留学大図鑑 留学大図鑑

Michi

出身・在学高校:
名古屋経済大学市邨高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2024年03月01日 初回執筆日:2024年03月01日

共生社会を考えるヒュッゲなデンマーク留学

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・現地高校留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Fredericia Gymnasium
  • デンマーク
  • フレデリシア
留学期間:
1か月
総費用:
600,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 410,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

共生社会の実現に向け、デンマークから日本での活動のヒントを得るという目的で、留学しました。3週間ほど現地の高校に通い、平等主義が根付き対話が重んじられているデンマークの、学校生活を体験しました。また、デンマークやノルウェーの各地を訪れ、障害の有無や国籍などの違いのある様々な人々が暮らしやすい環境かどうかなどを見てきました。公用語でなくても英語が通じるところはありがたいと感じましたが、バリアフリーの点では想像していたよりも障壁がありそうだと感じました。また、留学経験そのものによって、日本にいるだけでは身につけられなかった力もつきました。

留学の動機

海外を見てみたいという強く思っていた時期にちょうどトビタテの存在を知り、チャンスを逃すまいと応募を決めました。
昔から海外に興味があったわけではなく、高校生になってから探究活動の調査で海外の事例を知ったり、国際分野の講演会に足を運んだりして海外を少し身近に思えるようになり、トビタテに背中を押してもらい留学しました。

成果

自分が外国から訪れる立場になったこと自体から気づきがありました。まず、言葉は文化や人柄を理解し合うために重要だということです。言葉がわからず、会話への入りにくさや自己表現のしづらさに苦戦しました。しかし、言葉でなくとも感情は共有できるとわかり、私は言葉の壁のなく楽しめるボードゲームに助けられ、ホストファミリーや友人と仲良くなれました。その経験は人と人を繋ぐ物に興味が湧く1つのきっかけになりました。

ついた力

ちょっと立ち止まって考えてみる力

留学中に日本との違いに沢山出くわしたので、「なぜ?」と理由を考えていました。理由を考えてみる癖がついたのか、留学以前より当たり前だと思っていたことに疑問を持つようになりました。物事を批判的にみることが増えるにつれ悩みも増えましたが、様々なことが起こる複雑な現実を生きていくために必要な力を手に入れることができたと考えると、その力がついて良かったと思っています。

今後の展望

今回の留学で、人と人の関わりを生む物や施設といった間接的な物に興味を持ちました。留学前から行ってきた交流会での直接交流だけでなく、交流を促進するような、新たな出会いから希望が生まれるような空間設計や製品開発などに挑戦したいです。
また、「言葉がもっとできたらさらに心を通わせられたのに…」という思いを忘れず、デンマーク語や英語などを勉強し、国境関係なく新しい出会いを求めていきたいです。

留学スケジュール

2023年
8月~
2023年
8月

デンマーク(フレデリシア)

① 現地高校への留学(約3週間)
ひとつのクラスに所属して、授業に参加したり、日本を紹介するプレゼンテーションや折り鶴つきアンケートの配布を行ったりしました。グループやペアでの活動的な授業が多くあり、これは協働や意見交換の力が鍛わるぞと思いました。面白かったのは宗教の授業で、ドキュメンタリー番組を見たり踊ったり聖書を読んだりと、とても新鮮でした。
また、生徒は自由の中で自分で考えて行動していると感じました。教室への入退室が自由で、多くの友達が放課後はアルバイトをしているなど放課後まで及ぶルールはなく、先生は生徒の模範のような寛容さを持っていて対等な目線を感じました。
学校でパーティーも催されるそうで、学業のためだけでない場所だと感じ、生徒も生き生きとしているように見えました。
②デンマークとノルウェーの各地への訪問
学校が始まる前の約2週間や週末に、ホストファミリーに様々な場所に連れて行ってもらいました。デンマークの歴史を学んだり、街並みを楽しんだりしながら、街にある芸術作品の多さと多様さが個性を出しやすい環境に繋がるのではないかなどと考えていました。また、視覚障害のある人にとって見えにくい場合があるのに首都であっても点字ブロックが地面と同じような灰色になっているなど、美しい街並みではありましたがバリアフリーではない箇所も発見しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

授業中のグループワークで廊下のソファをよく使っていました
オスロで見た点字ブロック
H.C.アンデルセン幼少期の家
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

私は、デンマークの自然に心惹かれました。穏やかで平らに広がる草原や透き通った海、空の雲は近く感じられました。冬は太陽が出る時間が短く、また違った風景が見られそうなので、冬の季節にも訪れてみたいと思いました。

ドライブ中の窓から
到着日の21時ごろの空の様子
想像以上にきれいだった海

あなたにとって留学とは?

私は留学前まで割と忙しい生活をしていました。そんな中での留学は自分を振り返る機会になったと思います。私は留学先での予定を詰め込まず、一家庭の過ごし方の体験として、ホストファミリーと長く時間を過ごしました。夏休み期間だったときを中心に多くの土地を訪れましたが、カフェに読書をしに行くことも多くあり、心がじんわりとした温かさで満たされて「これがヒュッゲ*なのか!」と実感しました。心の充実感を得られた後は心がリフレッシュされて、そういった機会を自分から持ち、振り返ることの大切さに気づきました。
*デンマークで大切にされる価値観。是非調べてみてみてください。

また、友人に”Who are you?”と唐突に尋ねられたのは印象的な思い出です。自分の話をもっとしてよということだったと思いますが、この問いにうまく答えることはできませんでした。自分は何をしたいのか、どんな人間なのか。それを考えるきっかけとなる一言であり、今後も大切にしたい言葉です。

英語以外の公用語、でも英語力が高い国への留学

  • 語学力 : その他の言語

英語力が高い人も多い国でしたが、周りの人の日常会話や学校の授業は全てデンマーク語だったので、話の内容を理解するのが難しかったです。
留学前にYoutubeや言語学習アプリでデンマーク語を勉強していましたが、勉強を始めたのが遅かったので、自己紹介が少しできるくらいでした。現地では1ヶ月しかないのならデンマーク語よりは話せる英語の勉強をした方が会話できるのではないかと考え、デンマーク語の内容は翻訳アプリや表情・状況からの推測で理解しようとしていました。
日常的に使われる言語が使えたら会話にスムーズに参加できるとは思いますが、公用語が英語以外ではあるが英語力が高い国へ留学する際は、準備までの期間と滞在期間によっては英語力を高めていく方が良いかもしれません。

留学前にやっておけばよかったこと

願望(〇〇したいな〜)を計画に移すこと。現地での成り行き任せな部分があり、事前研修などで挙げたやってみたいことをやらずに帰ってきました。留学は気軽に行けるわけではないことを考えると、留学前にもっと自分のしたいことを洗い出し、実現に向けて動いておけば良かったと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学で一皮剥けると思います。そのくらい環境が変化し、人によっては苦しい思いもします。でも、無駄なものは何もない!そう信じてがんばってください。応援しています!