留学大図鑑

もも

出身・在学高校:
香川県立高松高等学校
出身・在学校:
奈良女子大学大学院
出身・在学学部学科:
人間文化研究科 物理科学専攻
在籍企業・組織:

最終更新日:2018年07月30日

フランスとスイスへ研究留学

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • LPSC研究所・欧州原子核研究機構(CERN)
  • スイス・フランス
  • グルノーブル・スイス
留学期間:
6ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,210,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

奈良女子大学は2016年から、欧州原子核研究機構(CERN)で行われている、宇宙初期の状態や高温極限での物理の解明を目的とする実験に参加しています。そこで、私は同実験に参加しているLPSC研究所近辺に約6ヶ月間滞在し、現存の専門家から検出器の原理や機能、解析方法などを英語で教わりつつ、修士論文のテーマである検出器を使用したデータ解析を行いました。さらにCERNへも赴き、自身の研究に関する解析ワークショップや重要なミーティングに参加しました。また、地元にあるグルノーブル大学のテニスクラブ活動にも参加したり、休日にはグルノーブルや近辺の街にある美術館や博物館などへ積極的に赴きました。その結果、英語での最先端でレベルの高い議論やプレゼンテーションに慣れるだけではなく、スポーツを通した現地の学生との交流や芸術品などを通してグローバルな視野も獲得しました。

留学の動機

私は将来、研究・技術開発職で働きたいと考えていました。しかし、大学生活を送る中で、視野が狭いことやコミュニケーション能力の不足など、自身の未熟さに気づきました。そこで、今自分が専攻し学んでいる素粒子物理学の、世界最先端の研究所へ単身で飛び込むという大きなチャレンジをすることで、より専門性が高くかつグローバルな視野を持った、国際的に活躍できる人材へと成長したいと考えたため、留学を決意しました。

成果

留学前までは、インターネット上の情報や論文を読んで放射線検出器やプログラミングの知識を得ていましたが、現地でインターンシップやワークショップに参加することで世界最先端の研究所に在住する研究者から直接指導を受けることができ、実践的な知識を身につけることができました。また、地元大学にあるテニスクラブ活動に参加することで、スポーツを通して現地の学生との交流を行ってグローバルな視野も獲得しました。

ついた力

周りの人に自分について発信する力

現地の研究者や学生は、ランチやイベントに積極的に私を呼んでくれ、単身で日本から乗り込んできた私を積極的にグループの中へ迎え入れるアクションを起こしてくれました。彼らの姿勢をみて、留学前は、自分の情報を周りに発信することは控えるべきことだと思っていましたが、彼らにもっと私について知ってもらい、受け入れてもらいたいと考えるようになりました。その結果、自分について発信する姿勢が身についたと思います。

今後の展望

メーカーの技術開発職への就職が決定したため、今後は人の生活をより豊かにするソフトウェアの開発に挑みたいと思っています。留学を経て培った、広いグローバルな視野やコミュニケーション能力を活かして、既成概念に囚われずに発案することができ、かつ海外企業との橋渡しができるグローバルな技術者を目指します。

留学スケジュール

2017年
9月~
2018年
2月

フランス(グルノーブル)

現存の専門家から検出器の原理や機能、解析方法などを英語で教わりつつ、修士論文のテーマである検出器を使用したデータ解析を行いました。研究所では、よく他の研究室にいる学生や研究者と一緒にランチに行ったり、年末にはラクレットパーティを学生同士で楽しみました。また、グルノーブル大学のクラブ活動にも参加し、現地の学生と一緒にテニスをしました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

グルノーブルの街並み
年末のラクレットパーティ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
9月~
2018年
2月

スイス(ジュネーブ)

自身の研究に関する解析ワークショップや重要なミーティングに参加したり、実験コントロールルームにてデータ収集システム管理のトレーニングを受けました。解析ワークショップでは、世界中から集まった学生らと共に、ALICE実験で使用されている解析フレームワークの仕組みや使い方について、CERN在住の研究者から直接指導を受けました。学習内容は博士後期課程の学生向けであったものの、研究者や参加学生らと英語で議論をすることができ、またワークショップ後のソーシャルイベントでは彼らと交流することができたため、高い専門知識だけではなく様々な国の人が持つ価値観や研究の仕方を知ることができました。また、システム管理のトレーニングでは、実験現場で働く研究者の方々と共にデータ収集システムの管理をしました。国や人種の違いに関係なく、助け合いながら仕事をすることで、実験グループ内にコミュニティを構築することができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

CERNの実験施設
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

あなたにとって留学とは?

私は、留学する価値は主に2つあると考えます。
1つ目は、異文化の中へ飛び込むことで他国との価値観の違いに気づくことができることです。6ヶ月間の滞在中には、様々なことに戸惑い驚かされました。日本では簡単にできる公共機関での手続きで意思疎通が上手くいかなかったり、街中で英語で会話しようとすると嫌がられたりなどなど、知らずうちに自分の、または日本人の価値観に自分が囚われていたことに気づく経験が多々ありました。このような経験は、実際に海外へ赴かなければできないものだと思います。
2つ目は、挫折を経験できることです。私は留学する前は、主に自分のできる範囲内でのみ活動をするようになっており、挫折を経験をすることがとても少なくなっていました。学生時代にこのような人生は勿体無いと考えた私は、留学という新しい一大チャレンジに挑むことにしました。ビザの取得を始め、留学受け入れ先との事務的なやりとり、荷物の輸送など、とても一人ではできない未知の課題ばかりでした。しかし、周りにいた研究者や友人、先生など沢山の方々に支えられたおかげで、無事に6ヶ月間の留学を成功させることができました。留学を通して、私は自分自身を見直すことができ、将来は社会貢献をすることで支えてくださった方々に恩返しをしたいと考えるようになりました。

グルノーブルのクリスマスマーケット

カタコトでも現地語が一番

  • 語学力 : その他の言語

私の勝手な思い込みでしたが、ヨーロッパのスーパーマーケットや公共施設では、現地語だけではなく英語表記も必ずあるのだと思っていました。しかし実際に暮らしてみると、予想以上にフランス語表記しかないお店や施設がほとんどでした。現地へ行ってから慌ててフランス語を勉強したのですが、会話できるレベルにまでは上達しなかったものの、挨拶や簡単な単語くらいは言えるようになりました。現地の人は、カタコトであっても現地語で話しかけた場合の方が喜んでくれたので、勉強した甲斐がありました。複数の言語を勉強することは大変ですが、簡単な単語くらいは覚えておくと現地に行ってから慌てずに済みますし、現地の人と仲良くなるきっかけが増えると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学にはお金以外にも必要なものが沢山あるため(受け入れ先とのコネクションや時間など)、誰でも行けるものではありません。留学中は苦しいことが多々あるかと思いますが、貴重な経験なのだと踏ん張って頑張ってください。