留学大図鑑

えりか

出身・在学高校:
東京都立駒場高等学校
出身・在学校:
北里大学、長崎大学大学院 
出身・在学学部学科:
看護学部、熱帯医学・グローバルヘルス研究科
在籍企業・組織:

ケニア共和国で国際保健を現場で学ぶ!

留学テーマ・分野:
インターンシップ、研究
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Fountain Africa Trust (現地NGO), 長崎大学熱帯医学研究所ケニアプロジェクト拠点・長崎大学アフリカ海外教育拠点
  • ケニア
留学期間:
8ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,160,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC 920> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

ケニア共和国に9か月間渡航し、インターンシップと修士研究のためのデータ収集を実施しました。将来目標とする国際保健の現場で活躍するにあたっては、専門知識のみならず、高度な実践能力が求められており、特に私はまだ開発途上国での実務経験がなかったので、この留学を通じて現場で学ぶことを重視しました。インターンシップでは現地NGOを経て、熱帯医学研究所が実施する感染症対策プロジェクトに移り、現地スタッフと協力しながら、主にデータ収集・マネジメントを担当しました。続く修士研究では、調査対象地域の長年の課題であるHIV/AIDSについて病院ベースでの調査を実施し、計665名の方が参加して下さいました。

留学の動機

国際保健の仕事に憧れ、所属研究科に入学しました。経験豊富な先生方の下で専門科目を学ぶことは非常に貴重な経験でしたが、座学のみでは学ぶことの出来ない国際保健の実際について、インターンシップや修士研究を通じて学生のうちから学びたいと考え、ケニアに渡航しました。

成果

インターンシップでは、途上国での実際のプロジェクト運営について、特にその困難さについて学ぶことが出来ました。修士研究では、現在の保健政策の重要性を改めて明らかにしました。また直接的な目的以外にも、人々の住環境や不安定なインフラ、人員不足、政情不安が与える影響についても目の当たりにし、単に物資の提供やトレーニングのみでは解決出来ない、途上国が抱える問題の複雑さについても学ぶ貴重な機会になりました。

ついた力

あきらめ力

日本人とはペースが異なっており、計画通りに進まないことばかりでした。例えば渡航後はビザの延長、倫理審査等が必要でしたが、書類が放置される、窓口が気分次第で開かない等は日常茶飯事で、イライラすることも多かったですが、ケニアでは私の方が異質なので、ケニア人の「ポレポレ(ゆっくり、のんびりの意)」精神に倣い、様々な工夫をしつつ、最終的には「どうにかなるか」と大らかな気持ちで対応出来るようになりました。

今後の展望

私は学部を卒業後、社会人を経て大学院に進学しているのですが、留学を経て自信に繋がった部分もありますが、第一線で活躍されている方々との出会いを通じ、まだまだ経験不足であることを改めて痛感しました。そのため今後は仕事を通じて、途上国での経験を少しずつ積みながら、人々の健康に貢献出来る人材になりたいです。また大学での勉強ももう少し続けたいと考えています。

留学スケジュール

2016年
10月?
2016年
10月

ケニア(ブンゴマ郡)

ブンゴマ郡にて母子保健プロジェクトを実施する現地NGOにてインターンシップを実施しました。このプロジェクトでは主に地域病院と連携し、新生児集中治療室の増改築、母親向け電話相談センターの運営、ラジオや地域でのイベント等の普及啓発活動を通じて、ブンゴマ郡における重要課題の一つである新生児死亡率の改善を目標とし、実施されていました。私は主に病院や母親から収集したデータの入力・整理、イベント準備、改修の進捗状況確認、関係者会議の準備、運営補佐を担当しました。残念ながら安全上の理由により、インターンシップは約2週間で中止せざるを得なかったため、大きく貢献することは出来ませんでしたが、これまでそれぞれのスタッフに任されていたデータの入力内容や形式を統一したことで、今後のプロジェクト評価に少し貢献することが出来たと思います。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

産科外来。無料診療も多いが、未だ危険な自宅出産が減らない
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2016年
11月?
2017年
1月

ケニア(ホマベイ郡ビタ県)

長崎大学熱帯医学研究所がWHOアフリカ地域事務所、ケニア中央医学研究所とともに実施する感染症対策プロジェクトにてインターンシップを実施しました。インターンシップを実施した時期は、プロジェクト終了に向けた評価準備期間であり、私は主に家庭・学校訪問やSNSを用いたデータ収集・整理を担当しました。家庭訪問調査は、対象の小学校に通う児童を持つ保護者とその地域住民を対象に実施しましたが、日本と異なり住民は明確な住所を持たないので、コミュニティヘルスワーカーの方々に協力して貰いながら、一軒一軒対象の家庭を訪問し、計472名の方から回答を得ました。ケニアには以前にも渡航したことがありましたが、こうした家庭訪問は初めてであり、調査の直接の目的以外にも、人々の生活状況なども知ることが出来た貴重な機会となりました。収集したデータは整理・解析後、現地及び日本での報告会や、最終報告書に使用されました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

保健衛生に関する住民へのインタビュー調査
手洗いについて小学校での観察調査
現地報告会にてプレゼン中
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
2月?
2017年
6月

ケニア(ホマベイ郡ビタ県)

修士研究のためのデータ収集を、同じホマベイ郡ビタ県にて実施しました。調査手法は質問紙を用いた横断研究で、HIV陽性の母親とその学童、比較対象としてHIV陰性の母親とその学童を対象に、母親のHIV感染の有無が子の教育と栄養に与える影響について考察しました。現地の病院に協力して頂き、外来にて母親へのインタビュー調査後、各家庭を訪問し学童への調査を実施し、母親250名と学童415名から回答を得ました。調査結果は修士論文として提出し、今後はケニアへのフィードバックや国内学会での発表を予定しています。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

調査を実施した病院
家庭訪問中。道路がない場合には1時間以上歩くことも。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

とにかく現場を見ないと始まらない、ということが大変よくわかりました。例えば感染症対策に手洗いは欠かせないですが、渡航前は安全な水と石鹸が準備出来れば実施が可能だと考えていました。しかし実際に渡航してみると、せっかく石鹸が手に入っても近隣住民に盗まれてしまったり、ヤギや牛等に食べられてしまったり、水道も整備されていないので、近くの湖まで汲みに行くのですが、大人でも困難な道のりを子どもたちだけで数時間かけて歩く必要があることがわかりました。「手洗いの実施」と言葉で言うのは非常に簡単ですが、単に個人の知識不足や政策の不備のみではなく、インフラ設備や継続するための予算・人員の確保等多くの要因が関係しており、様々なアプローチが重要であると改めて気づきました。

訪問した小学校にて。水汲み等は主に高学年の子が担当です。

安全対策があってこそ、充実した留学生活が送れる

  • 生活 : 治安・安全

ケニア、特に首都ナイロビは大変治安が悪く、徒歩移動出来る場所は非常に限られており、比較的安全と言われる場所であっても、誘拐や強盗と言った事件が発生していました。ケニア以外でも、あまり治安の良くない国へ渡航される場合には、安全な移動手段を選択し、また宿泊先も安すぎない、警備のしっかりとした場所を選択することが重要です。
留学等で長期滞在する場合には、在留届を提出することで、定期的に安全に関する情報を入手出来るので、忘れずに登録することをお勧めします。また安全なタクシー会社(運転手)、移動手段について、もし知り合いの方がいる場合、事前に確認しておくとスムーズですし、最近は国によってはUber等のアプリにより、以前よりも簡単に優良なタクシーを利用することが出来ます。実りある留学にするためには、安全対策も重要です。常に気を抜かず、日本ではないという意識を忘れずに。

留学前にやっておけばよかったこと

ビザ等の手続き関連は事前によく調べた方がいいですが、国によっては規則がコロコロ変わったり、窓口の人次第ということも多いので、参考程度と捉えた方がいいかもしれません。不安な方は費用はかさみますが、エージェント等を挟んだ方が安心だと思います。

留学を勧める・勧めない理由

実際に現地に渡航しなければわからないことはたくさんありますし、若いうちから海外に出ることで、間違いなく視野も選択肢も広がります。特に留学では旅行よりも一般的に長期間滞在すると思うので、例え渡航経験のある国であっても新たな発見があると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学をすると楽しいことや新たな学びも多くあると思いますが、上手く行かないこともあると思います。ですが、留学しないで後悔するよりも留学して後悔する方が、少なくとも自身で経験をした上でのことなので、より一層納得のいく選択が今後出来ると思います。上手に気晴らしをしつつ、留学を楽しんで下さい!