留学大図鑑 留学大図鑑

Serika

出身・在学高校:
三重県立四日市西高等学校
出身・在学校:
名古屋短期大学
出身・在学学部学科:
専攻科保育専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年01月25日 初回執筆日:2018年01月25日

子どもの自己肯定感を高める保育

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Høkassen保育園
  • デンマーク
  • オーゴップ
留学期間:
17ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,100,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
デンマーク語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

 留学のテーマは「自己肯定感」です。
 子どもの自己肯定感を高めるために効果的だと思われる「認めの保育」を保育園インターンシップを通して学ぶこと、また、オペア(ホームステイ×ベビーシッター)としてデンマーク人家族と伴に暮らすことで、子育て上での自己肯定感の高め方や、国民性や文化的背景から「認めの保育」について考えることを目指しました。より文化を理解するためにデンマーク語も習いました。
 結果、デンマーク人の文化などを理解したうえで、どのように「認めの保育」が行われているのか、そもそもどうしてそのような考え方ができるのか、自分なりに解釈できるようになりました。
 また、子どもの自己肯定感を高めるためには自身の高い自己肯定感が必要だということで、留学中は自分ともとことん向き合いました。

留学の動機

 私は豪州留学の経験があります。初海外に、「日本しか知らないなんてもったいない」と素直に感じました。その思いから、欧州へも留学してみたいと思っていました。また、現地では、自分をはじめ、日本人の自己肯定感の低さを痛感しました。保育士になる上で、子どもにも同じ苦しみを味わってほしくない。と思いました。この2つの思いから、偶然にもデンマークで行われている「認めの保育」について知り、留学を決めました。

成果

「人は平等である」という考え方がデンマーク人には根付いています。子どもと大人も、個性を持った一人としてみな平等です。「大人」と「子ども」、「先生」と「生徒」などの枠組みは、良い意味で曖昧です。枠組みを介してではなく、1人の人対人として関わっているからこそ、ありのままに生きている人々の姿がありました。「自己肯定感を高める保育」のヒントとなるものはもちろん、人間として大切なことをたくさん学べました。

ついた力

行動、忍耐、適応、コミュニケーション力

現地では、見学したい保育園や、短期でインターンさせてもらえる保育園探しもしました。その際には、交渉のために直接保育園へ足を運んだり、電話で交渉したりしました。また、新しい人とのつながりを求めて、いろんなイベントや集まりに行ったりしました。そういった経験から、行動力が高まったと思います。

今後の展望

 自分自身の自己肯定感をより高めつつ、日本の保育園で実際に「認めの保育」を意識して子どもたちと関わる。そうすることで、「自己肯定感を高める保育」についてさらに学び、自分のものにしていく。また、大学院へ進学し、心理学やデンマークの保育など、専門的なものを学び、将来につなげていきたい。

留学スケジュール

2016年
4月~
2017年
9月

デンマーク(ヴィッセンビャウ)

 オペアというものを行いました。これは、子どもがいる現地の家庭でホームステイをしながらベビーシッターのように子育ての手伝い等をするものです。これを利用したことで、デンマークの文化や伝統、国民性や価値観などを間近で学ぶことが出来ました。デンマーク流の子育てについても、もちろん学ぶことができました。デンマークには「子どもも大人も平等である」という考え方があります。その考えのとおり、親は子どもの権利というものをとても大切にします。例えば、子どもが残してきたお弁当の中身を食べたいとき、必ず本人に食べていいどうか聞いてから手を付けます。その子がもう食べないだろうとわかっていたとしてもです。限度はありますが、こういった細かい面からも、子どものことを尊重して1人の人として接していたのを感じ、子どもへの接し方を考え直すきっかけになりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

オペアファミリーの子ども2人と家で孵化したひよこです。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2016年
6月~
2016年
11月

デンマーク(オーデンセ/グラムスビャーグ)

 デンマーク語語学学校でデンマーク語の授業を受けていました。学校にはシリア人の人も多くいて、シリアの文化や現状などに触れる機会にもなりました。これまで中東の人と関わったことがなかったので、中東の人に対して抱いていたイメージを考えさせられるきっかけになたし、なにより中東に関心を持つことができるようになりました。もちろん、デンマークの文化やデンマーク語も学ぶことが出来ました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

クラスでの写真。4大陸7か国という豊かな国際色
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2016年
9月~
2017年
9月

デンマーク(オーゴップ)

保育園でのインターンシップ
1年間保育園に通い、インターンシップをさせていただきました。デンマークの子ども、保育者、保護者とも関わり、デンマークで大切にされている保育観や、自己肯定感を高めるための「認めの保育」等を体験的に学ぶことが出来ました。保育をするうえで大切なのはもちろん子どもですが、その前に大前提として保育者である自分自身のことをよく知り、大切にしなくてはいけないことや、大人も子どもも平等であるとするデンマークの保育を学び、自身の保育観も豊かになりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

実際の家を利用している家庭的な保育園です。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

語学学校で担任をしてくれていたその先生とは旅行の話をきっかけに仲良くなりました。私がデンマークで保育の勉強をしているということを話すと、先生は「あそび」の大切さについて熱く語ってくれました。なんでも先生の知り合いで、「Play Intelligence」という本を書かれた人がいるようで、先生もその人に出会ってから考え方が変わり、今でも仲間たちと子どもと一緒に”あそんでいる”ということを教えてくれました。先生は実際、長期休みになると毎回仲間たちとキャンプに行き、そこで音楽をしたり体を動かしたりしてあそんでいました。普段の生活で言うと、友人を家に招き、ボードゲーム大会なども定期的に開いていました。私もそれに読んでもらい、とても素敵な時間を過ごしました。実は先生は既に50代の方です。だけど、こうして好きな人と好きなことをしてあそぶ人生はとてもすてきで、先生の前向きな生き方に学ぶことがたくさんありました。なにより、異国の地で過ごす私には、先生の存在はとても大きなもので、感謝してもしきれない、お世話になった、大好きな人です。

左が先生です。お別れパーティーに来てくれました。

最後まであきらめず手あたり次第調べてみる!

  • 住まい探し : ホームステイ

私は正確に言うと、ホームステイではなくオペアというものです。デンマークはもともと情報が少ないことと、オペアとして日本人を募集している家庭が皆無なことが原因で、私も見つけるのにはとても苦労しました。キーワードというキーワードは日本語・英語・デンマーク語で検索したり、デンマークに関わりのある知り合いには、オペアを探している家庭を知らないかということをひたすら聞きました。それでも見つけることが出来ず、今度はSNSを利用して探しました。最終的にはSNS上の日本人とデンマーク人が集まるグループでオペア家族を探している旨を投稿し、運よく見つけることが出来ました。自分が思いつく範囲の全ての可能性を洗い出し、それに挑戦すること、人に頼ること、そして諦めずに粘り続けることが大切だと学びました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学へ行けば何かが起こり、成長できるのではなく、留学へ行ってやりたいこと、やるべきことを考え、主体的に動くからこそ何かが得られるのだと思います。私もそれで後悔していることがあります。その留学は1度きりで、終わってから後悔しても遅いので、後悔をなるべく減らせるように心がけることが留学で大切なことなのではないかと思います。