留学大図鑑 留学大図鑑

持舘将貴

出身・在学高校:
私立岐阜済美学院済美高等学校
出身・在学校:
青森大学
出身・在学学部学科:
経営学部経営学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年11月19日 初回執筆日:2018年11月19日

アメリカにおける男子新体操の国際化

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Boston Rhythmic
  • アメリカ合衆国
  • ボストン
留学期間:
12ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,970,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<受けたことなし> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<これから受けていく予定>

留学内容

日本発祥である男子新体操というスポーツを海外に広めたいという思いとその為に自身の英語力を向上させるという目的でアメリカのボストンで1年間留学してきました。具体的な内容は午前中に語学学校に通い、英語を勉強し、午後にはインターンシップで男子新体操ボーイズクラスのコーチとして1〜2時間子供たちに男子新体操を教えていました。

留学の動機

自分は中学生の頃に男子新体操というスポーツに出会い、大学まで続けてきました。この期間ずっとなんでこんなにも素晴らしいスポーツに関わらずオリンピックがないんだろうという疑問がありました。国を超えてもっといろんな人に男子新体操を知ってほしいと思ったのがきっかけで留学を決意しました。

成果

成果としては、1年間週5日のボーイズクラスの活動で生徒を増やすことができたことや、また生徒が発表会などを通して達成感や楽しい!と思ってくれたこと。また、自分の代わりとなるコーチを見つけ自分がいない今もクラスが継続していることです。そして語学学校やインターンを通して英語がかなり上達しました!

ついた力

固定概念がなくなり理解できる力

自分は留学を経験して、住む環境や文化が違うだけで行動、考え方が違うことを直で感じました。それは時には驚き、時にはショックで落ち込んだりしました。しかし、この経験を通して自分はどのように向き合うか考えたりし、自分の今まで習ったものが当たり前ではないと分かりました。こうして相手、物事をもっと深く理解することが固定概念をなくすことでできるようになりました。

今後の展望

これからは今まで同様、新体操という軸は変えず、そして留学で得た英語力をこれからさらに伸ばしたいと考えています。そして大学卒業後もなんらかの形で新体操と関わっていきたいですし、英語を活かせる職業に就きたいなと今は考えています。そのためにもいろんな人との関わりや機会を自分で作っていきたいと思っています。

留学スケジュール

2017年
4月~
2018年
3月

アメリカ合衆国(ボストン)

住まいはインターン先の社長から提供されていて社長の息子さん(年齢の近い)と暮らしていました。また車も提供してくださり、移動は全部車でした。基本的なスケジュールは毎朝7時頃に起床し、7時半に語学学校に向けて出発、およそ40分ほどかけ到着します。その後9時からリーディング、グラマー、スピーキングの3つの授業を1時間、小休憩を挟みながらやり、12時半に終わります。語学学校には大学付属のカフェテリアがあり、学校の友達とご飯を食べていました。この時にいろんな国出身の人と友達だった自分はいろんな国の文化を聞けたし、自分も日本のことを話したりしました。昼ご飯を食べ終わったあとは、インターン活動のため体育館へおよそ30分ほどかけて移動し、1〜2時間コーチをしました。クラスの始まる時間や場所は日によってちがいますが基本的には先ほど書いた感じです。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

発表会を生徒と楽しく終えた時の様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

自分は留学中にインターン活動を終え、ホームステイ先へと車で帰っている途中、後ろから違う車に猛スピードで追突されるという経験をしました。その当時は日本にいた頃に比べて劇的な生活の変化に対応している途中でストレスを感じたりしていました。追突された日は自分の担当しているクラスの子供たちが話しを聞かなかったりと大変な1日で早く家に帰ってゆっくりしたいと思っていました。そして、渋滞の中なかなか進まないなと少しイライラしている時に背後から追突され、驚いたのと同時になぜ今なんだという怒りがありました。当時言語力が乏しかった自分はそんなことを初対面の相手には伝えることはできず、また個人的な感情であったため自分の中で抑えました。しかし、追突され車を降り、相手が近づいてきて大丈夫ですか?と聞いてきて更に怒りが増しました。普通最初に謝るものではないのかと思ったからです。その後も相手は謝ることをせず、自分はそれを相手に言えなかった悔しさから家で泣きました。母にこの話しを聞いて貰った時に母が教えてくれたことがアメリカは訴訟社会で謝ってはいけないとなっているということでした。まさに文化の違いだと理解できた自分は納得して、自分は固定概念を持ちすぎたと思いました。この経験から視野が広くなり、具体的に文化の違いを知るようになりました。

追突された時の様子

文化に合わせた指導法

  • 留学先探し : インターンシップ

自分はインターンシップ活動として、1年間新体操ボーイズクラスのコーチとしてやってきました。留学前にコーチをした経験はなく、漠然と自分がどういう風に教えられたかという経験をもとにとりあえず指導してみようと思って最初は取り掛かりました。最初の頃は子供たちも新しい先生がきたぞというような興味深々な気持ちもあり、話しを聞いてくれました。しかし、4回目くらいのクラスになるとふざけ始めたりする子や、練習を簡単に諦めてしまう子が出てきました。そんな状態でも最初は優しく教えるようにしたりしていましたが、段々と毎回毎回特定の子に気を使ったりするのが自分も辛くなり、怒鳴ってしまった時がありました。怒鳴ってようやく話しを聞いてくれる子もいれば、怒鳴られてもういいやと諦めてしまう子がいました。この時社長に、そんな怒鳴ってはダメだよ、もっと楽しませなきゃ。と言われたのですが、自分は日本だったら先生に対してこんなにもリスペクトがなかったり話しを聞かないのはありえないと言い返しました。この時自分は日本のやり方、文化を押し付けていました。社長にここは日本じゃなくてアメリカだよと言われ、自分の指導法を一度見直すことになりました。そして、そもそも敬語が存在しないアメリカでリスペクトを子供に求めるのは確かに違うなと思い、もっとフレンドリーに一緒に体を動かして、練習内容も競争形式を取り入れたりしてやってみたところ、子供たちの自分に対する話しの聞き方が変わり、自分も生徒とともに楽しみながら教えることができるようになりました。こうしてアメリカ文化で育った子供たちに合わせた指導ができたなと達成感と一つ異文化理解ができたと思っています。

子供たちにロープの技を教える様子

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学ではおそらく必ずと言っていいほど、何か自分の経験したことないこと、また日本では経験できないことが起こると思います。それは辛いものでもあれば、楽しっかったりしますが、終わってみると自分が新しい価値観や考え方を持ったことに気づかされます。ぜひ、留学だからこそ体験できるハプニングや出来事を直で感じ取り、新しい自分を見つけてきてください!