留学大図鑑 留学大図鑑

嶋田洋成

出身・在学高校:
京都府立嵯峨野高等学校
出身・在学校:
京都大学大学院
出身・在学学部学科:
工学研究科建築学専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年01月15日 初回執筆日:2018年01月15日

ミシガン大学で学ぶ建築構造工学

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ミシガン大学
  • アメリカ合衆国
  • ミシガン州アナーバー
留学期間:
1か月
総費用:
410,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 410,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

ミシガン大学の研究室に一か月間所属し、実験や解析に参加したり、授業に参加しました。私がミシガン大学の学生とともに共同研究を行ってきた耐震ブレースの研究について、留学前からSkypeを通じて実験の計画を立て、留学先では計画通りに実験を行い、実験結果を用いて解析モデルを作り追加検証をしました。これらの研究を通じて、日本の大学とは異なるアメリカの研究環境に触れました。また、鋼構造の授業に参加し、日本とは異なるアメリカの構造設計の考え方について学びました。

留学の動機

私は大学院で建物の耐震性を高める部材のひとつであるブレースという耐震部材に改良を加え、より粘り強くしなやかなブレースを開発するための研究をしています。この研究は留学の一年前からミシガン大学の学生と共同で行っており、留学の半年前からは実際に日本に招いて実験をしました。そして、研究の次のステップとしてミシガン大学の優れた設備を使って実験や解析をする必要があり、留学をしました。

成果

ミシガン大学の実験設備や計測設備を用いて、耐震ブレースや柱梁接合部の耐震性能を確かめるための破壊実験を行い、今後の研究に必要な実験データを得ることができました。また、週2回の鋼構造の授業に出席し、アメリカの設計基準に基づいた構造設計について学びました。

ついた力

わがまま力

アメリカはいろいろな価値観が混ざり合う国であるため、自己主張をしなければ自分のことをわかってもらえないところでした。そのため、日本では自己中心的や空気読めないと言われることを気にして控えてしまうことでも積極的に発言していくわがまま力がつきました。躊躇せず自己主張をすることで、相手に自分の個性や本心をわかってもらえることに気づきました。

今後の展望

私は建築の構造設計を将来の仕事にしていきたいと考えています。留学の経験を生かして、海外の技術を日本に取り入れ、海外に日本の技術を輸出する、日本と海外の架け橋となれる構造設計者になりたいと考えています。

留学スケジュール

2017年
10月~
2017年
10月

アメリカ合衆国(アナーバー)

ミシガン大学の実験設備や計測設備を用いて、耐震ブレースや柱梁接合部の耐震性能を確かめるための破壊実験を一か月間行いました。留学前から共同研究していたミシガン大学の学生および建築学生らとともに共同研究をしました。Airbnbを使ってホームステイ先を決め、ホストファミリーや他の短期留学生とともに生活をしていました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

留学中に使用した実験施設です。図中央は鋼管柱の試験体です。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

週末の休みを利用して、シカゴに一人旅に行きました。シカゴは世界の高層建築のモデルとなった歴史的に貴重な建築が多数あります。シカゴ建築財団のツアーに参加し、これらについて深く学びました。建築の学生にはぜひ行ってほしい場所です。

ミースファンデルローエの連邦政府ビルです。

受け入れ先機関の選択と交渉

  • 留学先探し : 大学院

留学したいと考える学生が最初にぶつかる壁が、留学先機関をどこにするか、受け入れ先機関にどのように受け入れを許可してもらうかではないでしょうか。充実した留学を実現する、させてもらうためには、自分で緻密な計画を立て、魅力的な留学計画を作ることが大切です。私は具体的な計画を渡航前ぎりぎりまでなかなか決められませんでしたが、あれがしたい、これがしたいと自分のやりたいことやタイムスケジュールを組み立て、受け入れ先の教授にアピールすることで受け入れを認めてもらうことができました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

「留学に行って後悔した人に会ったことがない」というトビタテのキャッチコピーがあります。私も会ったことがありません。たとえいい成果が得られなくても、必ずいい経験が得られるのが留学だと思います。失敗を恐れず、前向きに留学について考えてみてください。