留学大図鑑 留学大図鑑

ふくちゃん

出身・在学高校:
市立札幌開成中等教育学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年01月15日 初回執筆日:2018年01月15日

ウミガメ救出大計画

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • El tortugario
  • メキシコ
  • コリマ州
留学期間:
2週間
総費用:
650,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 400,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

私の留学内容は、環境保護ボランティアです。現地の学校に行かず、ボランティアハウスで生活しました。ボランティアハウスの近くの海洋生物保護センター、El tortugarioで働きました。ウミガメとクロコダイルとイグアナが飼育されています。私は水槽の掃除や、餌やりをしました。他にもバードウォッチングや海岸のごみ拾いもしました。また夜になると、ウミガメが産卵をしに海岸に上陸するので、その卵を回収しました。翌日に安全なEl tortugarioの施設の中に埋めなおします。ボランティアの仲間は国や年齢もばらばらでしたがとても仲良くなることができました。海のそばで約2週間暮らしました。

留学の動機

生物には物心ついた時から興味がありました。いつか、海外で生物の研究や調査を行ってみたかったのです。ただ具体的なプランは何もなく漠然とした状態の希望でした。だから、トビタテの事を知ったときはまたとないチャンスだと思いました。自費で行くいわゆる一般的な留学よりも費用が安いこともあり、何としてでも海外に行きたいと思いました。私は国際ボランティア・環境保護を選んで、より生態系が豊かで自由な国を探しました。

成果

私の前にもたくさんのボランティア仲間がウミガメの卵を集めてくれていました。無事に産まれた赤ん坊のカメは、やがて海へと還されます。私はその場面に立ち会いました。なん10匹もの子ガメが懸命に海に向かって進んでいました。
私が参加したのは長いプロジェクトのほんの一部です。ですがウミガメの保護活動を地道に重ねることで、ゆくゆくはかれらも絶滅の心配がなくなるでしょう。私はその日が楽しみです。

ついた力

自信をもって話せる力

みんなの前で話すことは、私にとって得意分野でした。ですが、一対一で初めて会う外国人と話すことは、難しいので今まで避けてきました。避けられない状況がやってきました。それがメキシコ留学です。空港で次に行く場所が分からないときに、勇気を出して近くの人に質問しました。一人で旅する外国人の好青年を見て、周りの大人たちは優しく答えてくれました。

今後の展望

私は、今回の留学で日本人0人という今までにない状況下におかれましたが、私はその楽しさを知ってしまいました。次も野生動物がたくさん生息している国に行って、生態活動などを調査していきたいです。環境保護もそうですね。人間だけにとって住みよい星だったら駄目です。色んな生物がいればいるほど面白いですよね。そんな世の中を作るお手伝いをしてみたいです。

留学スケジュール

2017年
8月~
2017年
9月

メキシコ(クユトラン)

主な活動内容は、ヒメウミガメの保護とグリーンイグアナの世話でした。国際ボランティアなので現地の学校へは行かず、ボランティアハウスの中で生活しました。日本人は私だけで、英語しか通じませんでしたが、メキシコ人のスタッフはみんな優しくて仲良くなれました。また、高校生スペシャルではなく一般プログラムで応募したので、大人の人もいました。一日一回お店へ行って、飲み物を買いました。メキシコの通貨はメキシコペソです。一ペソが日本円の7円ほどでした。毎食小さな野外キッチンでおじさんがご飯を作ってくれるので、食べ物にも困りません。タコスは美味しかったです。メキシコは熱帯に位置しているので激しいスコールや全体的に大きい植物などが印象的でした。日本と決定的に違うところは、初対面の人でもいきなり話してくれるところです。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

最終日に宿舎の前で一枚
カメの卵を埋めなおしているところです。
意外に柔らかく、温かかったです。ピンポン玉みたいでした。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

普通、カメは夜の間に海から上陸して、一度に何個もの卵を産み落とします。私は真夜中にアラームをセットし、卵探しに出向きました。もちろん毎晩というわけではなく、たくさんのボランティアと交代して卵探しをするのです。運が良い時には産卵中のカメにあうこともありました。暗すぎて存在に気づかず、後方からぶつかられることも。バギーカーの後部座席に座って走行しているときは、何かのアトラクションをしているみたいでした。なぜならガタガタした砂浜、視界の悪い景色、想像以上のスピード、いきなり目の前に現れる大きい鳥、終始鳴り響く雷鳴、体中の体温を奪う雨風が次々に私を困らせたからです。そんなことで日中は昼寝をしますが、3時過ぎくらいから私達はバードウォッチングを行いました。ボートに乗ってジャングルを見て廻ることもありましたし、私が寝泊まりしている小屋の上によじ登り双眼鏡で見渡すこともありました。

家の屋根に上り、バードウォッチングをしました。
夜に海岸でカメの卵を探しました。
夜に野生のカメを見つけました。

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

私がメキシコで会話したのは、メキシコ人だけではありませんでした。私のボランティア仲間は、日本から来た私のようにいろいろな国から来ていました。スペイン語で日本は、ハポンというのですが、メキシコ人ではない人もいたのでずっとジャパンと言っていました。その時に日本の印象を尋ねてみると、寿司やアニメ、忍者などが出てきました。日本の事に関しては、自信をもって話せました。また、レストランの店員が僕に対して手を合わせ、arigatoと言ってくれました。日本人として嬉しいです。

ボランティアの皆さんとお店で写真を撮りました。
休日は海で遊びました。
Conservation managerさんです。

留学で確信した、“私はこれを目指す!”

この留学を通して、私は様々な人種の方々、職業をされている人々に出会いました。皆さんはとても丁寧に、そして律義に応対してくれました。英語がままならない私に対しても、ひとつひとつ教えてくれて、本当に助かりました。日本にいると英語を話す人は目立ってしまいますね。英語がこんなに使われていない国も珍しいです。今まで日本語に慣れ親しんでしまった分、新しい言語を学ぶのは苦労します。ですがもしも英語が使えると、英語圏の方々と会話できるばかりか日本の魅力を伝えることができます。私はこれから外国に行ったら、どんどん日本の良さを教え、皆さんに日本という国を好きになってほしいです。

カメの紹介をしているところです。
バスの待合室は、スペイン語ばかりで苦戦しました。
ホームステイ先で撮りました。

自分に合ったボランティア

  • 留学先探し : ボランティア

私は語学の勉強よりも、海外の動物に触れあいたいという希望があったので、国際ボランティアを選択して、生物保護を行うことに決めました。海外で行うことで、外国人とのコミュニケーションも兼ねることができます。ただ問題は、どんな国に行こうか決めていないことです。自然豊かな国に行こうとは思っていましたが、漠然としていました。そこで私はエージェントを探しました。見つかったのがプロジェクトアブロードでした。東京で行われた壮行会で聞いてみると、多くの人が利用しているのがわかりました。メキシコは確かにたくさんの予防接種が必要ですが、それ分安心して生物とかかわれるというものです。高校生スペシャルという日にちもカリキュラムも決められているものがあったのですが、私は自分で行く日取りを決めて行いました。だから、本当にすべてが私向けのプランで留学できたということです。

メキシコに着いた時に急いで撮りました。
メキシコはなんと夜の8時でもまだ明るいです。
グリーンイグアナに自作の餌をあげました。

難解なリスニング

  • 語学力 : 英語

私は人の話を聞くことが苦手です。英語なら、なおさら大変です。ただでさえ言語が違うので、聞き逃したら大変迷惑をかけてしまうかもしれません。しかしながらいざ外国に行ってみると、外国の方は根気よく何回も話してくれ、時にはパソコンで翻訳してくれました。日本では他の日本人も近くにいる中で外国人と英語で会話するのは、周りの目を気にしてしまってはばかられますが、外国では気にせずうまくない英語をバンバン使うことができます。しかしつたない英語だとしても、英語圏の方にとっては頑張って話してくれていることが嬉しいみたいです。本当はもっと妥協しないでほしいというべきところなのですが、実際に外国の人とコミュニケーションが取れたというだけで私は普通にうれしいです。

少しの間でしたが、とても濃密な経験でした。
ボートに乗って、ジャングルの中へ。
最終日はグアダラハラ市内を歩き回りました。

圧倒的な時差

  • 生活 : 携帯

嬉しいことに、コンセントの形はメキシコと日本とで同じでした。ですから充電をすることは簡単でしたがWi-Fiが近所になかったのが残念でした。私はそれを見越して日本を発つ前にグローバルWi-Fiを手に入れておきました。YouTubeやゲームなどの容量の重いものは使えませんが私は翻訳や調べ物などにもっぱら使っていました。また、ボランティア仲間からよく、「今日は両親に連絡した?」と尋ねられました。私がいたメキシコは日本とゆうに14時間もの時差がありました!それなので朝の7時にLINEを送ってみても、向こうでは夜九時です。逆に真夜中に日本から着信が来ることもありました。ですから連絡するにしても時間を選ばなくてはなりませんでした。

私が夜に活動した時は、時差のせいか不思議と疲れませんでした。
これほど大自然が隣にある留学もないでしょう。
色々な世代の人がいました。

留学前にやっておけばよかったこと

私は、もう少し英語の勉強をしておけばよかったと思いました。会話は出来ましたが、外国人同士の話に入れなかったのが残念でした。もしも次留学するようなことがあれば、その時は事前により多くの英語力を身につけたいです。

留学を勧める・勧めない理由

私は留学を勧めます。なぜなら、日本で生活していたら絶対に体験出来ないことができるからです。私の留学は、気候、現地の人、風土、動物など新しいものばかりでした。私はとても楽しめました。後悔しないので留学は行くべきです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は、人生において一度は経験した方がよいと思っています。どんな国でも、日本とは文化が違うので、それを受け入れて下さい。そして、その国で最高の思い出を作ってください。