留学大図鑑 留学大図鑑

苑子

出身・在学高校:
群馬県立高崎女子高等学校
出身・在学校:
筑波大学
出身・在学学部学科:
スポーツ医学専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年01月25日 初回執筆日:2018年01月25日

研究とスポーツ現場を繋ぐトレーナー

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ラフバラ大学・オスロスポーツトラウマリサーチセンター・ニューコビンファルスターハンドボールクラブ
  • イギリス・デンマーク・ノルウェー
  • レスターシャー・オスロ・ニューコビンファルスター
留学期間:
12ヶ月
総費用:
2,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,100,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

日本スポーツ界の競技力向上のために,研究とスポーツ現場を結びつけることのできるアスレティックトレーナーが必要とされており,私はイギリス,ノルウェー,デンマークの3カ国で研究者およびアスレティックトレーナーとして勉強しました.イギリスでは,ラフバラ大学のスポーツ医学研究室に所属し,最先端のスポーツ医学研究を学ぶとともに,女子ハンドボール部に所属して研究とスポーツ現場を結びつけることのできるアスレティックトレーナーとしての役割を学びました.その後,学んだことを生かして,ノルウェーのオスロスポーツトラウマリサーチセンター,デンマークのニューコビンファルスターハンドボールクラブでインターンシップを行い,研究とスポーツ現場を結びつける方法を実践的に学びました.

留学の動機

研究とスポーツの現場を結びつけることのできる環境は日本において非常に少なく,その能力を持ったアスレティックトレーナーも少ないのが現状です.しかし,自身が在籍している筑波大学と交流のあるイギリスのラフバラ大学では,研究とスポーツ現場の融合が最先端で行われていると知り,実際に留学し学びたいと思ったのがきっかけです.

成果

3カ国での留学を通して,研究者として世界最先端のレベルで学ぶことができ,アスレティックトレーナーとしても実践を通して大きく成長することができました.また研究と現場を結びつける方法も,学ぶことだけに留まらず,インターンシップを通して実践することで様々な発見がありました.

ついた力

楽しむ力

日々生きていく中で楽しいことだけではなくて,辛いことや苦しいことがたくさんあると思いますが,それらも楽しめるようにする力です.ノルウェーやデンマークの人々は,日々の生活を楽しく生きる方法を知っていて,一緒に生活する中でたくさん学ぶことがありました.今後も実践し,どんなことがあっても楽しく生きていきたいと思っています.

今後の展望

今後は博士号を取得後,大学の教員として働く予定です.大学教員として研究に従事しながら,アスレティックトレーナーとしてスポーツ選手を現場で支え,研究で得られたことを現場に還元できるようにしていきたいと考えています.2020年の東京オリンピックはもちろんのこと,その後も日本のスポーツ界が発展していけるように取り組んでいきたいです.

留学スケジュール

2016年
10月~
2017年
3月

イギリス(レスターシャー)

イギリスのラフバラ大学でスポーツ医学研究室に所属し,最先端のスポーツ医学研究を学ぶとともに,女子ハンドボール部に所属して研究とスポーツ現場を結びつけることのできるアスレティックトレーナーとしての役割を学びました.スポーツ医学研究室では,週1回行われる研究室ミーティングに参加し研究の進捗状況を報告すること,研究プロジェクトのリーダーとして他のメンバーとともに研究を進めることに従事しました.女子ハンドボール部では,選手兼アスレティックトレーナーとして活動しました.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

豊富なスポーツ施設を有するラフバラ大学陸上競技場
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
4月~
2017年
6月

ノルウェー(オスロ)

ノルウェーにあるOslo Sports Trauma Research Centerで3ヶ月間のインターンシップを行い,ハンドボール競技における最先端のスポーツ医学研究を学びました.Oslo Sports Trauma Research Centerは世界有数のスポーツ医学研究所であり,その中でハンドボール競技に特化した研究グループに入り,インターンシップを行いました.研究グループのミーティングに参加したり,傷害予防のトレーニングの普及活動に参加,近隣の育成年代のハンドボールチームに所属して傷害予防を目的としたトレーニングを教えることでなどを行いました.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

近隣のハンドボールチームのコーチ・選手
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
7月~
2017年
9月

デンマーク(ニューコビンファルスター)

デンマークにあるNykobing Falster Handball Clubでアスレティックトレーナーとして3ヶ月間のインターンシップを行ないました.チーム専属のアスレティックトレーナーとともに活動し,世界トップレベルのハンドボールチームで傷害予防を目的としてフィジカルトレーニングや,テーピング,マッサージなどを行ないました.日々の練習以外にも合宿,試合と全ての活動に帯同し,様々なことを学ぶことができました.研究と現場を結びつける方法を実践し,多くの気付きを得ることができました.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

アウェーでの試合で勝利
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学で確信した、“私はこれを目指す!”

ノルウェーのオスロスポーツトラウマリサーチセンターでインターンシップを開始し,同僚と研究の話をする機会がありました.この研究所は世界でもトップを走り,多くの研究結果を輩出しています.同僚たちは自分たちが世界を引っ張っていっていることに誇りを持ち,研究に取り組んでいることを知りました.彼らは私と同じ博士課程の学生ですが,大きな志を持っていることを知り,将来私も彼らと議論できるレベルまで研究を頑張ることを誓いました..

オスロスポーツトラウマリサーチセンターで行われている研究

VISA(滞在許可証)について

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

私の留学計画は,イギリス,ノルウェー,デンマークと3カ国滞在する予定であったため,3カ国全てにおいてVISA(滞在許可証)を取る必要がありました.3カ国全てに共通することですが,滞在許可証について明記されている公式のホームページを良く読むこと,わからないことがあれば問い合わせをしました.問い合わせについては電話で行うとすぐに問題を解決することができますが,メールだと約3日後に返信がきました.最初は英語で電話することに戸惑いもありましたが,対応してくれるスタッフはすごく優しく,わからない場合にはゆっくり話してくれたので,もし緊急に問題を解決しなければならない場合は電話で問い合わせることをお勧めします.

留学前にやっておけばよかったこと

語学の勉強です.これはみなさんが感じることかもしれませんが,語学があまりできないまま行ってしまうとすごく苦労します.日本にいるときから留学生や海外の人たちとコミュニケーションをとり,語学の勉強をしておくことをお勧めします.

留学を勧める・勧めない理由

私は,留学を通して自分の考えや物事の見方が大きく変わりました.日本では見れない,感じることのできないことが海外にはたくさんあります.もし,留学に少しでも興味があるのなら,1歩勇気を持って踏み出して留学にチャレンジしてもらいたいと思います.

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学が迫り,楽しみな反面不安なこともたくさんあると思います.私も行く直前は不安で押しつぶされそうになりました.しかし,留学を終わった今,留学を振り返ってみると楽しいこと,充実していたことがほとんどでした.現地の人々の優しさに触れ,自身のやりたいことができる環境が留学にはあります.ぜひ自身を持って,留学に行ってきてください.きっと想像以上に楽しい日々が待っていると思います.