留学大図鑑 留学大図鑑

はーちゃん

出身・在学高校:
北海道立北見北斗高等学校
出身・在学校:
北海道大学大学院
出身・在学学部学科:
生命科学院
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年08月16日 初回執筆日:2017年08月16日

世界の幸せにつながる創薬研究のための留学

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ポールシェラーインスティチュート、カンザス州立大学
  • アメリカ合衆国・スイス
留学期間:
9か月
総費用:
1,230,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,640,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

【留学全体のテーマ】
「将来製薬メーカーで沢山の人から病気という障害を取り除く新薬を作れる自分になる」ことを目指して研究留学をしました。
この目的を達成するために私は
1.新薬開発までの時間短縮に貢献すること
2.創薬研究につながる研究手法を学ぶこと
3.場所も考え方も違う国で研究し、自己成長につなげること
の3つが必要だと考えて留学計画を立てました。
【計画】
スイスとアメリカの二か国で研究をしました。それぞれの国での計画は
・スイス
 新薬創出の時間短縮に繋がる、構造解析自動化に向けた技術の実用化に向けた試料調達と調整
・アメリカ
 がん研究につながる実験とそのデータ解析
【結果】
スイスでは、資料調達と調整条件の検討までは行えたが、目標であった試料調整までを終わらせることができなかった。アメリカでは目標を達成することができた。さらにこの二か国での研究や生活を通して、将来自分がどのように、なんのために働きたいかを明確にすることができた。

留学の動機

生命科学を大学で専攻しており、専門性を活かして将来製薬メーカーで働きたいと考えていました。そこで働く前に分野や環境の違うところで研究し、考えの幅を広げたかったためです。また、留学まで海外経験が無かったのに海外で暮らすことに抵抗があったので、食わず嫌いはよくないと思い、海外を経験しておきたかったからです。

成果

【研究面】
・スイス:新規測定装置に使う有効な試料の入手
・アメリカ:がん研究にかかわる実験データの解析と解析システムの導入
【精神面】
専門分野が違う研究者に、自分で考えた提案をした所受け入れられて研究が進んだ経験から、修士であっても自分の専門分野に自信を持って発言することが重要であることや、専門性がそれぞれにあるので他人に頼ることの重要性を実感した。

ついた力

自分の人生を歩む力

「自分の人生を歩む力」とは、自分で自分が生きている間に何をすべきか分かり、それを実行していける力です。これは、留学全体を通して身に付きました。英語や海外で暮らすことに抵抗があった自分にとって、留学することは一歩踏み出す力が必要な行動でした。研究という留学の主軸以外にも家族や友達との関係を考えたり自分の将来について考えたりと、自分に向き合う時間が多かったことでこの力がついたのだと思います。

今後の展望

留学を通じて視野が広がり、自分の好きなことや得意なことでも世界中の人を幸せにできる方法があることに気づけた。そこで、企業理念に強く共感でき、自分の得意を活かせる日本企業に入り、「やりたいと思ったことを妨げる障壁を取り除き、全ての人が自由に人生を選択できる地球」を作れるように生きていきたいと考えています。

留学スケジュール

2016年
6月~
2016年
8月

スイス(フィリゲン)

スイスの放射光施設で、結晶構造解析装置の測定時間を高速化する技術を研究している研究所職員と一緒に、その技術を一般化するための、試料入手と調整を3か月間行った。試料の入手と調整条件の検討までは行えたが、当初の目標である新規装置に使える試料の調整までは達成できなかった。この経験から、期間内に仕事を終わらせる難しさや責任を感じた。そこで、自分を管理し、変化した。
生活面では、休日は、スイスのレイルパスを使ってスイス中を気ままに一人旅をした。平日は研究所職員と家を行き来して料理を作ったり、フラットシェアをしていたおじいさんと映画を見たり散策をしたりした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:スイスレイルパス、SIM、交際費など

480,000 円

スイス鉄道乗り放題パスを使い、週末に旅行した時の写真
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:スイスレイルパス、SIM、交際費など

480,000 円

2016年
9月~
2017年
2月

アメリカ合衆国(カンザス州マンハッタン)

カンザス州立大学の研究室で、教授と学部学生たちと、がん研究につながる実験やそのデータの解析を5か月半行った。私の行った実験データの解析で研究室のグラントが通り、解析システムを導入することもできた。研究自体はスイスにいた時よりも進めることができたが、精神面では自分の話好きという特徴を押し殺して生活していたため、精神的に参ってしまった。そこで、沢山の人と関わって生きていきたいと思った。
生活面では、休日は大学で開催されるスポーツや文化のイベントに行ったり、年末年始の休暇でグランドキャニオンへ旅行した。平日は、ホストの子供たちと遊んだり勉強をした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:交際費、娯楽

750,000 円

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:交際費、娯楽

750,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

私はスイスでフラットシェアを受け入れてくれたおじいさんに、感謝してもしきれません。部屋に引きこもりがちだった私を優しく誘い出してくれたり、私の下手な英語に付き合ってくれたりしました。研究が上手くいかなくて落ち込んでいるときも、お菓子をくれたり、楽しませてくれたりととてもお世話になりました。自分の子供のように可愛がってくれていることが伝わり、それまで英語が嫌いで勉強も苦痛だったのですが、そのおじいさんと楽しく色んな会話がしたいと思ってからは、心から英語を勉強して話したいと思えるようになりました。

毎週グリルでスペアリブを焼いてくれた庭

スイスでのフラットシェアの探し方

  • 住まい探し : シェアハウス

スイスは物価が高いので、フラットシェア(私の場合アパートの1フロアで部屋は個室でバストイレキッチンなどを共有)をお勧めします。
以下、私が行った探し方を書きます。
私が使ったサイト:WGZIMMER.CH(地域ごとに募集している部屋情報がのっている)
コンタクトの取り方のポイント!
・機関や出身を書くことに加え、「どこで何をするか」をしっかり書く
・自分がスイスで所属する機関の指導者の連絡先ものせる(信用性が高まり、受け入れてもらいやすいと思います。)

これから留学へ行く人へのメッセージ

成功しても失敗したと思っても、自分で選んで行動したという経験からは沢山のことが得られると思います。自分一人の力だけでなく、人の力も借りるともっと沢山のことができると思うので、色々な人に頼りまくって、行動しまくって下さい!
あとは自分を大切にしてください。