なイベントに参加。

留学の動機

最初は外国に留学してみたい、日本とは違う建物がたくさんあるヨーロッパで学生生活をしてみたいという漠然とした希望があるだけだった。学部時代は留学の機会に恵まれなかったが、せっかく普段ドイツ語を使って授業を受けているのだから是非現地で研究活動がしたいと思うようになった。

成果

大変なことや小さなトラブルはありつつも、計画していた内容を実行でき、時にはそれ以上の経験ができた1年だった。そしてやっぱり実際に現地で、人と人とのコミュニケーションによって新たな気づきや考えを変えることなどもあり、日本にいただけでは絶対に得られなかった視点を得ることができたと思う。

ついた力

実践力

あれこれアイディアをだしたり計画したり、それが実現しそうかどうかと考えることはしていたが、いつもそこどまりで思い切って実践してみることが苦手だった。留学を通して、失敗するかもしれなくてもやってみる、リカバリー方法を用意しつつ思い切ってみる、という勇気が得られたと思う。

今後の展望

研究を続けつつ、固定概念にとらわれずに様々な分野のことを学び、様々な領域の人と関わることで、文化の発展・盛り上がりに貢献していきたいと思う。
特に今までそれほど関心をもっていなかったり、文学や一部の映画は敷居が高いと思っているような人に、少しでも興味を持ってもらえるような活動をしていきたいと考えている。

留学スケジュール

2018年
9月~
2019年
7月

ドイツ(ベルリン)

2018年9月からドイツ、ベルリン自由大学の文献学専攻博士過程で二学期間在籍、博士論文の完成に向けた研究、調査等の活動を行った他、研究に関わる分野をテーマにしたゼミなどに参加し、プレゼンや課題を行った。また、日本の大学とドイツの大学の間で2019年6月に行われたワークショップにて、ドイツ語で口頭発表も行う。その傍ら、実践活動として「ベルリン芸術祭」などの文化事業に観客として参加、資料収集や情報収集を行ったほか、第69回ベルリン国際映画祭におけるインターンとして、日本から出品された作品の監督及びプロデューサーのアテンド、通訳、ミーティングへ参加等の業務を行いながら、映画祭で実施された様々なイベントにも参加した。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ベルリン国際映画祭会場入り口
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

ドイツ人はキッチリしている、真面目、お堅いというイメージを持たれることが多いが、実際にはとっても陽気でのんびりとしていて人がいい。
その中でもベルリンは特別開放的な空気があり、集まってきている人もそんな空気を求めてやってきているので、相手が何をしていても気にしないし、でも話し始めればどんなことでも興味をもって聞いてもらえる、そんな雰囲気がある。外国人として一人で住み始めて、現地の友達も少なかった頃は自分がその場にそぐわないんじゃないか、と感じる日もあったが、ベルリンの人は相手の見かけを気にしないので、例えばバスに並んでるとき、レストランやカフェで料理を選んでいる時、私が「外国人」だなんて気づいてないみたいに、陽気に話しかけてくる人が多かった。たまたま隣り合わせただけの多分もう二度と会わないかもしれない人たちと、国籍や文化も関係なく、長年の友人のように盛り上がって話す−こんな日常が、文化を心から楽しむ余裕を生んでいるんじゃないかと感じた。

お気に入りのカフェでの一枚

とにかく応募してみる

  • 費用 : 奨学金

 私はトビタテの奨学金で留学することができましたが、実はぎりぎりまで応募を躊躇っていました。トビタテが求めているのは企業で即戦力になるような分野の人で、文学・映画研究をしている博士過程の学生が(しかも日本のことではなくてドイツのことを研究している学生が)、採用されるわけがないと思い込んでいたのです。どうせ落ちる、と言い聞かせておいてショックを和らげたいとも思っていたので、計画を練るのにもなかなか身が入らないでいました。
 それでも何かのきっかけで、とりあえずやるだけやってみようと思い、しっかり対策を練ってみようと要項・宣伝資料・そしてこの留学図鑑を読み込んで、この機構がどんな学生を求めているのか、自分や、自分の研究どんな面がその像と近いだろうかと考えることを始めました。
 そうすると、はじめは機構が求めているものと自分は全く異なっていると思っていたものが、実はそれほど異なっていないということに気づき、さらにどこか漠然と続けていた研究が、どんな職や事業につながっていくのか、社会にどんな効果を及ぼせるのかということを考えるようになり、応募書類を完成させる頃には具体的にイメージができるようになっていました。
 こうした経緯があるので、私は応募を躊躇っている人すべてに、とにかく挑戦してみることをお勧めします。しっかりと準備をして、何度も熟考していけば、最初は思いもよらなかった発想にたどり着くこともあります。そして考え抜いたと思ったら、あとはもう考えすぎないで飛び込んでみることで、期待通りの結果が得られるかもしれないし、もっと何かが得られるかもしれないし、挫折するかもしれませんが準備した内容や行動したという事実は絶対に自分のためになるはずです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

海外に住んで、現地で自分の力で行動するということは実際ハードです。今まで慣れ親しんだ場所にいるだけでは絶対に経験できなかったことをたくさん経験することになるはずですし、もし逆にせっかく別の場所に行っても何も変わらないと思ったら、それはそれで、どこに行っても変わらない自分の軸や基本性格がみえてくると思います。いろんな意味での新しい発見を楽しみに出発してください!