留学大図鑑

サイトウ

出身・在学高校:
静岡県立伊東高等学校
出身・在学校:
静岡大学大学院
出身・在学学部学科:
総合科学技術研究科 工学専攻 機械工学コース
在籍企業・組織:

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最終更新日:2018年10月04日

最先端の航空材料に関する研究

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ブラウンシュバイク工科大学機械工学科
  • ドイツ
  • ブラウンシュバイク
留学期間:
12か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 2,160,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

 静岡大学の交換留学制度を利用して、1年間ドイツのブラウンシュバイク工科大学で繊維強化プラスチックの強度特性に関する研究を行いました。というのも、発電効率の向上や低燃費化実現のため、風力発電機などへ高強度で軽量な繊維強化プラスチックの導入が進んでいるのに対し、実用化にあたり、強度特性に関する新たな問題点が発生しているためだからです。
 ドイツを選んだ理由は、航空分野が他国に比べて発展していて繊維強化プラスチックを扱える、また、授業料が0円で自身の経済的問題を軽減できると考えたからです。そして、研究室選びに関しては、自身の研究室でコネクションがなかったため、ドイツ国内で繊維強化プラスチックに関する研究を行っているいくつかの研究機関に自ら問い合わせを行いました。
 結果として、自分で留学計画を立てたことから、あまり留学の後悔がなく、全体的に満足していますが、研究面においては、上司の期待に応えきれなかったので、入社予定の外資系の企業で活発に海外に出向き、今後出会う上司の期待に応えられる人材へと成長していきたいです。

留学の動機

 学部2年生時に、大学内の海外留学フェアで出会った先輩が研究留学していたことが、留学に興味を持ったきっかけです。その先輩から、日本と海外では、研究の仕方や研究設備が異なることから、日本では手に入れることができない研究スキルを身につけられる、また、語学力の飛躍的な向上が図れるということを耳にしていたので、自分もそういったモチベーションで海外留学してみようと考えました。

成果

 留学の成果としては、繊維強化プラスチックの強度試験を行うための試験片作製および試験機設計、予備試験の実施を行うことに成功しました。しかし、時間の関係上、実際に試験を行って強度特性を調査するには至りませんでした。提案の仕方に関して、自分の率直な考えよりも、数ある論文や特許をもとにした考えを求められることが多く、その要望に応えきれてなかったと感じているため、今後の生活で改善していきます。

ついた力

計画力

 計画力に関しては、特に研究面で身についたと考えています。というのも、ドイツでは実験を一人で行うことが禁止されていて、密な実験計画を立てることができなければ、実験をさせてもらえません。何度も上司と打ち合わせとしては、ダメだしされて、数週間後にやっと実験ができることが何度もあり、苦労しましたが、その苦労のおかげで、計画性に関してはスキルアップできたのではないかと思います。

今後の展望

 入社予定の会社では、繊維強化プラスチックを扱う部署がいくつかあり、英語での会議も頻繁に行われているため、留学経験を存分に発揮できる環境が整っていると思います。留学先では悔しい思いを何度もしたため、その時の反省点を踏まえて、精神的にも、技術的にも成長したいです。

留学スケジュール

2016年
10月~
2017年
9月

ドイツ(ブラウンシュバイク)

 静岡大学の交換留学制度を利用して、1年間ドイツのブラウンシュバイク工科大学で繊維強化プラスチックの強度特性に関する研究を行いました。
 研究室では、博士課程の方や社会人ばかりだったため、技術的な面でとても刺激を受ける場面が多かったです。特に計画面に関しては、厳しいご指導を受け、上司の研究の仕方を真似するので精一杯でした。しかし、留学を通じて自身の計画性の乏しさに気づけたことは、1つの成果として考えています。
 生活面に関しては、ドイツの生の生活を体感したかったので、ホームステイを決断しました。私自身口下手で、なかなか家主さんと気軽に話をできるレベルにまでなれなかったが、一緒に相談に乗ってくれたり、ドイツの催し物を紹介してくれたりなどとても親切にしてもらえました。家主さんには頼ることが多かったが、頼れる人を見つけるのも私生活を円満にする上では必要不可欠だと留学して再認識しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

45,000 円

生活費:月額

40,000 円

項目:旅行、パーティ、渡航費

2,160,000 円

家の犬
家の庭
研究所
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

45,000 円

生活費:月額

40,000 円

項目:旅行、パーティ、渡航費

2,160,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

 私は、ドイツのハノーファー駅前で、カルピスの試飲活動を行いました。どうしてあんなにおいしいカルピスがドイツで売られていないのか疑問に思ったからです。似たような商品として、Actimelという飲み物やヤクルトが売っているのですが、カルピスがどこに行ってもありませんでした。知る限り、amazonでしか原液を購入することができませんでした。そのため、カルピスはドイツ人には受け入れてもらえない味なのか調査するため、試飲活動を行いました。
 当初は無料で配っても全然飲んでもらえず苦労しましたが、ホームレスにチップを渡して飲んでもらったり、若い集団の話しかけやすそうな人に飲んでもらいついでにその集団にも芋づる式に飲んでもらうなど工夫したことで、少ないですが100人程度のドイツ人の方に試飲してもらうことに成功しました。
 飲んでもらえないことで精神面でとてもダメージを受けることが多く、営業の大変さを体感しました。しかし、試飲活動を通じて、ドイツ人と交流が図れ、語学の向上も行えたのは貴重な学びだったと思います。一方、カルピスの味に関しては、おおよそ全体的に満足してもらえたので、日本から発信させるだけのクオリティを秘めていることがわかりました。この旨は、今後どこでもカルピスが飲めるよう、アサヒ飲料様へお伝えしておきました。

ブラウンシュバイクでの試飲会(ハノーファーでの写真撮り忘れ)

求められるのは、語学力かコミュニケーション能力か

  • 語学力 : その他の言語

語学とコミュニケーション能力について、真に求められるのはコミュニケーション能力だと、留学を通じて感じました。それは、全然言葉を知らなくても、いろんな人とコミュニケーションを取れる外国人が私の周りにはたくさんいたからです。話そうとする意思表示ができれば、相手も聞こうと努力するので、語学力はあくまでコミュニケーションの一つの手段だということです。留学当初は、英語やドイツ語に自信がなかったので、コミュニケーションを図るのにとても苦労して、家で勉強ばかりしていましたが、正直それは日本でも十分にできることです。自己開示をして、どんなにくだらなくても、話したいという気持ち、が大切です。

留学前にやっておけばよかったこと

特にありません。その点に関しては、しっかり計画立てができていたと思います。
やっておいてよかったことですが、うまくいかないことを前提に考え、思い通りにいかなかった場合の第2の計画を立てておくことです。実際、寮に住むつもりで大学に申請を半年前に出していたにもかかわらず、認められなかった経験があります。幸いにも他にも住居を調べていたため、留学し始めて家がないなんてことにはなりませんでした。

留学を勧める・勧めない理由

語学留学だけならお勧めできないですが、課外活動を盛り込んで、職務経験を積むことまで視野に入れるのであれば、留学を進めます。あくまで語学はコミュニケーションのツールでしかないので、ある目標を達成するためにコミュニケーションが必要で、そのコミュニケーションを図るうえで語学を学ぶ必要があったという論理性は非常に大切だと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

チャレンジには、苦労が絶えないですが、その苦労を乗り越えて成果を出すスキルは社会で絶対に必要とされるので、諦めずに頑張ってください。