留学大図鑑 留学大図鑑

たけし

出身・在学高校:
大阪教育大学附属池田高校
出身・在学校:
東京大学
出身・在学学部学科:
工学部社会基盤学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年07月24日 初回執筆日:2017年07月24日

専門の横断と実務への応用

留学テーマ・分野:
大学院進学(修士号・博士号取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 国立土木学校
  • フランス
  • パリ
留学期間:
24ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 4,640,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
フランス語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

土木工学という専門を超えて、経営工学を学び組み合わせ、実務の問題を解決するというテーマで臨んだ。
前半(1年目)はフランス語と経営工学の学習が中心で、後半(2年目)からインターンやプロジェクトを通じて、土木工学と経営工学両方の知識が求められる実務の問題解決に取り組んだ。
具体的には、インターンでは「物流センター建設マネジメント」、プロジェクトでは「廃棄物処理センターの建設マネジメント」に取り組んだ。後者では、数理的モデルによる最適化のみならず、実際に起こりうるリスクを考慮したシミュレーションを行うことで、戦略的な建設計画を提案し高評価を受けた。

留学の動機

「学問と実務の乖離」と「一つの専門の限界」を常に感じていた。日本の大学は研究機関の色が強く、理論の要素が強い。また、シーズ志向でなく、問題解決志向の場合、様々な分野をまたぎながら必要な知識を組み合わせる能力であると感じた。

成果

私はグランゼコールというエンジニア養成を目指す高等教育機関を持つフランスに留学することで、理論だけでなく実務的教育を受け、さらに経営工学に専門を変えることで、一つの専門に縛られない価値観を育んだ。具体的には、グループワーク中心の教育で、グループメンバーと何度も議論を重ねて自分の考えを醸成していった。またインターンやプロジェクトを通じて、企業と協働で実務的な問題解決に取り組んだ

ついた力

プライドを無くす力

留学中に最もストレスを感じたのは、語学障壁によって本来の力を十分に発揮できず、不本意な結果となることである。この際、周囲の助けを借りる必要があるが、その時自分の能力の無さを認めることが必要であった。恥ずかしいという感情を捨て、プライドを捨て、周りに助けを求める力がついた。

今後の展望

専門を変えたために、一から外国語で知識を蓄える体験をしたが、非効率的であると感じた。外国で学ぶ前に、日本で学べることは十分にある。それをもってして、外国で力を発揮できるような準備を行い、外国で活躍する機会を持てればと思う。

留学スケジュール

2015年
4月~
2017年
3月

フランス(パリ)

半年間Vichyという田舎町でフランス語の語学学校に通う。
そこからパリへ移動し、ENPCという大学で1年半、授業とプロジェクトを通じて単位習得を図った。
途中、夏休みの3ヶ月を利用してロジスティクスコンサルタント会社でインターンを行った。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

プロジェクトメンバーで寿司ランチ(中国人経営)
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

フランス人を始めとして、ヨーロッパの人は寿司が大好き。しかし日本人のイメージする寿司とはかなり異なり、「何かをご飯の上に乗っけて一口サイズにしたもの」のようなイメージ。「わたしは寿司大好きなの!ベジタリアンだけど」という発言にはかなり驚いた。
そしてパリには、中国人が経営する寿司屋さんばかり。味のクオリティは低いが、それでも米を食べられることから、パンより米好きな私は何度も通った。

寿司ランチ

トビタテにとにかく申し込む

  • 費用 : 奨学金

留学に行く際に最もネックとなるのがお金だと思います。給付型に絞った場合、多くは財団の奨学金となり、研究志向がかなり強く、さらに選抜も非常に厳しく、額も少ない場合が多いです。しかしトビタテの場合は、幅広い留学目的を受け入れる傾向があり、非常に高額を支給してくれます。応募に必要な書類は非常に細かく、留学計画も練るのが大変かもしれませんが、逆に言うとこれくらいできないと留学した際に確実に苦労します。なので、申し込むだけでも良い機会となると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学、特に長期の海外駐在経験は若いうちにするべきだと思います。私の場合は修士で2年間の留学と、学生の中ではかなり遅いほうでした。しかし社会人になる前にやってよかったと思います。良くも悪くも、確実に今後の人生に大きな影響を与えます。向き不向きがありますが、海外の生活は不向きだと知れるだけでも良い機会と考え、若いころから積極的に行ってみましょう。