留学大図鑑

ばや

出身・在学高校:
芝浦工業大学高等学校
出身・在学校:
東京農工大学
出身・在学学部学科:
工学府 生命工学専攻
在籍企業・組織:

最終更新日:2017年11月17日

光でバクテリアの代謝を制御する研究

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • カリフォルニア大学デイビス 化学科
  • アメリカ合衆国
  • デイビス
留学期間:
9ヶ月
総費用:
1,800,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,640,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

大腸菌やシアノバクテリアといったバクテリアは、私達人間と同じようにエネルギー源を摂取して代謝する(他の物質に変換していく)ことで生育しています。この代謝経路を遺伝子工学的に改変することで、普通は作られないバイオ燃料などの高付加価値な物質を代謝させ、生産することが可能となります。私は、米国カリフォルニア大学デイビス校のProf. Atsumi研究室に在籍し、バクテリアの代謝改変技術と生産方法、その測定方法といった研究に必要な知識・技術・ノウハウを習得することを目的として留学しました。また、私の専門分野は光でバクテリアの遺伝子の発現を制御するという研究でした。そこで、私の専門とする研究領域と、留学先の研究領域を掛け合わせることで、ただ知識や技術をインプットするだけの留学ではなく、何か新しい研究領域を見出しアウトプットする留学を心がけました。結果として、大腸菌における有用物質合成を光で制御する技術の開発に成功しました。本留学を通して、新しい知識や技術を習得するだけではなく、自分の専門と組み合わせて新しいものを創り出す力を身につけることができました。

留学の動機

合成生物学の国際大会であるThe International Genetically Engineered Machine competitionに参加し、同じ合成生物学を専門とする全世界の同世代の学生と交流・議論する中で、自分のレベルの低さと未熟さに気づきました。留学することで海外の学生がどんな意識で研究しているのかを学ぶこと、また自分の研究の可能性を拡張することを目指して留学を決意しました。

成果

留学先の専門であるバクテリアの代謝改変による有用物質合成と、自分の専門である光による遺伝子発現制御を組み合わせることで、自分の研究領域をさらに拡張することに成功しました。また日本文化発信活動では日本特有の和音をもつ曲を現地の学生と一緒に演奏することで、日本音楽の素晴らしさと一緒に演奏する楽しさを共有することができました。

ついた力

きりかえ力

留学先では日本で普通にできていたことがうまくいかなくなることが多々ありました。そういったときに立ち止まるのではなく、気持ちをきりかえて別のことに取り組むように努力しました。留学先でしか学べないことはたくさんあり、それを学べる時間は限られています。この経験から身につけた”きりかえ力”により、限られた時間を無駄にせず最大限活用できたと感じています。

今後の展望

留学を通じて様々な研究者と交流し、世界最先端の研究に触れる中で、自分も世界の最先端で活躍する研究者になりたいと感じるようになりました。自分の研究領域をより深めていくことはもちろんながら、この留学で培った国際的なコミュニケーション力やネットワークを活用して、自分に足りないものを吸収し続け、オリジナリティにあふれる研究をしていきたいです。

留学スケジュール

2016年
9月~
2017年
5月

アメリカ合衆国(デイビス)

カリフォルニア大学デイビス校のProf. Atsumi研究室で、ラボのメンバーと協力し、バクテリアにおける有用化合物生産の新規技術の開発を目的としたプロジェクトを遂行しました。ラボでは3週に一度ミーティングで研究成果を報告し、教授や学生とディスカッションをしました。また、より広い分野の知識を吸収することを目的として、学内や学外のセミナーや学会に参加し、様々な分野の学生や研究者と交流しました。多くの研究者と交流する中で、自分の研究領域は他分野と組み合わせることで、より発展させられるということに気づくことができました。異なるバックグラウンドを持ち、様々な考え方を持つ研究者と議論することで、自分には何が足らないのか、何が必要なのかを理解することができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

70,000 円

生活費:月額

70,000 円

様々な分野の研究者や企業が参加するカンファレンスに参加した
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

70,000 円

生活費:月額

70,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

ステイ先ではインターナショナルな学生4人とシェアハウスをしていました。それぞれが異なるバックグラウンドを持ち、専門とする分野も異なりました。生活サイクルもそれぞれ異なりあまり一緒になることはなく、私が予想していたシェアハウスとは違いました。そういった中でも一緒に夕食を作ったり外出したりする時間を見つけ、お互いの文化や専門分野、将来の夢などを語り合い、理解を深めることができました。時には一緒に音楽を演奏し、言葉の壁を超えてコミュニケーションすることもできました。ハウスメイトとの生活は、9ヶ月間という限られていながらも長い期間の異国での生活のストレスを軽減し、自分を支えてくれたと感じています。

ハウスメイトと一緒に日本の音楽を演奏したときの写真

住まい探しは現地のネットワークを利用する!

  • 住まい探し : シェアハウス

私は留学先での住まい探しにとても苦戦しました。留学先では1〜2ヶ月の短期留学生向けか、1年間単位での貸出が一般的であり、9ヶ月間という中途半端な期間の滞在を受け入れてくれるところを見つけることができませんでした。また現地で部屋を見学し、直接話し合いした上で契約する方法が一般的でした。時差の関係もあり、日本からのメールやスカイプのみのやり取りだけでは住まいを見つけることが困難でした。そこで、留学開始から数週間は現地の斡旋企業を活用してホームステイにし、この期間中に留学先で知り合った友人から情報をもらうことで、住まい探しを行いました。現地のネットワークは強力で、すぐにステイ先を見つけ、結果的にシェアハウスすることができました。日本から住まいを見つけることが出来れば最高ですが、それが難しい場合には現地のネットワークを活用して見つける、またはすでに留学している人がいれば、その人やその友人を頼って住まいを見つけることができると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学先では当たり前にできていたことができず、思い通りにならないなど多くの困難に直面します。そういったときは立ち止まらず気持ちを切りかえ、限られた留学を最大限に活用してください!また留学では自分の実力や自分に足りないものに気づくことができます。いろんなコミュニティに参加し、より多くの人と接するほど、この気づきは多くなると思います。ぜひ臆せず、たくさんのコミュニティやセミナーに参加してみてください!