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合氣道の五月女

出身・在学高校:
千葉県立千葉西高等学校
出身・在学校:
千葉大学大学院
出身・在学学部学科:
教育学研究科
在籍企業・組織:
合氣道 弘龍會明心館道場

武道やスポーツで留学したい人、相談乗ります!
特にアメリカに留学を考えている方、ビザで困っている時に連絡下さい。
もちろん、合氣道に興味がある人や経験者の方連絡待っています。

キーワード
アメリカ・ニューヨーク・長期留学・スポーツ・武道・合氣道


最終更新日:2018年10月29日 初回執筆日:2018年10月29日

ニューヨークで合氣道修行

留学テーマ・分野:
専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • New York Aikikai ニューヨーク合気会 合氣道専門道場
  • アメリカ合衆国
  • ニューヨーク
留学期間:
10ヶ月
総費用:
1,780,000円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<英検3級> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

 約130の国と地域に普及されている合氣道。次世代の合氣道界を牽引していく人材になるための武者修行として、世界的な有名な山田嘉光師範に弟子入りし、住み込みの内弟子として10ヶ月稽古に精進した。
 日本の伝統文化である武道の真髄を先生から学びながら、海外での武道や合氣道の認知を知りながら、何が求められているのかを理解した。
 また、今回の留学の背景としては、実家が合氣道の専門道場であり、将来的には道場を継ぐことを視野に入れている。実家の道場だけで稽古をしているのでは、世界が狭くなり実力がつかないと考えていた。そこで、より厳しい環境下に身を投じ、自分自身で道を切り開く力を付けることが目的の一つにあった。また、海外の道場とのネットワーク形成をし、将来活躍できるフィールドを構築することが大きな目的だった。
 結果、アメリカだけでなく、南米やヨーロッパ、アジアのそれぞれの道場長と友達となり、道場間の交流の礎を築くことが出来た。

留学の動機

 昔から私は、留学したいとも海外に進出したいとも思ってはいなかった。そんな私が留学すると決意したのは、出発の10ヶ月前であった。そんな私の意識を変えたきっかけは、二つある。親友の留学と合氣道の国際大会の参加である。自分自身を見つめ直し、自分軸を再認識したことで、今海外に出なければ後悔すると思い、留学すると踏み切った。

成果

 留学の一番の成果としては、北米・南米・ヨーロッパ・アジアの計8か国のそれぞれの道場長と友人になることが出来た。将来的な活動するフィールドを広げることが出来たことは大きな成果である。また、子どもクラスや初心者の指導に携わった事で色々な人と知り合い、国連の本部視察など貴重な経験をすることに繋がった。

ついた力

人とつながる力

 本当の意味での信頼関係の構築や世界中の人たちとネットワークを形成する力、また身近な人を大切にすることを再認識出来た。よって、総合して人とつながる力が身に付いたと感じた。
 また、言語が出来なくても友人が沢山出来た事と友人から世界中どこいってもお前は友達が出来ると言われたから。

今後の展望

留学を通じて繋がった道場との交流を持ち続け、グローバルに活躍出来るフィールドを大切にしていきたい。具体的な方法としては、各国の道場に訪れ、セミナーや合同稽古などを企画していく。また、希望者の道場間の交換留学が実現出来るように制度化を進めたい。

留学スケジュール

2017年
6月~
2018年
3月

アメリカ合衆国(ニューヨーク)

 マンハッタン中心部 チェルシー地区にあるニューヨーク合気会という合氣道の専門道場に住み込みの内弟子として10か月間修行を積んでいた。毎朝4時45分に起床し、道場の清掃や会員が使用した道着・タオルを洗濯をこなし道場の運営をアシスタントしていた。また、初心者指導や子どもクラスの指導にも携わり、接客サービスを行いながら、毎日5時間のクラスに参加し、自身の合氣道技能向上にも努めた。
 トビタテ生の中で、一番ストイックに生活をしたのではないかと自負している。とても辛い日々ではあったが最後までやり遂げたことでたくさんの貴重な経験をする事が出来た。
 成果としては、世界各国の道場長と繫がりを持てた事で、将来実家の道場との間で交換留学が出来る基盤を構築出来たと考える。

費用詳細

学費:納入総額

20,000 円

住居費:月額

126,500 円

生活費:月額

936,719 円

項目:セミナー参加費・交際費・雑費など

700,000 円

ニューヨーク合気会 正面入り口
日本にある実家の道場 合氣道弘龍會明心館道場
費用詳細

学費:納入総額

20,000 円

住居費:月額

126,500 円

生活費:月額

936,719 円

項目:セミナー参加費・交際費・雑費など

700,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

ニューヨークという土地柄、合氣道の稽古に通う会員の特徴として会社の経営者や芸術分野に特化した方などが多く、日常的な会話での世界観が広く、刺激的であった。その中で、私は多くの初心者の指導を任され、一対一のコミュニケーションで多くの事を話すことが出来た。その中で一番印象に残っているロシア系のアメリカ人のリオさんの話をしたい。
 初心者指導で初めて個人的に指導したのが彼で、おぼつかない英語を一生懸命聞きながら、20歳以上歳が離れている私に対しても、対等に接してくれる紳士的な方だった。ある日、稽古が終わり仕事に向かう彼のスーツには国連のバッジがついていたので、尋ねたところ国連本部の職員の方だと知った。
 後日、国連に招待して下さり、観光ツアーのルートだけではなく、関係者しか入れない首脳会談を行う会議室や総会の壇上まで上がらせてもらうといった貴重な経験をする事が出来た。彼から世界の社会情勢や彼の考えを色々な展示物を見ながら聞けたことは人生の財産だと思う。
 実際見て感じる空気感や地位や年齢を超越した彼の接し方は、貴重な学びである。

国連総会  会場
首脳会談を行う会議室 議長席に着座

あたって砕けろ!とにかく色々なコミュニケーションツールを持って海外へ

  • 語学力 : 英語

 私の英語レベルは、トビタテ生の中だけでなく、大学内の中で見ても最低レベルだったと思う。どれぐらいのレベルかというとセンター試験でいうと100点ぐらいの中学生レベルで話すことも聞き取ることすら出来なかった。では、なぜ海外に行って無事に帰ってこれたかというと、持ち前の明るさとたくさんの武器を持って行ったからだと思う。今回は、その武器を紹介したい。
①自分の紹介動画やアルバム
全てiPhoneのアプリケーションとカメラを使い、渡米前に色々なテイストで動画を作成した。自分の合氣道のスタイルがわかるプロモーション動画や道場の紹介動画といった真面目なものから、ダチョウに蹴られたり池に落とされる動画など馬鹿丸出しのキャラクターを理解してもらうための動画などだ。自分の事だけではなく、家族の写真や大切にしている物の写真をアルバムにして持って行った。映像や写真があると会話が弾ませることが出来る。
➁日本の文化を紹介するために英語であらかじめ原稿を作って、物を紹介する
 とっさに難しい言葉は絶対に出てこない。だからこそ、現地に行ったら紹介したいものに関してとことん調べ、原稿を持っていく事で、コミュニケーションの最初の一歩の準備が出来た。
 このような武器を駆使して、お酒の誘いやディナーの誘いは絶対に断らないでとにかく場数を踏んだことが結果的に、言語の勉強に繋がり、たくさんの仲間を作るきっかけになったと感じる。

実家の道場で撮った写真(自分の紹介プレゼンの1枚目)

留学前にやっておけばよかったこと

 英語の単語や熟語をとにかく勉強しておけば世界が変わったと思う。今からでも遅くはないと思い帰国してから勉強している最中である。

留学を勧める・勧めない理由

 私は、留学を勧める。世界を知ることで、自分の住んでいる国のことがよりわかると思う。留学が良いか悪いか、自分に合っていたか、合っていなかったかは人によって答えは違うので、判断しかねるが経験してからではないと判断できないと思っている。

これから留学へ行く人へのメッセージ

 頑張っている姿を、見てくれている人は必ずいます。だからこそ、辛くても自分を信じることを忘れないで欲しい。