新型コロナウイルスを越えて
はち( )
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
-
- リーズ大学
- イギリス
- 留学テーマ・分野:
- 大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
私は留学に際してイギリスの他にもう1カ国行く予定にしていました。未来の留学のためにトビタテに申し込み、留学計画を立てながらワクワクしたことは手に取るように覚えています。しかしながら、留学がちょうど半分くらい終了した2020年3月、イギリスにもパンデミックの波が押し寄せ、涙ながらに留学中断の選択をせざるをえませんでした。帰国してから2週間の隔離の間も、自分がなぜ留学したのか、特段成果が挙げられることもなく中途半端な状況で帰国してしまい、この留学をどのように自分の中で昇華すれば良いのか、と自問自答を繰り返す日々でした。しかしながら、留学中に得た“飛び込む力”が自分の心の中で沸々と湧いてきて、帰国後は留学中に学習したmHealthや、興味を持った医療政策についてより深く学ぶため、それぞれベンチャー企業やシンクタンクでインターンをさせてもらい、また所属大学では感染症に関する研究に関わらせてもらうことができました。留学しているだけではできなかったことに多々チャレンジすることができ、留学以上の成果が得られたかもしれないと今はとても満足しています。 おそらく留学した人は誰一人として(留学中断にはならないにしても)全てがベストな状態で物事が運ぶ人はいないと思います。しかしながら、自分の強みは何なのか、自分の学びたいことや興味があることは何なのか、ベストは選べなくてもベターな道はないのか、何度も何度も自省することで、満足する留学生活を送ることができると考えています。これを読んでいらっしゃる皆さんもきっとご自身の強みがあるはずです。留学中、そして帰国後も壁にぶち当たった時にそれが発揮されることを祈っています。
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