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まさだんご

出身・在学高校:
桐朋高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年11月27日 初回執筆日:2018年11月27日

南アフリカで法と人権

留学テーマ・分野:
海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Projects Abroad / 人権オフィス
  • 南アフリカ
  • ケープタウン
留学期間:
2週間
総費用:
600,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 400,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

南アフリカ・ケープタウンにて、ヨーロッパ各国(アイルランド・スペイン・ドイツ・イタリア)からの同い年の高校生5人と、法と人権をテーマに活動した。二週間の留学のうち、最初の週は、過去に実際に発生した強盗事件を扱った模擬裁判をし、次の週は、貧困層の暮らすタウンシップでボランティア活動をした。
人権思想の変遷や実際の法・条約を吟味するなど、理論的に人権保護について学ぶものと考えていたが、実際は、先生の「活動の中から学べ」という教えに従い、活動に励み、プログラム終了後も長い時間をかけて活動の意義について考え直したことで、「人権」について確固とした意見を持つに至った。

留学の動機

第一に、「人権」という言葉が、プラスチックワードにしか思えなかったからである。現代を語る上で最重要な言葉の一つが自分にとって曖昧なものではいけないと思い、これを学びたいと思った。第二に、南アフリカは、アパルトヘイトを経験した歴史と、マンデラやガンジーなど偉人の歴史を併せ持つ稀有な国だからである。そんな「世界の縮図」を十七歳という年齢で体験することは、実に価値があることだと直観した。

成果

現地に住まう人々・各国からの留学生と、肌と肌で触れ合い、真正面に論じ会えた経験を何より大切に思っている。地球の裏側に住まう人々とさえ精神的に繋がれたという自信が、世界の抱える諸問題は、他人事でないということを実感させてくれる。語学力に関しては、前年の留学経験で体得したコミュニケーション力の拡充ができたと思う。

ついた力

喰いつく力

海外で活躍するための基礎体力だと思う。語学力も然りだが、海外で中長期的に活躍したいならば、超えなければいけない辛抱強さがある。できることには、全て手を尽くす。分からないことは納得するまで追求する。困った時はしつこく人に頼る。そして、何があっても笑顔を忘れない。無論、使い方・度合いによっては短所になるので、マナーを吟味し、洗練された人物を目指すのが、次のステップだが、まずはこの基礎体力が必要である。

今後の展望

留学の動機の下地となった、世界の社会的弱者の抱える問題の是正への興味と、自分の長年の関心である芸術・メディア論(表象文化論に近い)への興味を結んで学ぶため、海外大学への進学を志し、日々努めている。大学在学中は、ヨーロッパを中心に世界各国を周り、今回の南アフリカ留学と同様に「本物を見る」という経験を大切にしたい。

留学スケジュール

2017年
7月~
2017年
8月

南アフリカ(ケープタウン)

二週間の留学のうち、最初の週は、過去に発生した実際の強盗事件をもとにした模擬裁判に当てられた。弁護側・警察側に分かれ、本物の調書のコピーの読解を始め、人権オフィスの弁護士や実際に事件を管轄した警察署の署長へのインタヴューなどの準備を経て、オフィススタッフを陪審員に本格的な模擬裁判を行った。週末はバンに乗って、喜望峰・ロベン島などの観光名所を周り、ケープタウンの自然と歴史を堪能した。二週間目には、貧困層の暮らすタウンシップで、日毎に様々なボランティア活動をした。具体的には、衛生環境に関するアンケート調査・雨水利用のための貯水タンク設置・幼稚園における手伝いなどである。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ボスにタウンシップを案内して頂きました。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

日本のことが、とても好きになった瞬間

ホームステイでは、ムスリムの暖かい家庭に大変お世話になった。
(ちなみに なかしま さやか さんたちのホームステイは、お隣の家でした。)
特に四人の子どもたちは、私によく懐いてくれて、彼らと遊ぶことが毎日の励みとなった。後でホストマザーに聞いた話では、その家庭に日本人が訪れると必ず遊んでくれるため、子どもたちは、日本人の留学生を心待ちにしているとのことだった。子どもたちは、折り紙が得意で、私が教えてあげられたのも薔薇の作り方だけだった。彼らの折り紙から私は、信頼と友好のバトンを私に託してくれた前任者との繋がりを感じた。そしてホストファミリーと素敵な関係を築くことができ、託されたバトンを次に渡せたことを嬉しく思う。自戒の意味も込めてだが、海外留学を志す人には、前任の日本人から引き継いだ信頼・友好を疎かにせず、続く世代への継承を胸に刻んで生活してほしい。

子どもたちから、愛のこもった贈り物たち。

ココでしか得られなかった、貴重な学び

ケープタウン市内にDistrict Six Museumという博物館がある。 奴隷貿易の歴史やアパルトヘイトについて特集した博物館で、常設展・特別展ともによく練られた展示がされていて、当時の雰囲気が生々しく伝わってくる。また、アパルトヘイトに立ち向かう手段としての音楽に注目し、部屋の壁一面にレコード・CDを並べた圧巻の展示など、五感に訴えかけるユニークな展示も見どころである。名前を奪われヨーロッパ風の名前に改名させられた奴隷の中でも、特に月の名前を短絡的に付けられた人々の子孫のポートレートの特別展が、心に刺さった。JanuaryさんからDecemberさんまでが揃っていたのが何とも衝撃だった。充分な時間がなく斜め読みとなり、ショップでも買い物を出来なかったのが惜しいが、貴重な経験ができた。近い将来、また訪れたい。

ケープタウン市内。美しい街中の一角に博物館がある。

事前学習について

  • 語学力 : その他の言語

留学をしていると本当に早く毎日が過ぎていく。語学の壁があれば、尚更だ。その限られた時間で最大限の学びができるよう、渡航前から工夫を考えるべきだと思う。私がオススメするのは予習をすることである。例えば、学校の地理・世界史・英語の先生を訪ねて個人授業を頼んでみる、学ぶ内容/場所について扱った映画を見る、そして本を読むことだ。特に、「〇〇(国名)についての60章」シリーズは、留学先国について学ぶのに最適な良書である。さらに図書館で司書さんにリファレンスを頼んでみるのも一興だ。
こうした教養があると、五感を使う幅も増える。街中で見かける看板から南アの経済を垣間見ることができ、単なるキューバ料理屋で食事をしたという経験も、予習で学んだ南アとキューバの深い関係性を体感した経験となった。
語学に自信がないなら、まずは教養から身につけるのが良い。留学は学校から始まっている。

留学前にやっておけばよかったこと

学校の担任の先生の趣味が、マジックなのでいくつか技を教えてもらった。ホームステイやタウンシップの子どもたちと仲良くなる緒になればと思い練習していったけど、下手すぎて結局バレバレだった。マジックに限らなくとも、ノンバーバルでも分かりやすく伝わる芸をしっかり身につけておけば良かったと思う。メインに据えた、昭和を生きた写真家・土門拳の紹介に加え、ノンバーバルでも伝わるアンバサダー活動もするべきだった。

留学を勧める・勧めない理由

行ってみたいという気持ちが少しでもあるのならば、挑戦する価値は存分にある。
でも、覚悟が必要だ。中途半端な気持ちでは、せっかくの留学も堪能できないと思う。
留学するにせよ、しないにせよ、毎日を生き生きと過ごすことを優先してください。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学に行けば、自然と人生が変わるような経験ができるとは限りません。むしろ稀だと思います。大切なことは、留学を通して「問い」を持つこと。そして留学後、「問い」に長い時間をかけて向き合うこと。そうしてやっと、留学前と違う自分に出会えるのだと思います。「答え」がいつ見つかるかは分からないし、人生の間で見つかるかさえ分からない。それでも恐れず、一生ものの「問い」を見つけ、正直にそれに向き合ってください。