留学大図鑑 留学大図鑑

尾崎友亮

出身・在学高校:
香川高等専門学校 高松キャンパス
出身・在学校:
豊橋技術科学大学 大学院
出身・在学学部学科:
工学研究科 応用化学・生命工学専攻
在籍企業・組織:

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最終更新日:2023年09月05日 初回執筆日:2023年09月05日

微生物の力でゴミからエネルギーを!

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • デラサール大学・化学工学部
  • フィリピン
  • マニラ
留学期間:
7ヶ月16日間
総費用:
700,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 630,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

フィリピンにおける最終処分場の廃棄物の減量と貧困層の生活の質の向上を目的に留学を行いました。フィリピンには最終処分場でゴミを拾って生活する人々がいます。しかし、最終処分場には生ゴミが多いことから臭いや衛生環境の問題があります。このような背景から、目的を達成するために、メタン発酵システムの導入を考えました。メタン発酵とは生ごみ等の廃棄物から電気を生み出す技術です。そのため、メタン発酵システムの導入による最終処分場の生ごみの減少が、ゴミを拾って生活する人々の衛生環境を良くするのではないかと考えました。活動内容として、大学では、実験装置を作製し、バイオガスを回収することができるか試験を行いました。フィールドワークでは、廃棄物・水処理施設に赴き、廃棄物処理の現状把握とメタン発酵システムの導入可能性を探索しました。

留学の動機

高専5年次にフィリピンのゴミを拾って生活する人々(ウェイストリサイクラー)の特撮映画を観たのがフィリピンに興味を持った最初のきっかけでした。その後、大学に3年次編入し、編入したその年に実際にフィリピンに行って、ゴミ山を観に行った経験から、何か解決できる技術はないかと考えるようになりました。長期間の滞在で見えるものがあるのではないかという考えから、トビタテ留学JAPANに応募することを決意しました。

成果

大学での活動では何もない状態から実験を立ち上げ、全て現地のものからバイオガスを回収することができたことで、メタン発酵システムの導入が可能であることが確かめられました。フィールドワークでは、2ヵ所の廃棄物・水処理施設に赴くことができました。しかし、フィリピンにおけるメタン発酵システムの認識とノウハウの低いことが明らかとなりました。システムの運転操作や有効性等を伝えていく必要があると感じました。

ついた力

行動力

コロナ後の留学ということもあり、受け入れてくださった先生の研究室には学生はいなく、ゼロの状態から研究が始まりました。その状況下で、自分で多くの人に連絡や直接交渉をすることで研究を形あるものにできました。この経験から、これまで以上に行動する力が身についたと感じています。

今後の展望

私は留学経験から、現地での活動が問題解決のアイデアやモチベーションに繋がっていると感じています。そのため、私は将来、企業の研究者として世界各国に赴き、地球環境問題を解決したいと思っています。私はこれまで水・廃棄物問題という2つの環境問題を中心に勉強や研究を行ってきました。これらの問題はここ数十年のうちに解決できるか定かではないですが、私は解決したいと思っています。

留学スケジュール

2022年
7月~
2023年
2月

フィリピン(マニラ)

まず活動内容について話しますと、マニラにあるデラサール大学で『フィリピンにおけるメタン発酵システムの導入による温室効果ガス削減効果』の研究を行っていました。文献調査のみならず、ラボスケールのバイオガス生成装置の作製や微生物の培養を行い、大学の食堂から出る食品廃棄物からバイオガスを回収して、実験データを得ました。得られた結果から、現地の大学の学生の前で発表する機会を得ることができ、あまり知られていないメタン発酵システムの素晴らしさを伝えることができました。一方で、フィールドワークとして実際のメタン発酵システムを見学しました。現地におけるメタン発酵システムの課題や問題点を自分自身で確かめることができたので良かったと思います。
次に普段の生活について話しますと、大学から徒歩1分の距離に住んでおり、スーパーも住まいの建物の1階にあったので、平日は大学と住まいの往復で困るようなことはありませんでした。食事は大学周辺に出店がたくさんあったので、大学の友達とよく食べに行っていました。1食300円程で済んでいたため、かなり節約して生活ができていたと思います。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

35,000 円

生活費:月額

25,000 円

項目:ビザの申請

700,000 円

大学のクラスで研究成果を発表
バイオガス発電システムを見学
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

35,000 円

生活費:月額

25,000 円

項目:ビザの申請

700,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学中に最もお世話になった方は、大学の化学工学部の学科長の教授でした。留学開始時、受入先の教授に野放しにされている私に、学科長の教授は多くのサポートをしてくださいました。おかげで実験を進めることができ、フィールドワークも行うことができました。加えて、ウェルカムパーティーを開いてくださったり、クリスマスパーティーに呼んでくださったり、旅行に誘ってくださったりしました。その教授だけではなく、教授の研究室の学生や研究グループの教授方と仲良くなることができ、日々楽しく大学生活を送ることができました。感謝してもしきれない方々なので、日本に来られたら、おもてなししたいと思っています。

お世話になった教授方とディナー

ポジティブな休学と考える

  • 単位・留年 : 休学・留年

休学と聞くと良いイメージを持たない人が多いかと思います。私自身、休学をして同学年の友達と比較して1年遅く大学院を修了することになりました。しかし、これは悪いことではないと思っています。理由はともあれ、自分のしたいように生きるために休学が必要であれば、それは必要なことで悔いのない選択になるかと思います。これを読んでいる多くの方は、留学をするうえで休学をしようか否か考えている方だと思います。社会人になるうえで同い年の友達と比べて1年遅れる焦りがあるかと思いますが、留学はその遅れる1年分以上の価値があると思います。実際、私は就職活動をして、休学をしたことによるネガティブな印象を持たれることはありませんでした。むしろ好意的に思ってくださっているように感じました。そのため、休学をするか悩んでいる方は、ポジティブな休学と考えて、不安に思わず休学していただければと思います。

留学前にやっておけばよかったこと

現地語を少し勉強しておけば良かったかなと思います。フィリピンのマニラではタガログ語が主言語で、マニラのほとんどの方は日常会話でタガログ語を使います。そのため、大学で複数人の友達と話すときも、私を除く会話はタガログ語でした。私は基本的に英語で会話をしていましたが、タガログ語を話せたら、より楽しく会話ができたのではないかと感じています。

留学を勧める・勧めない理由

これから留学を検討する方へ、留学したいという気持ちが少しでもあるのであれば、留学に行くべきだと私は思います。特に学生は、学生だからこそ経験できること、作れる人間関係があります。留学前は現地の治安や生活等で不安に思うこともあるかもしれませんが、現地に行ってしまえば、どうにかなることが多いです。留学に行きたい気持ちを行動に移すことは難しいことかもしれませんが、勇気を出して挑戦していただきたいです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

後輩へのアドバイスとして留学初日を乗り切れば何とかなるということを伝えたいと思います。私自身、留学中で一番大変だったのは初日でした。一人での海外が初めてだったことや初日にスマホが使えなかったことから、宿のオーナーさんに会うまで不安な気持ちでした。初日を乗り切れば気持ちは落ち着くものです。初日に大変な思いをしたとき、初日を乗り切れば何とかなるという言葉を思い出して、その状況を乗り越えてください。