トビタテ!ニューノーマル留学ラボ

「トビタテ!ニューノーマル
留学ラボ」 とは?

WHAT'S IS 'TOBITATE NEW NORMAL RYUGAKU LAB'?

コロナ禍で海外渡航が制限される一方、海外とオンラインで繋がれるIT環境が進化し、留学のありかたや選びかた、情報の取りかたなど、留学を取り巻く環境は今、変化を続けています。新たに生まれた留学のカタチや意識を調査するとともに、リアル留学・オンライン留学、コロナ禍における海外への進学など、様々な留学方法や、選び方、準備方法、リアルな体験談、事例などを「トビタテ!ニューノーマル留学ラボ」で発信します。
新たな留学のカタチについて調査や取材に協力してくださる当事者や保護者、先生、留学関係者などを「調査サポーター」として募集し、一緒に探究してまいります。

※「トビタテ!ニューノーマル留学ラボ」は、文部科学省の2021年度の海外留学促進事業の一環として行います。

トビタテ!ニューノーマル留学ラボ

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留学に興味があるけど迷っている、または留学準備中、現在留学中、それぞれの状況にある高校生、大学生の皆様や、保護者、高校、大学の教職員、留学関係団体等の皆様で、こちらからの各種調査や取材依頼のメールをお届けしてもOK、という方はこちらから調査サポーターとしてご登録をお願いします。

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意識調査結果レポート

文部科学省 トビタテ!留学JAPAN 海外留学に関する意識調査概要
対  象:事前調査全国の15歳~30歳の男女6,352人/本調査全国の15歳~69歳の男女2,475人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年3月16日(火)~3月29日(月)
※調査結果の数字は四捨五入のため合計値が必ずしも一致しない場合があります。

コロナ禍で、留学への関心や意向は減っている? 増えている?

高校生結果グラフ
大学生結果グラフ

調査結果

留学への興味・意向がある高校生は、2019年36.9%、2021年は39.5%。大学生は、2019年31.8%、2021年は32.9%と、どちらも微増となり、コロナ禍でも留学意向が変わらないことが分かりました。

ますます先の見えない時代のとらえ方、留学経験者と未経験者に違いはあるの?

高校生結果グラフ
大学生結果グラフ

調査結果

コロナ渦で、先が見えない将来への不安もあり、今までより変化の激しい時代がくると言われています。高校生・大学生の留学経験者と未経験者に「将来の展望についての考え」を調査したところ、 「楽しみであり、変化に対応する自信がある」と回答した留学経験者の高校生は41.9%、大学生は32%でした。
一方、留学未経験者は、高校生12.8%、大学生10.2%。留学経験者は未経験者に比べ、高校生約30%、大学生約15%の差がありました。
また、「不安であり、変化に対応する自信がない」と回答した留学未経験者は、経験者と比較し、高校生は約8倍、大学生は約2倍でした。
留学を通じて慣れない環境や異なる価値観の中で生活することで、変化を愉しみ、対応する力がつくことが理由のひとつとして考えられます。

オンライン留学、具体的にどんな学び方、プログラムに興味がある?

高校生結果グラフ
大学生結果グラフ

調査結果

コロナ渦で、様々なプログラムが誕生しいるオンライン留学や海外プログラムへの興味を調査したところ、最も興味がある人が多かった「語学留学」については、高校生の62.2%、大学生の69.9%が「興味がある」と回答。インターンシップやボランティア、大学進学など、5割程度の学生が様々なオンライン留学に興味があることが分かりました。

オンライン留学のメリットとデメリット、重視するポイントは?

調査結果1

調査結果

期待・メリット

「費用が抑えられる」が1位。学費や渡航費、生活費などが抑えられるため、経済的理由でリアル留学に踏みだせない学生や、コロナ渦で渡航できない学生にとって、海外での学びを体験するきっかけになります。
次いで、「日本での学業や仕事を継続しながら学べる」が2位。学校や仕事を辞めずにチャレンジできることにメリットを感じている方は半数を超えていました。

調査結果2

懸念点・デメリット

「海外の異文化・価値観を体験する機会が少ない」と回答した方が半数以上となり、勉学だけでなく、異文化体験を通じた学びを求めている方が多いことがわかりました。
また、時差の問題や、友達づくりや先生とのコミュニケーションのしにくさも懸念されているようです。

調査結果3

重視するポイント

高校生、大学生ともに、費用に次いで「授業時間以外で、学生と交流する機会があるか」が2位、時差が3位と続きました。
また、オンライン留学の受け入れ実績や単位取得の可否もポイントのようです。

実際にオンライン留学をした方に聞いてみました!

今田 紫生良

コロナでリアル留学断念も、 MIT航空工学の無料オンライン講座を受講

今田 紫生良さん

IMADA Shiira

宮崎大学大学院2年生

留学先:
アメリカ マサチューセッツ工科大学(MIT)
留学内容:
ロケット制御、経営学、マーケティング等
ーオンライン留学をしようと思ったきっかけは?
トビタテ奨学金で米国留学していたものの、コロナの影響で途中帰国。予定していたインターンやNASAの研究施設訪問もできず、悔しい思いをしました。次のチャンスに備え情報収集をしたところ、MITが無料でオンライン講座を提供していたので挑戦しました。
ーオンラインで学んでみてどうでしたか?
時差という課題はありましたが、オンラインで同じ講座の受講生とディスカッションしたり、課題を添削いただける機会もあり、非常に満足度の高いものでした。将来は、日本初の有人飛行ロケットを開発し、自ら宇宙にトビタつのが夢です。
國枝 蒼太郎

インドでのオンラインインターンやStanford e-Japanに挑戦した高校生!

國枝 蒼太郎さん

KUNIEDA Sotaro

長野県諏訪清陵高校2年生

留学先:
インド/アメリカ
留学内容:
インド企業にてオンラインインターンシップ/ Stanford e-Japan 2020fallへの参加
ーオンライン留学をしようと思ったきっかけは?
トビタテ6期生に応募していたが、コロナ禍で採用プロセスが中止に。それでも留学の夢を諦めず、日本にいながら出来るオンラインの機会を探し、インドでソーシャルビジネスを展開する会社でのオンラインインターンや、米国大学によるプログラムに参加しました。
ーオンラインで学んでみてどうでしたか?
ITスキルを活かしインターン先にweb予約・決済システムを導入できたのは嬉しかったです。また、スタンフォード大学による高校生向け「Stanford e-Japan 2020fall」では最優秀賞をいただけました。日本の学校生活と併行して学べるのがメリットだと思います。
オンライン留学体験者
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保護者・高校教師は、子ども・生徒のコロナ禍の留学をどう考えている?

国・地域別の海外安全情報
高校生結果グラフ
大学生結果グラフ

調査結果

保護者・高校教師に子ども・生徒を海外留学に行かせたいか調査したところ、コロナ感染危険レベルが1なら留学に行かせたい保護者64.3%、高校教師は71.2%にのぼりました。
また、感染症危険レベル3だとしても応援するという保護者、教職員も2割以上に上りました。

実際にコロナ禍でも渡航し留学をした方に聞いてみました!

鍋田 梨奈

獣医臨床病理の専門医を目指して、日々勉強と研究に奮闘!

鍋田 梨奈さん

NABETA Rina

大学名 (国):
サスカチュワン大学(カナダ)
留学内容:
アメリカ獣医臨床病理専門医になるための理論と実践
ーコロナ禍の留学で大変なことは?
感染対策で世帯をまたぐ屋内の集まりは禁止、一人暮らしで友人とのコミュニケーション機会が少ないことが課題に感じています。また、現在は航空郵便がストップしているため、日本人の友人や家族ともなかなか会えません。
ー将来のビジョンは?
獣医師として、動物たちと動物にかかわる人たちの、健康で豊かな生活をサポートしたいと思っています。痛みの少ない検査からを通して、早く正確に動物たちの状態を把握し、健康をサポートしたいです。日本に留学で得た知識や経験を伝えていきたいと思います。
山口 玲菜

「地域独自の文化を活かした持続可能都市」の実現を目指す!

山口 玲菜さん

YAMAGUCHI Reina

大学名 (国):
リヨン建築国立学校(フランス)
留学内容:
都市に関する専門知識の習得とインターンシップ
ーコロナ禍の留学で大変なことは?
大学内の図書館やコピー機、カフェの利用が制限されて不便な上、突然授業が休校になることがありモチベーション維持が難しいです。毎朝5時半に起床し勉強したり、朝ヨガを行う習慣をつけることで生活リズムを保ち、気持ちを前向きに持つようにしています。
ー将来のビジョンは?
将来は都市計画の実践と研究を通して、「地域独自の文化を活かした持続可能都市」づくりに貢献したいです。コロナ禍での留学を意味のあるものとするためにも、今後も社会の情勢、そして自分自身の心や身体と真摯に向き合いながら、目標に向けて漸進していきたいです。
コロナ禍にリアル留学中の
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高校教師の国際理解教育や留学関心喚起のための取り組みへの意向は?

高校教師結果グラフ

調査結果

生徒に対して、国際理解教育や留学への関心喚起のために今後どのくらい取り組んでみたいか、について取り組みの具体例を示しながら高校教師に調査したところ、取り組みたいという回答が6割~7割を占めました。

高校での取り組み事例をチェック 

MESSAGE

「トビタテ!ニューノーマル
留学ラボ」
運営事務局
からのメッセージ

コロナ禍が私たちの生活に与える影響は甚大で、留学の位置づけ、あり方にも変化が起きています。ただ、世界の人々と価値観の違いを超えて協働できる真のグローバル人材が求められていることに変わりはないと思います。また、留学という越境体験により自身や日本の常識を俯瞰する経験は人生の選択肢が広げます。コロナ禍における留学の最新トレンドや好事例をリサーチ&シェアし、未来を生きる若者をオールジャパンで応援すべく、このラボを運営してまいります。

西川朋子

トビタテ!ニューノーマル留学ラボ
運営事務局(トビタテ広報担当)

西 川 朋 子

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