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河野 裕明

出身・在学高校:
立正大学付属立正高等学校
出身・在学校:
明治大学
出身・在学学部学科:
国際日本学部国際日本学科
在籍企業・組織:

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最終更新日:2018年12月25日 初回執筆日:2018年12月25日

アメリカの大学院で学ぶジャーナリズム

留学テーマ・分野:
大学院進学(修士号・博士号取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ミズーリ大学コロンビア校ジャーナリズム研究科 ニュースレポーティング/ライティングコース
  • アメリカ合衆国
  • コロンビア
留学期間:
21か月
総費用:
8,000,000円 ・ 奨学金あり
  • (独)日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度」 7,596,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS 7.5点、TOEIC975点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

外国語能力をいかしながら働く新聞記者になるという将来の目標を達成する第一歩として、ミズーリ大学大学院でジャーナリズム修士課程に在籍しています。マスコミ志望であった私は、大学三年次に、今のままではジャーナリズムの知識や経験が足りないと感じ、就職ではなく大学院進学を選択しました。また将来は私の英語と中国語の能力をいかして働きたいという思いから、世界的に歴史と名声のあるミズーリ大学ジャーナリズムスクールを進学先に選びました。
実際に入学してみると予想以上に実践的で、2018年8月から12月までは、ミズーリ大学が運営する新聞社、コロンビアミズーリアンの記者として、速報記事から、いくつものインタビューを重ねて準備する特集記事まで20以上の記事を公開してきました。
ジャーナリズムに関する経験がほぼない状態で大学院に入学したため、大変なことも多くありますが、毎日新しいことを学ぶことのできる充実した環境にいると感じています。

留学の動機

多くの人に自らの言葉で情報を伝える記者という仕事に魅力を感じ、これまで集中的に学ぶ機会がなかったジャーナリズムを専攻しようと決意しました。
大学院を探しているとき、ミズーリ大学は米国初のジャーナリズムスクールであることに加え、学生の希望進路に合わせて細かくコースが設定されており、新聞記事の書き方を学ぶニュースレポーティング/ライティングコースが自分に最も合っていると感じ、出願しました。

成果

大学が運営する新聞社の記者としてほぼ毎日、記事の執筆やインタビューを行ってきました。これまで執筆した25の記事それぞれに思い出と苦労があります。日本語が通じない環境で大変なことの方が多いですが、無事記事が公開され、読者から好意的なコメントをもらうと全ての苦労が報われます。
日頃の授業ではライティングの課題が映画の論評から学術的なものまで幅広く、文章で表現する力が日に日に高まっていると感じます。

ついた力

挑戦力

成果を出せば出すほど次のチャンスが回ってくる環境で、目の前の課題全てに積極的に取り組んできました。一つ課題や取材が終わるともう動けなくなるほど疲れましたが、今から振り返れば、今後に役立つとても貴重な経験ができたと感じています。

今後の展望

どの国で就職をするかはまだ決めていませんが、英語と中国語を使いながら多くの人に情報を伝えることのできる新聞記者になることを目指しています。
ジャーナリズムの知識と英語力に関しては、今後も授業や普段の生活を通して磨きをかけていこうと考えています。
中国語に関しては、学内に無料の中国語教室があり、そこに毎週通っているほか、将来的には中国語テストHSKで最上級の6級の取得を目指しています。

留学スケジュール

2018年
8月~
2020年
5月

アメリカ合衆国(コロンビア)

2018年8月から2020年5月までアメリカミズーリ州コロンビアでジャーナリズムを学んでいます。新聞社で記者として活動したり、授業でライティングの課題やプレゼンテーションを行ったりと毎日を忙しく過ごしています。
昨日より今日、今日より明日と常に成長を求められる環境で日々苦労の連続ですが、大きなやりがいを感じています。
住まいは大学が所有するアパートで、一人暮らしをしています。アパートから学校まで無料の直通バスがあり、車がなくても暮らしていける環境です。

費用詳細

学費:納入総額

5,000,000 円

住居費:月額

1,606,000 円

生活費:月額

1,394,000 円

毎日通った新聞社の入り口です。
費用詳細

学費:納入総額

5,000,000 円

住居費:月額

1,606,000 円

生活費:月額

1,394,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

ジャーナリズムスクールの評判が街中に広まっているためか、取材の依頼をするととても喜ばれるのが印象的でした。取材というと少し堅苦しい印象を持つかもしれませんが、実際はその人の生活に入り込むようなもので、勤続40年の大学教授、地元の画家、音楽家など様々な人へインタビューし記事にするという貴重な経験ができました。
中でも舞台鑑賞が好きな私にとって、芝居を初稽古から本番まで密着取材できたことはとても良い思い出です。

ミズーリ大学の正面入り口から見える景色です。

複数の学校へ出願することが大切です

  • 留学先探し : 大学院

大学院に正規の学生で入学することは日本国内でも全ての人ができることではなく、海外ではなおさら難しくなります。一つの大学院のみを志望しているとそこに落ちてしまったり、受かっても金銭面で問題が生じたりすると一気に燃え尽きてしまうことがあるので、日本も含めた複数の国の大学院を受験することを強くお勧めします。私も日本1校、オーストラリア1校、アメリカ2校を受験し、合格した3校の中からミズーリ大学を選びました。

留学前にやっておけばよかったこと

志望動機や入学後の目標を記述するStatement of Purposeはもっと時間をかけて書くべきだったと思っています。面接試験がない場合、自己アピールできる機会はこのStatement of Purposeにほぼ限られます。
私は他の手続きに追われて1か月未満で書き上げましたが、もう一度やり直せるなら、三か月はかけてじっくりと書きたいと思っています。

留学を勧める・勧めない理由

心からしたいことがあり、それを実現するために日本より海外の方が適していると思った時、留学という選択をすることを勧めます。
留学中は華やかなイメージと異なり、人間関係や将来の不安など悩みの連続ですが、確かな思いが根底にあればきっと充実した留学生活を送れるはずです。
また留学は外国語を学ぶのではなく外国語で何かを学ぶ方がより多くを得られるので、留学前に日本で外国語を習得することが必要不可欠です。

これから留学へ行く人へのメッセージ

海外にいる日本人が少ないため、差別する以前に日本や日本人のことは知らない現地人が多数だと感じます。つまり留学先の言語で堂々と意思を伝え、興味のある分野を説明できれば、実力のある人だと思われて人やチャンスが巡ってきますし、あまり言葉を操れず慣れない環境に怖気づいていると周りから孤立することもあります。
数ある選択肢の中で留学を選んだのなら、ぜひその選択に自信をもって毎日を大切に過ごしてください。