留学大図鑑

セントリー

出身・在学高校:
一条高校
出身・在学校:
大阪市立大学大学院
出身・在学学部学科:
工学研究科
在籍企業・組織:

最終更新日:2017年11月17日

橋梁の支承に関するドイツ留学

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ミュンヘン連邦軍大学
  • ドイツ
  • ミュンヘン
留学期間:
11か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,920,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

支承で世界に名を馳せるドイツにて,支承で著名な研究者の下で支承の力学性能に関する研究を行い,力学性能を保証する設計・製作技術について,また,設計要求性能を満足する製品作りのための各種技術について,技術開発者や実験場の職人と同じ職場で働くことで,ドイツ特有のクラフトマンシップを理解し,支承の設計や製造工程,品質管理などを通じ,日本では知りえない製品開発のプロセスや問題解決に対する取り組みを肌で体験し,理解することを目的としました.
ドイツの大学では支承やその他の構造物に関する研究や事業に関わり,設計を行い,また,実験場の技術者と連携し,実験の準備や製作に携わった.基礎知識を培くために,講義に参加したり自己学習を行いました.そこで,ドイツの技術者や職人の方々と議論することで,アジアと異なる文化を持つ人々との議論の難しさや,説明力を身に着けることができたと実感する事ができたと感じています.また,ドイツや世界で最も有名な支承メーカーを見学し,日本の支承技術に対する客観的な意見や日独や日本と他国との関係性も知ることができ,今後の日本土木の発展に貢献していきたいと考えています.

留学の動機

留学以前は,実在の橋を対象とした維持管理を研究しており,橋を支える重要な「支承」が重要であることに気づき,関心を持ち始めました.支承は橋の中でも特に重要な機能を持つ一方で,日本の設計では,付属物として考えられていたことから,そこまで重要なものとして扱われていなかったと考えております.
ドイツでは,世界で最も有名な支承メーカーや支承で有名な研究者がいたことから,ドイツ留学を決意しました.

成果

日本で見ることが出来ない支承の実験やドイツで得たその専門知識を基に,現在,会社と共同で研究し,維持管理や寿命などの観点から支承の技術開発に取り組んでおります.また,学問の面以外においても,切り替えが非常に上手いドイツ人の方々と過ごし,日本における仕事への取り組み方とドイツ人のその姿勢の違いを理解し,その場の気持ちや行動を上手く切り換えることが出来るようになったと感じます.

ついた力

自分と他者を切り離す力

留学前の自分は他人のことが気になり,それが正義と感じて口出しや批判することが多くストレスを感じやすかったと思います.しかし,この留学を通し,文化や生まれ,育ち,躾が異なる世界の人々と接することで,他人を理解し受け入れることも時には重要だということを学びました.日本でも人間関係を築く上でこれも重要な能力であると感じつつあります.

今後の展望

留学で学んだ専門分野だけでなく,今気になる分野においてもいくつか学び,様々な角度から,もの事を判断・決断できる技術者になりたいと考えております.

留学スケジュール

2016年
4月~
2017年
3月

ドイツ(ミュンヘン)

ドイツの大学にて研究室と実験場でインターンを行いました.そこでは,ドイツ人の上司の下につきました.設計や実験場での実験や製作にも取り組んでおりました.また,私生活では,日本人はゼロでアジア人も殆どいない留学生が居住する施設で暮らしておりました.そのため,日本とは全くことなる文化や環境が繰り広げられており,日本人の慣習が珍しい風景でした.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

オクトーバーフェスト発祥の地にて
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学した当初,身の回りのことを色々教えてもらったスペイン人カップル.
毎日食事や旅行にも行き,出会って数か月後にこのカップルが帰国することになりました.
その前に感謝の気持ちで以前に食べたいと言っていた日本料理を作り,楽しい時間を過ごしました.
そして私が帰国する前に,ドイツまで会いに来てくれ,その時に撮った写真です.

再びドイツで再開した親友

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

日本にいた頃は特に食に対して関心が大きくありませんでした.
しかし,留学中のドイツ食が塩辛い,味が濃い等で,
全く口に合わず,日々節約と謳い,食制限を行っておりました.
自炊で何とか味付けをしている日々を知ったドイツ人の同僚に連れていってもらったのが色々なドイツ食のレストランやバー.
このドイツ食はすごく美味しく,色んなレストランやバーに同僚と行き,美味しい食事とビールで夜遅くまで語りあいました.留学中に頑張ろうと初心に戻してくれました.
ドイツ職と何といっても良い同僚に勇気づけてもらいました.

ドイツ食

ココでしか得られなかった、貴重な学び

ドイツにはインターンや研究だけを目的に,自分の目的を妨げることに対しては取り組まないことを決めていました.しかし,留学中に現地のドイツ人女性の方と出会い,想定していなかったことに,二人で会う時間が増え,相手の家族や友達とも仲良くなりました.家族で暮らすクリスマスにもお邪魔し,日本では経験できない文化の違いや考え方,宗教など身をもって知ることができました.

留学中に初めてドイツから二人で飛び出したザルツブルク

語学はできるだけ日本で勉強する

  • 語学力 : 英語

海外ではいろんな事を勉強できる機会があるものの,時間の制約は厳しいものだと思います.実際に,インターンに行けば,インターン中に語学の勉強はできず,帰宅すれば,その日に学んだ新しい事のアウトプット,自炊・家事など意外と時間に限られます.その限られた時間の中で,語学の勉強は正直勿体ない気がします.
日本でできるような語学の文法,単語力は日本で学び,単語や細かいニュアンスは留学先で学ぶべきだと思います.それによって,留学で達成できる幅は広がります.
今は,ネットで安価で英会話もできるので,語学のある程度のレベルは達成できると思うので,試す価値はあると思います.

結果が実る努力

  • 単位・留年 : 休学・留年

休学や留年で就職活動に悪影響を与えると思っている方が多いことに非常に驚きます.
遊びすぎて留年,休学して何も実るようなことをしていないと当然に就活に悪影響する可能性が高いと思います.
しかし,何か目標や目的を持ち,それを達成しすれば,その休学や留年は人生で良い年だったと思います.
私自身,一年浪人し,留学のために休学しました.さらに大学院に通っているため,社会人になる際には,周囲の方々よりいくつか年上になります.就活の真っ只中に帰国し,遅れた就職活動となりましたが,行きたい企業を決めていたため,その一社のみにエントリーシートは出し,留年や休学に意味を持ったアピールをし,内定まで辿り着きました.意味のある年にすれば,留年や休学はアピールポイントとなりうると実体験しました.

人生は長い

  • 周囲の説得 : 恋人・友人

休学・留学してから帰国した年には,同期の友達は全員卒業を迎え,今は社会人となっています.現在,大学院に通っている私は,研究室で毎日,土日祝に限らず一緒に研究や外出,食事を共にしていた同期のみんなはおらず,帰国したのに心に何かがなくなったような気持ちを感じる時間が続きました.
しかし,留学した当初も同じように知らない世界にトビこみ,輪を広げていったことを思い出せば,上手くいくようになりました.いつかは同期とお別れするときは来るし,それが去年であっただけで,今年一年なんて人生の中で一瞬.その中でいつまでも繋がっていれば(私の場合,留学中に再会したスペイン人),彼らが本当の親友だと気付けばよいと今回の留学で学び,そう思うことで,気持ちも楽になると思います.

留学前にやっておけばよかったこと

留学で訪れたい場所を事前に調べておくことだと思います.私自身,観光に対して特に興味を持つことはなかったのですが(留学先であまり時間もなかったこともありますが),留学半ばから初めて観光する機会ができました.
もっと早くから行きたい場所や自分の専門分野または考え方に影響を与えそうな場所を調べてから行く計画を立てて,留学するべきだったと思います.

留学を勧める・勧めない理由

勧める理由は,忍耐力が鍛えられることです.日本でも勿論鍛えることはできるかと思いますが,また根本的に違うものだと感じております.文化や宗教等を理解し,受け止め,時に受け止めることが出来ないものにはどのように自分の折り合いが付けるかを学ぶことができました.但し,日々外に出て様々な方と接することに意味があるはずです.内向的な方には留学はお勧めできないと思います.

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学に行きたい本当の理由が語学ではなく,自分のしたいこと,学問,研究,インターン等であれば行くべきだと思います.日本で生活するのと同様に,留学先でも良し悪し様々なことを学ぶことができます.留学に迷ったら,まずトビタテに応募すれば,選考中に自分の想いも整理されていくと思います.まず小さな一歩から頑張りましょう.