留学大図鑑

カズオ

出身・在学高校:
埼玉県立坂戸高等学校
出身・在学校:
埼玉大学大学院
出身・在学学部学科:
理工学研究科化学系専攻
在籍企業・組織:

レーザーが拓くものづくり

留学テーマ・分野:
大学院進学(修士号・博士号取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 国立交通大学 理学院 応用化学系
  • 台湾
  • 新竹市
留学期間:
5か月間
総費用:
500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 600,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

本留学の目的は、レーザートラッピング結晶化を応用分野へと展開し、“レーザーによるものづくり“を確立することです。これまでの結晶化といえば、温度や溶液条件を調節する経験的な手法に限られてきました。一方で、レーザートラッピング結晶化は、常にレーザーの集光点から結晶が析出するため、つくりたいとき、つくりたい場所に結晶を精製することが可能です。私はこの結晶化手法が、ものづくり分野の発展に繋がるのではないかと考え、応用分野への展開を見据えた研究に取り組みました。本留学による研究成果は、国内学会および国際学会、ダブルディグリープログラムの修士論文として報告するに至りました。また、留学期間中に開催されたアジア光化学学会の枠組みの中で、Student Networking Eventを企画・開催しました。本イベントの目的は、レーザーものづくりの持続的発展に向けて、最先端の光化学を学ぶコミュニティーを樹立することであり、光化学を研究テーマとするアジアの学生40名に参加して頂きました。今後は、このコミュニティーを拡大していきたいと考えています。

留学の動機

“破壊”のイメージがあったレーザーで、“精製”ができることに魅力を感じ、このテーマで修士論文を書きたいと思いました。留学先の研究室はレーザートラッピング結晶化のパイオニアであり、このテーマを学ぶならここしかないと考え、ダブルディグリープログラムの学生として修士号取得に挑戦する決意をしました。

成果

複数の成分を含んだ溶液から、ひとつの特定の結晶を選択的に取り出すことに成功しました。また、目には見えないメカニズムを分光学によって明らかにしました。本留学の成果を学会で発表したところ、国内学会において講演奨励賞を受賞することができました。

ついた力

やりたいことを伝える力

この留学を通して、やりたいことを人に伝えることで、実行しようという責任感に繋がるだけでなく、共感した人が助けてくれることを学びました。留学自身もそうでしたが、学会におけるシンポジウム企画など、自分の心に秘めているだけでは実行できませんでした。なぜそれをやりたいのか、自分の意思をしっかりと人に伝えていきたいと思います。

今後の展望

レーザートラッピング結晶化には、ものづくり分野にブレイクスルーを引き起こすポテンシャルがあると信じています。レーザーものづくりを確立することを目標に、研究に励んでいきたいと思います。

留学スケジュール

2018年
9月?
2019年
1月

台湾(新竹市)

この留学では、ダブルディグリープログラムの修士号取得を含んでいたため、研究活動だけでなく授業にも参加し、単位を取得しました。大学院の多くの授業が英語で行われていたため、中国語ができなくても問題なく授業単位を取得することができました。12月には、アジア光化学学会の中で学生をシンポジウムを開催させていただき、多くの学生と研究についてだけでなく、それぞれの国の文化や研究生活についても話し合うことができました。1月には修士論文発表があり、30分の発表、3人の教授との1時間のディスカッションを行った結果、修士論文審査を通過し修士号を取得することができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

24,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:交際費

130,000 円

修士論文発表後、審査の先生方と撮った写真
学生シンポジウムでのオープニングリマークスの様子
台湾の空心菜は本当においしいです
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

24,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:交際費

130,000 円

スペシャルエピソード

就活にも効いた!留学経験

今では研究留学を行っている人も多く、理系の留学も珍しくないため、留学によって必ず就活が有利になるわけではないと思います。そこで大切なのは、どんな人間になることを目標にして、どんな経験をしてどれだけ成長したかを、線として人に伝えることができるかだと感じました。留学はその経験を伝える上で非常に大きな武器になると思います。留学の経験をしっかりと研いで、就職活動に繋げてください。

中国語の授業のメンバーとの写真

不合格を糧にする

  • 費用 : 費用準備

今回の留学はM2の9月から1月でしたが、ダブルディグリープログラムとしてM1の同時期にも留学しています。実際に、その留学についてもトビタテの7期に応募していましたが、採択されることができませんでした。留学への想いは強く、計画も準備万端だと思っていましたが、なぜ不合格になってしまったのか悩みました。しかし、しっかりと原因を考えると、留学で何をしてどんな人間になりたいのか、といった部分が人にうまく伝えられていなかったことがわかり、より具体性のある目的や目標、それに繋がる具体的な留学計画を考え直すきっかけとなりました。この経験により、M1の際には別の奨学金に採択され、留学を実現することができました。最終的に、M2の留学ではトビタテにも採択され、リベンジすることもできました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学には大きな費用と時間が掛かります。物の価値は金額として決まっていますが、経験に価値をつけるのは自分自身の行動であると思っています。留学によって自分にしかできない経験をして、誰にも負けない価値を見出してください。