留学大図鑑 留学大図鑑

まりこ

出身・在学高校:
金光学園高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年01月15日 初回執筆日:2018年01月15日

NZでモンテッソーリ教育を学ぶ!

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・幼稚園で教育実習
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Montessori Children's House
  • ニュージーランド
  • ウエリントン
留学期間:
3週間、24日間
総費用:
450,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 400,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私の留学の大きなテーマは「モンテッソーリ教育を現場で学ぶ」ことです。ニュージーランドのウエリントンにある幼稚園で教育実習をしてきました。モンテッソーリ教育においては、子どもたちのようすを「観察すること」は、とても大切なプロセスです。幼稚園の中で園児たちの様子や、彼らを見守る先生方の様子を見ました。
日本を紹介するアンバサダー活動として、私は岡山県出身なので「桃太郎」の本の読み聞かせ(英語)、自作の紙芝居を用いての日本についてのプレゼンテーション、書道、折り紙などを行いました。モンテッソーリ教育では「本物」にふれることが大切とされているので、畳のことを紹介するのにミニ畳を持参したり、園児の前で風呂敷の包み方を実演して見せたりしました。日本にとても興味をもってくれて、その後に行ったアンケートでは、日本に行ってみたいという子どもたちがたくさんいて嬉しかったです。
また、園児の家族が二家族、ホストファミリーになってくれました。モンテッソーリ教育では、家庭での時間をとても大切にしているので、ニュージーランドの家庭で子どもたちがどう過ごしているのか、お母さんやお父さんがどう接しているのかを見て体験できて、とても参考になりました。

留学の動機

私が卒園した幼稚園がモンテッソーリ教育を取り入れていたことを中学生になってから認識し、この教育に関する本を読み、自分が体験したこととそこに書かれていることがマッチして、とても感動しました。そして、モンテッソーリ教育の幼稚園をつくりたいと思うようになりました。その夢に近づくために、質の高い教育で有名なニュージーランドで実際にどんな教育が行われているのか知りたいと思い、留学を決めました。

成果

私はニュージーランドに留学して新たな目標ができました。そして、留学前は遠くにあった夢までの道のりが見えてきたような気がしています。私はモンテッソーリ園に実際にいって、先生として子どもたちと接している中で、先生たちが、一人一人自分の得意分野、役割を持っていて、それをモンテッソーリ教育の教育法で伝えていることに気が付きました。だから、私の次の目標は自分が「伝えたいこと」は何かをみつけることです。

ついた力

グローバル人力

ニュージーランドには様々な国のルーツを持つ人がいます。幼稚園にも、いろんなルーツを持つ子どもたちがいました。三週間生活する中で、私は「グローバル人」に近づけたと思います。私は、グローバル人とは、「自分を否定するのでも、相手を拒絶するのでもなく、自分のいいところを発信しながら相手のいいところを受け入れる人」だと考えています。グローバルとは、一人一人から始まるということを実感しました。

今後の展望

私の最終的な夢は、「モンテッソーリ園を日本でつくること」です。この留学で、夢に近づく道のりが見えてきて、大きな一歩を踏み出せました。学校の探究活動で、留学で得たことを生かした研究を始めました。また、経験が大切だと分かったので、母校の幼稚園に定期的に行って、現場に触れていく機会をつくっていきたいです。そして再び、NZの幼稚園や、モンテッソーリ教育の本場であるイタリアにも行きたいです。

留学スケジュール

2017年
7月~
2017年
8月

ニュージーランド(ウエリントン)

私はニュージーランドのウエリントンに留学しました。そこで、現地の幼稚園に通い、「先生」サイドでモンテッソーリ教育の現場を体験しました。そこでは、先生と子どもたちの様子を見て記録する「観察」を中心に行いました。留学の後半には、実際に絵本を読み聞かせしたり、子どもたちが教具を使う「おしごと」のお手伝いをしたりしました。日本のことを紹介するためには、「桃太郎」の絵本を読み聞かせ、日本についてのプレゼンテーション、書道などをおこないました。ニュージーランドの、おおらかで自分を大切にする国民性に触れながら、幼児教育において大切なことは何かに気が付くことができ、新たな目標も見つかりました。園児の家族がホストファミリーになってくれて、モンテッソーリ教育で大切な「家庭」の様子も見ることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

日本の紹介で、風呂敷の包み方を実演しています。
モンテッソーリ教具を使う「おしごと」のお手伝いをしました。
ホストファミリーにオムライスをつくりました。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

今回の留学では帰りの飛行機(シドニー→羽田便)の中で体調が悪くなってしまいました。原因として、乗り継ぎをしたシドニー空港に日本人がたくさんいたり、もう目が覚めたら日本についているという安心感から気が抜けてしまったことと、留学中の疲れがどっと出てしまったことだと思います。とてもしんどくて耐えられなくなったので、ボタンを押して乗務員さんに来てもらいました。すると、"What happened?"と聞かれたので、何とか”I don't feel good. My sight is all dark."といって、気分が悪いことと、貧血で目の前が真っ暗なことを伝えました。すると、日本語が話せる外国人乗務員さんが酸素マスクを持ってきてくれました。私は日本についた後、国内線への乗り換えがあったのですが、幸いしばらくすると気分はよくなって、予定の飛行機で家まで帰りました。私一人が体調を悪くしたために、オーストラリアから日本まで、乗り換え時にも地上スタッフの方に声をかけていただきました。本当にありがとうございました。「おうちに帰るまでが遠足です」の意味がよくわかりました。

岡山空港に到着。国際線でのエピソードに迎えの両親もびっくり!

ご縁でたどりついた

  • 留学先探し : インターンシップ

モンテッソーリ教育の本場は、イタリアです。しかし私はイタリア語は話せないし、モンテッソーリ教育が、違う文化である国にどう取り入れられているかが知りたいと思い、モンテッソーリ教育が盛んなカナダ、アメリカ、オセアニアを留学先に考えていました。カナダにいる知り合いに、知っているモンテッソーリ園で夏休みに受け入れてくれるところがないか問い合わせたところ、日本が夏休みの7、8月は北半球の国は同じく夏休み期間中で幼稚園もお休みだと分かり、南半球のオセアニアに的を絞りました。そして、ご縁を頂いてニュージーランドに留学を決めました。
ニュージーランドは、質の高い教育で有名なため、園児のプライバシーを守るための法律が厳しく、受入園を見つけるのは大変でした。ウエリントンのモンテッソーリ園約15か所にメールを送りましたが、ほぼすべて断られ、エージェントの後押しもありやっとのことで一つの園が受け入れてくれました。出国までに、岡山県警に日本での無犯罪歴を示す証明書を取りに行ったり、ニュージーランド政府に提出する書類をたくさん書いたりしました。

留学前にやっておけばよかったこと

留学してから申請までの時間がとても短かったので、日ごろから考えて先を見通して計画を立てたり準備をすればよかったと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学の前後に、自分のことを見直す時間をつくってください。留学前には「なぜ今その国に留学したいのか」「留学中に何を学んで、それは将来どう役に立つのか」と考えると、留学中に絶対やりたいことがわかってきます。留学後は、学んだことをしっかり見直して、留学前からの変化や、夢や目標をかなえるための道のりが具体的に見えてくると思います。ぜひ留学を自分のものにできるように頑張って、現地では楽しんできてください!