留学大図鑑 留学大図鑑

あーり

出身・在学高校:
神戸市立葺合高等学校
出身・在学校:
岡山大学
出身・在学学部学科:
文学部 人文学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年06月05日 初回執筆日:2020年06月05日

病気や障害がある人の兄弟姉妹への支援

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ウィチタ州立大学
  • アメリカ合衆国
  • ウィチタ
留学期間:
9か月
総費用:
1,800,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,690,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準1級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

 ひらがなで「きょうだい」は病気や障害のある人の兄弟姉妹のことを指す。日本では認知度が高くなく、支援体制も確立されていないが、アメリカでは1996年からSibling Support Projectという公的事業として行われている。そこで、アメリカでのきょうだい支援のあり方を知るとともに、社会学が著しく発展した国で社会学の講義を受けること、多様性にあふれる国での特別支援教育のあり方を学ぶことを目的に留学した。
 きょうだい支援については、Sibling Support Projectを立ち上げた代表の方が直接運営するセミナーに参加した。学童期のきょうだいが集う場であるSibshopの運営の方法を学ぶもので、ライフステージに応じた支援の必要性を知った。活動内容にも多くの工夫があり、日本での支援のあり方を考える大きなヒントとなった。
 大学では社会学や特別支援教育など、興味のある分野の講義を履修することができた。どの講義も興味深く、面白かった。特に、特別支援教育についての講義は日本と全く考え方が違っていて新鮮だった。講義の一環で外部機関と関わる機会も多かった。
 さらに、留学先の大学やその周辺地域でCultural Ambassador(文化大使)として活動した。他の国代表の学生とともに大学や地域で文化イベントを開催・協力したり、大学内の部署向けにセミナーを開いたりしていた。

留学の動機

 高校生の時に「きょうだい」への支援がアメリカで進んでいることを知ってから、ずっと留学したいと考えていた。身の回りに留学経験のある先輩方が多かったため、大学に入ってからは自然と自分も留学の準備を始めた。

成果

 「きょうだい支援」がいち早く実施され、今も続いている国においての実際の支援の様子を見ることができたとともに、社会学や福祉、特別支援教育の講義を通して視座を高めることができた。また、異文化と触れ合うことで、自分のなかでの常識が案外たくさんあることに気が付くことができた。

ついた力

何事にも恐れず飛び込む力

 留学前は「やりたいこと」を口で語ることはあっても行動に移す勇気は決してなかった。しかし、異国で長期間すごしながら様々な物事にチャレンジする中で数々の失敗を経験し、自分がタフになったと感じる。

今後の展望

 医療・福祉・特別支援教育の領域では徐々に知られてきている「きょうだい支援」であるが、通常学級の教師や社会のマジョリティにあたる人たちが「きょうだい」について知ることが過ごしやすい社会の第一歩だと思っている。帰国後は、留学先で得た経験をもとに日本での支援のあり方を探るとともに、「きょうだい」について知ってもらうような活動がしたい。

留学スケジュール

2017年
8月~
2018年
5月

アメリカ合衆国(ウィチタ)

 大学内の寮に住みながら講義を受けた。運よく一人部屋を確保することができ、キッチンとリビングのみを共同で利用していた。毎晩のように友人と集まって課題をしたり、ご飯を食べたりして楽しく過ごしていた。このような仲間のおかげで、勉強も遊びも全力で取り組むという姿勢を培うことができたと思う。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

寮のイベントで「ふるさと」をテーマに描いた絵
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

 ニューヨーク・タイムズスクエアで年越しイベントに参加した。大晦日朝10時に会場に入ったきり、再入場ができないのでその場にニューイヤーまでいなければならない。気温はマイナス20度ほどで、トイレもない。噴水も凍るような寒さの中、暇つぶしのトランプゲームもままならない。ただただ寒さが身体に刺さったが、段ボールを地面に敷くと寒さが和らぐことも体感することができた。14時間、とにかく辛かったが無心で過ごした末にやってきた新年の幕開けは恐ろしく高揚感のあるものだった。その後、トイレを探して1時間街を彷徨ったのも今となってはいい思い出だ。

イベントにて。新年が近づいて盛り上がってきた頃。

ボランティア希望は大学を通したほうがやりやすい!

  • 留学先探し : ボランティア

 近隣の病院でボランティアを募集していたので直接連絡したのですが、車を持っていないこと、そして語学力への不安があることから断られてしまいました。かなり落ち込みましたが、めげずに大学で募集しているものや、先生を通して申し込んだものに参加することにしました。

急病!もう少し周りを頼ればよかった

  • 生活 : 病院

 急に高熱と全身に蕁麻疹が出て、1週間くらい動けなくなったことがありました。配車サービスを利用して一人で必死に病院に行ったものの、原因不明と言われてしまいました。その後は、治るまで影を潜めて過ごし、結局ルームメイトにさえも隠していました。しかし今考えれば、もう少し周りを頼っても良かったのかもしれません。

留学前にやっておけばよかったこと

留学後から卒業、そして卒業後までのプランをゆとりを持って考えておくとよかったなと感じています。留学で様々な経験をすることでやりたいことや目指したいものが変わる可能性を考えず、余裕のないプランを立てていたために立て直すのが大変でした。

これから留学へ行く人へのメッセージ

「せっかく留学しているのだから、できることをやってみよう」という気持ちで挑めば、どんどん自分の世界が広がっていくと思います!