留学大図鑑 留学大図鑑

ゆうり

出身・在学高校:
春日部共栄高等学校
出身・在学校:
筑波大学大学院
出身・在学学部学科:
生命環境科学研究科生物資源科学専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2019年05月15日 初回執筆日:2019年05月15日

ブラジルとハワイでコーヒー研究留学

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • University of Sao Paulo Department of Agri-food Industry Food and Nutrition、University of Hawaii Department of Human Nutrition and animal Science
  • ブラジル・アメリカ合衆国
  • サンパウロ、ハワイ
留学期間:
サンパウロ6カ月、ハワイ2カ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,290,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ポルトガル語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

「コーヒー生産地と消費地を繋ぐ」ために、サンパウロ大学大学院で交換留学、ハワイ大学で研究留学、コーヒー農園でのインターンシップ活動を行いました。留学の目的はコーヒーの品質評価についての修士研究を行い、実践活動を通じてコーヒー産業について広く学ぶことでした。
ブラジルでは大学での研究活動、授業履修、農家でのインターンシップと自らのバリスタとしての経験を活かしたコーヒーワークショップの開催をしました。
ハワイでは大学での研究活動と農園を巡るフィールドワークを行いました。
コーヒー生産大国であるブラジル、世界有数の産地であるハワイでのフィールドワークは特に、私にとってとても貴重な経験となりました。各地域の農家の方々がコーヒーを栽培する想いを知ったり、官能評価についての知見も深めることができたためです。

留学の動機

コーヒー産業について視野を広めながら、研究活動を行うことで専門性も高めたいと考え留学しました。コーヒーについては学部の頃から研究を行っていましたが、大学院では産地での評価や生産を学びたいと考え、コーヒーの生産とともに研究が盛んなブラジル留学を決意しました。一方でハワイは世界有数の高品質コーヒーの生産地です。土地に大きく左右されるコーヒーの栽培を広く学びたいと考え、ハワイ研究留学が形になりました。

成果

修士研究活動・学会発表・インターンシップ・ワークショップ開催を実現することができました。その中でも、特にブラジルの大学院では研究を進める上で幾つもの困難に直面しまし、心が折れそうになったこともあります。しかしそのおかげで、最終的に実験結果だけでなく、語学力や異文化で協働するコミュニケーション能力も身に付けることができたと思います。

ついた力

動じない力

ブラジルで生活する中でハプニングや失敗に動じない力が身につきました。研究テーマを掲げて、研究室や農家さん・専門家と多くの方々を巻き込む中、予想もしていなかった困難もありました。しかし、目の前の困難に一喜一憂せずに、自分なりの最善を尽くす姿勢で乗り越えることができました。留学終盤にはハプニングにも余裕を持って対応できるようになりました。

今後の展望

ブラジルとハワイでの知見を活かして、日本で研究活動を続けています。ブラジルとも引き続きコントクトを取りながら交換留学先での研究と、今後の日本での研究で修士論文を完成させることが目の前の目標です。今回留学でお世話になった方々とのご縁を今後も大切にしていきたいです。

留学スケジュール

2018年
7月~
2019年
1月

ブラジル(サンパウロ)

・サンパウロ大学大学院での研究活動
食品栄養専攻の商品開発研究室に所属し、コーヒーの品質評価に関する化学実験を進めました。また、授業を履修して単位を修得しました。基本的には研究室で学生と実験を進める毎日でした。20人ほどの学生のいる研究室で、スペインやフランスからの留学生もいました。商品開発の研究室だったので、企業とのプロジェクト遂行過程も学ぶことができました。
・コーヒー農園でのインターンシップ活動
研究活動の合間に、月に1度程、数日間コーヒー産地に赴きました。農園での活動や、品評会でのボランティア、コーヒーセミナーの開催を行いました。農家さんやカフェの経営者、官能評価の専門家など多くの人との出会いに恵まれました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

研究室のメンバー
コーヒー協会品評会
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2019年
1月~
2019年
2月

アメリカ合衆国(ハワイ)

・ハワイ大学での研究活動
食品工学研究室に所属し、コーヒー果実の機能性成分測定に関する実験を行いました。短い期間でしたが、授業に出席したり、学生実験の補助などもして有意義な時間が過せました。

・ハワイ島でのコーヒー農園訪問
5つほどのコーヒー農園をめぐり、栽培方法や土壌の特徴について調査しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

コーヒー農園にて
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

家族のように温かい日系コーヒー農家さんにとてもお世話になりました。
ブラジルでの生活が始まると、研究面でも、生活面でもいくつもの困難に直面しました。そんな時に、研究を一緒に進めていたコーヒー農家の皆さんは家族みんなでいつも私を迎え入れてくれました。研究面では様々なブラジル人の方々を巻き込む必要があり、困難もありましたが、農家さんのアドバイスとサポートのおかげで乗り越えられました。研究面だけでなく、生活面も気遣って下さいました。着いたばかりの頃は、環境の違いのせいか体調がすぐれず、不安もありましたが温かく支えてくれました。その後も、住んでいた地域はバスで半日ほどと、近くはありませんでしたが、私にとってはブラジルの実家のような場所でした。家族のような皆さんの支えのおかげで、楽しく、自分らしく留学生活を過ごすことができました。
落ち込んだ時には明るく励ましてくれて、応援してくださった農家さんご一家には感謝してもしきれません。またお会いして成長した姿をお見せしたいです。

農家さんご夫婦と

現地で身近に相談できる人に相談する

  • 生活 : 病院

ブラジルでは環境や気候・食べ物の違いからか体調を崩すことが何度かありました。日本では、体調はほとんど崩さないのですが、持って行った薬は到着後1カ月で使い切ってしまいました。そんな時に、自分で薬局で薬を買うこともできますが、現地の薬局では薬剤師でなくても薬を勧めてきます。その薬が自分の症状に本当に合うかは不確かなこともあります。なので、少しでも体調の悪い時は、自分で解決しようとせず、病院に行くか周りを頼って本当に良い改善策を探してください!

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学先では予想もしなかったハプニングがたくさん起こると思います。むしろ、予想しなかったことだらけだと思います。でも、その中での失敗経験は強くなるチャンスだと思います。そして何より、そこでの人々との出逢いで必ず成長できると思います。留学を考えている皆さん、ぜひその一歩を踏み出してみてください!そして、周りの人にしっかり相談して、しっかり計画を立てて、充実した留学生活を送ってください。応援しています!